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ローマ人への手紙(34)—拒否の現実(1)—

  • 2011.08.22
  • ローマ書9章:1〜5
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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イスラエルの特権について学ぶ。
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「拒否の現実(1)―イスラエル人の7つの特権―」

1.はじめに

  (1)福沢諭吉の「福翁自伝」

    ①豊前(ぶぜん)国下毛(しもげ)郡中津 (現 大分県中津市)

    ②中津藩の下級武士出身

    ③幕末から明治にかけての、民主主義者、啓蒙家の第一人者となった。

    ④パウロとの共通点がある。

(2)ロマ書9~11章の扱いについて

①省略する(置換神学の立場。教会は新しいイスラエルであると考える)。

②軽視する(これは挿入句的なものである)。

③神が3章も使って啓示しておられる内容が軽いものであるはずがない。

    (3)ロマ書全体の中での9~11章の位置づけ

2.1~8章の復習

  (1)序言(手紙の紹介):1:1~17

    ①パウロの自己紹介

    ②福音は、先ずユダヤ人に、そして異邦人に。

  (2)義認(過去形の救い):1:18~5:21

    ①神の義の規準

    ②すべての人は神の義から外れている。

      *野蛮な異邦人

      *文化的な異邦人

      *ユダヤ人

    ③神は、信仰と恵みによる義認を用意してくださった。

  (3)聖化(現在進行形の救い):6:1~8:18

    ①聖化もまた、信仰により恵みによる。

    ②聖化は聖霊に業である。

  (4)栄化(未来形の救い):8:19~39

  ①摂理は私たちを聖化へと導く。

    ②キリスト・イエスにある神の愛から私たちを引き離すものはない。

3.9~11章の展開

  (1)本来ならば、「神の義の適用」(12~15章)に進むはず。

    ①パウロ書簡の特徴は、先ず教理、そして実践の順である。

    ②理解せずして、神の愛に応答することは不可能である。

    ③聖書研究の重要性がここにある。

  (2)パウロは、当然の疑問に答えようとしている。

    ①イスラエル人に対する神の愛は、どうなったのか。

    ②9~11章は、「イスラエル人に関する神の義」の弁護である。

    ③きょうの箇所は、「イスラエル人の7つの特権」を扱っている。

  4.アウトライン

    (1)パウロの悲しみ(1~3節)

    (2)イスラエル人の7つの特権(4~5節)

      ①子とされる

  ②栄光

      ③契約(複数形)

      ④律法を与えられること

      ⑤礼拝

      ⑥約束(複数形)

      ⑦先祖たち(族長たち)

  5.メッセージのゴール

  (1)誤解①

  (2)誤解②

  (3)誤解③

このメッセージは、イスラエルの特権について学ぶものである。

Ⅰ.パウロの悲しみ(1~3節)

1.1~2節

「私はキリストにあって真実を言い、偽りを言いません。次のことは、私の良心も、聖霊

によってあかししています。私には大きな悲しみがあり、私の心には絶えず痛みがありま

す」

  (1)真実な告白

    ①「キリストにあって」:キリストは真理そのもの。

    ②「真実を言い」、「偽りを言いません」:同じ意味の繰り返し

    ③パリサイ派の伝統:2、3の証人の口による証言が必要。

      *私の良心(キリストにある良心)

      *聖霊(内住の聖霊)

  (2)告白の内容

    ①大きな悲しみがある。

    ②絶えず痛みがある。

    ③同胞の救いに関する痛みである。

2.3節

「もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き

離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです」

  (1)「もしできることなら」

    ①これは不可能な願いである。

    ②キリスト・イエスにある神の愛から切り離されることはない。

  (2)「私の同胞、肉による同国人のために」

    ①パウロが感じている痛みは、人類一般に対してではない。

    ②同国人、つまり、ユダヤ人のための痛みである。

  (3)「のろわれた者」

    ①「神から見捨てられた者」(新共同訳)

    ②ギリシア語では「アナテマ」である。

    ③ヘブル語の「ヘレム」をLXXでは「アナテマ」という言葉に訳した。

    ④ヨシ6:17

    「この町と町の中のすべてのものを、【主】のために聖絶しなさい。ただし遊女ラ

ハブと、その家に共にいる者たちは、すべて生かしておかなければならない。あ

の女は私たちの送った使者たちをかくまってくれたからだ」

Ⅱ.イスラエル人の7つの特権(4~5節)

ロマ3:1~2

「では、ユダヤ人のすぐれたところは、いったい何ですか。割礼にどんな益があるのです

か。それは、あらゆる点から見て、大いにあります。第一に、彼らは神のいろいろなおこ

とばをゆだねられています」

ロマ9:4~5

  「彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、契約も、律法を与えられること

も、礼拝も、約束も彼らのものです。父祖たちも彼らのものです。またキリストも、人と

しては彼らから出られたのです。このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえ

られる神です。アーメン」

    (1)1~8章では、「ユダヤ人」という呼び名が使用されていた。

      ①民族的なアイデンティティを示す言葉である。

    (2)9~11章では、「イスラエル」が12回出てくる。

      ①ユダヤ人は2回だけ(9:24、10:12)。

      ②イスラエルとは、神との契約関係を示す言葉である。

      ③イスラエル人の特権は、すべてこの契約関係を土台としたものである。

  1.子とされる

    (1)出4:22

    「そのとき、あなたはパロに言わなければならない。【主】はこう仰せられる。『イス

ラエルはわたしの子、わたしの初子である』」

  ①イスラエルは民族的に「神の子」とされている。

      ②クリスチャンは、個人的に「神の子」とされている。

    (2)ホセ11:1

    「イスラエルが幼いころ、わたしは彼を愛し、わたしの子をエジプトから呼び出した」

    (3)この関係は、今も壊れていない。

      ①イザ63:16

      ②エレ3:17~19、31:9、20

  2.栄光

    (1)出13:20~21

    「【主】は、昼は、途上の彼らを導くため、雲の柱の中に、夜は、彼らを照らすため、

火の柱の中にいて、彼らの前を進まれた。彼らが昼も夜も進んで行くためであった。

昼はこの雲の柱、夜はこの火の柱が民の前から離れなかった」

  ①シャカイナグローリー

(2)シャカイナグローリーの現れ

  ①荒野

  ②幕屋

  ③神殿

  ④メシアであるイエス

  3.契約(複数形)

    (1)神がイスラエルと結んだ4つの無条件契約

      ①アブラハム契約

      ②土地の契約

      ③ダビデ契約

      ④新しい契約

    (2)無条件という意味

      ①これらの契約は、イスラエルの不信実によって破棄されるものではない。

      ②今も有効である。

  4.律法を与えられること

    (1)シナイ契約とモーセの律法

      ①出19:16~20:1

    (2)これは条件付き契約である。

      ①神の民に生活の指針を与えた。

      ②キリストの十字架によって、その要求は満たされたので、今は廃棄された。

  5.礼拝

    (1)「神への奉仕」とも訳せる。

      ①ギリシア語で「ラトレイア」である。

      ②神への最大の奉仕は、礼拝である。

    (2)レビ記の規定

      ①祭司職

      ②幕屋

      ③いけにえのささげ物

  6.約束(複数形)

    (1)メシア預言

      ①初臨

      ②再臨

    (2)メシア的王国の預言

      ①人類一般に対する約束

      ②特に、イスラエル人に対する約束

  7.先祖たち(族長たち)

    (1)申10:15

    「【主】は、ただあなたの先祖たちを恋い慕って、彼らを愛された。そのため彼らの後

の子孫、あなたがたを、すべての国々の民のうちから選ばれた。今日あるとおりであ

る」

  ①アブラハム、イサク、ヤコブのことである。

(2)キリストとの関係

  ①人間としては、族長たちから出た。つまり、ユダヤ人である。

  ②キリストは、万物の上にある。

  ③とこしえにほめたたえられる神である。

結論

  1.イスラエルの救いに関する誤解

    (1)7つの特権は、彼らに救いを与えるものではない。

    (2)キリストに対する信頼がなければ、これらの特権は無意味である。

  2.神の愛に関する誤解

    (1)パウロの悲しみと痛みは、理性ではなく、心で受け止める必要がある。

      ①彼は、裏切り者としていつも攻撃にさらされた。

      ②しかし、彼の本当の姿はそうではない。

    (2)モーセの祈りが背景にある(出32:31~32)。

    「そこでモーセは【主】のところに戻って、申し上げた。『ああ、この民は大きな罪

を犯してしまいました。自分たちのために金の神を造ったのです。今、もし、彼らの

罪をお赦しくだされるものなら──。しかし、もしも、かないませんなら、どうか、

あなたがお書きになったあなたの書物から、私の名を消し去ってください』」

  ①民はモーセを信用しなかった。

  ②しかし、彼の本当の姿はそうではない。

(3)イエスはエルサレムのために涙された(ルカ19:41~42)。

「エルサレムに近くなったころ、都を見られたイエスは、その都のために泣いて、言

われた。『おまえも、もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら。しか

し今は、そのことがおまえの目から隠されている』」

  ①イスラエルの不信仰は、神に責任があるのではなく、彼ら自身の問題である。

  ②神は、裁く時に涙しておられる。

  3.イスラエルの役割に関する誤解

    (1)神の国の原則:後の者が先になり、先の者が後になる。

    (2)将来、イスラエルの救いは成就する。

      ①もしイスラエルが見放されたとするなら、私たちの救いも不安定なものとなる。

    (3)イスラエルの救いは、キリストの再臨の条件である。

      ①再臨信仰を持つ者は、イスラエルの救いのために祈るべきである。

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