ローマ人への手紙(33)—確信と賛美の歌—

  • 2011.08.15
  • ローマ書8章:31〜39
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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大いなる救いを与えてくださった神を賛美する。
チャート「神の義の啓示」

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「確信と賛美の歌」

1.はじめに

(1)救いの3つの側面は、すべて信仰により、恵みによって達成される。

  ①義認(過去形)

  ②聖化(現在進行形)

  ③栄化(未来形)

(2)この箇所は、1~8章のまとめとなっている。

  ①神学的議論というよりは、賛美の歌であり、礼拝である。

  ②3の疑問文(修辞的疑問文)を中心に見ていく。

  2.アウトライン

    イントロダクション(31節)

      「では、これらのことからどう言えるでしょう」

(1)疑問文その1(31~32節)

「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」

    (2)疑問文その2(33節)

      「神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか」

    (3)疑問文その3(34節)

      「罪に定めようとするのはだれですか」

    結論(35~39節)

  3.メッセージのゴール

  (1)1~8章のまとめ

  (2)9~11章の展望

  (3)12~16章の準備

このメッセージは、大いなる救いを与えてくださった神を賛美するためのものである。

イントロダクション(31節)

「では、これらのことからどう言えるでしょう」(新改訳)

  「では、これらのことについて何と言ったらよいだろうか」(新共同訳)

  1.「これらのこと」とは何か。

(1)1~8章全体か

(2)直前の文脈か

(3)すべて、信仰により、恵みによって与えられたものである。

  2.ロマ8章に書かれていた祝福を列挙する。

    (1)私たちは、神の養子とされた(15節)。

    「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子と

してくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます」

(2)私たちは、キリストとの共同相続人とされた(17節)。

「もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに

受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの

共同相続人であります」

(3)救いの保証として御霊を受けた(23節)。

「そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきな

がら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望ん

でいます」

(4)聖霊の執りなしがある(26節)。

「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように

祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによ

って、私たちのためにとりなしてくださいます」

(5)罪の赦しと栄化の保証が与えられている(30節)。

「神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認め

た人々にはさらに栄光をお与えになりました」

  3.真理は私たちを自由にし、私たちを賛美する民に変える。

Ⅰ.疑問文その1(31~32節)

  1.31節a

「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」

   
 (1)特に、試練に会ったときに発する疑問である。

    (2)神は私たちの側についておられる。

①神+私(たった一人でも)=多数

②つまり、私たちに敵対できる人(もの)は存在しないということ。

  2.32節

  「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、

御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう」

  (1)背景にあるのは、アブラハムがイサクを捧げた出来事である。

    ①創22:12

    「御使いは仰せられた。『あなたの手を、その子に下してはならない。その子に何

もしてはならない。今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。あ

なたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しまないでわたしにささげた』」

②創22:16

「これは【主】の御告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このこ

とをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、」

  ③「ひとり子」

    *アブラハムとイサクは、同じ本質を持っていた。

        *父なる神とイエスは、同じ本質を持っている。

    (2)「惜しまずに」は、「フェイドマイ」という動詞である。

      ①LXXの訳では、創22:12と16の「惜しまないで」が「フェイドマイ」である。

      ②イサクは死なずに済んだが、イエスは死なれた。

    (3)ラビ的議論である。大から小への議論。

      ①大は、ご自分の御子をさえ惜しまれなかった。

      ②小は、すべてのものを、私たちに恵んでくださる。

        *「すべてのもの」とは、被造の世界すべて。

    (4)「ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された」

      ①日本語訳はすべて「死に渡された」となっている。

      ②原文では、「渡された」だけで、「死」という言葉は補足である。

      ③この補足によって、意味が狭められたのは残念である。

      ④ヨハ3:16との関連で、「渡された」という言葉を理解する。

      「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御

子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」

    (5)私たちの神は、その本質において「与える神」である。

Ⅱ.疑問文その2(33節)

  1.33節a

「神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか」

  (1)「訴える」は、エンカレオウという動詞である。

    ①これは法廷用語である。

    ②時制は、未来形である。

    ③想定されているのは、終わりの日の裁きである。

  (2)この訴えは、違法な訴えである。

    ①もし私たちを訴える人(もの)がいたとしても、それは違法な訴えである。

2.33節b

「神が義と認めてくださるのです」

  (1)「神」(セオス)という言葉が連続して出てくる文章構造である。

    ①「神」の強調がある。

    ②神が選び、神が義とされる。

  (2)33節は、ロマ1~5章の義認のまとめである。

    ①神は、いわば最高裁である。

    ②それ以上の裁判所はない。

Ⅲ.疑問文その3(34節)

  1.34節a

  「罪に定めようとするのはだれですか」

    (1)それはキリストですか、という言葉が隠されている。

  2.34節b

  「死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座

に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです」

  (1)キリストが私たちを罪に定めるはずがない。

  (2)キリスト・イエスの実態

    ①死んでくださった。

    ②よみがえられた。

    ③神の右の座(栄光の座)に着いている。

    ④私たちのために執りなしをしておられる。

      *聖霊は私たちの心に中にあって、執りなしをしておられる。

      *キリストは栄光の座で、執りなしをしておられる。

  (3)これは、ロマ6~8章のまとめである。

結論(35~39節)

  1.35~36節

  「私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害

ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。『あなたのために、私たちは一日

中、死に定められている。私たちは、ほふられる羊とみなされた。』と書いてあるとおりで

す」

  (1)苦難のリストその1

    ①「だれが」とあるが、必ずしも人ではない。

      ②「なにが」ではなく、「だれが」と言った理由

        *擬人法(苦難は現実的なものである)

        *苦難は「人格的存在」から発せられるものである。

    (2)試練は神の民の普遍的な経験である。

      ①詩44:22の引用

    (3)「患難」という言葉は、大患難時代を思わせる。

  2.37節

  「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中に

あっても、圧倒的な勝利者となるのです」

  (1)苦難を免れるという約束ではない。

  (2)約束の内容

    ①苦難の「中にあっても」

    ②「私たちを愛してくださった方によって」

    ③「圧倒的な勝利者」:この言葉が結論である。

3.38~39節

「私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、

後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主

キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」

  (1)苦難のリストその2

    ①ひとつひとつの意味を探るよりも、パウロの精神を味わうことが大切。

  (2)構造

①第1のペア:「死、いのち」 この世で味わうもの。

②第2のペア:「御使い、権威ある者」 霊界の存在。

③第3のペア:「今あるもの、後に来るもの」 時間的要因。

④単独の言葉:「力ある者」 天使や悪霊

⑤第4のペア:「高さ、深さ」 空間的要因。

⑥総まとめ:「そのほかのどんな被造物」 残りのものを拾い上げている。

    (3)私たちを神の愛から引き離すものは、被造世界に存在しない。

メッセージの結論

  1.1~8章のまとめ

    (1)義認

    (2)聖化

    (3)栄化

  2.9~11章の展望

    (1)神の義がテーマである。

    (2)イスラエルの救いはまだ成就していない。

    (3)神の義は、イスラエルに関しては揺らいでいる。

    (4)パウロは、神の義を弁護するために、イスラエルの救いに言及する。

      ①反ユダヤ的神学の巧妙さ

      ②ロマ9~11章を忠実に解説する人でも、無意識的に反ユダヤ的神学に立つこと

が多い。

  3.12~16章の準備

    (1)教理の後に、適用が来る。

    (2)神の義の実践と、神の義の伝達である。

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