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ローマ人への手紙(32)—将来の栄光—

  • 2011.08.08
  • ローマ書8章:28〜30
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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摂理について学ぶ。
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「将来の栄光―摂理―」

1.はじめに

(1)救いの3つの側面は、すべて信仰により、恵みによって達成される。

  ①義認(過去形)

  ②聖化(現在進行形)

  ③栄化(未来形)

(2)「栄化」の過程で起きる苦難と3つの慰め

  ①苦しみには意味がある。「産みの苦しみ」

    *被造物のうめき

    *神の子たちのうめき

  ②聖霊の執りなし

  ③神の永遠の目的

    *その目的を成就するのが、神の摂理の御手。

    *ロマ8:28は試練の中にある信者を励ましてきた。

(3)「摂理」(providence)という用語

  ①聖書にはない言葉である(新改訳のヨブ38:2、箴8:14は例外)。

  ②しかし、聖書が教える真理を最も適切に表現する神学用語である。

  2.アウトライン

    (1)「摂理」について(28節)

    (2)「摂理」を可能にする5つの動詞について(29~30節)

      ①あらかじめ知っている(前もって知っている)

      ②あらかじめ定める

      ③召す

      ④義と認める(義認)

      ⑤栄光を与える(栄化)

  4.メッセージのゴール

  (1)摂理についてのまとめ

このメッセージは、摂理について学ぼうとするものである。

Ⅰ.「摂理」について
(28節)

「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべて

のことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」

1.「私たちは知っています」

  (1)初代教会では、日常的に口にされた言葉であったと思われる。

  (2)救われた人の、すなおな実感がここに表現されている。

2.この文の主語は何か。

  (1)新改訳は「神」を主語としている。

    ①「すべてのことが働いて益となることを」(異本)と欄外にある。

  (2)新共同訳は「万事」を主語としている。

  「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となる

ように共に働くということを、わたしたちは知っています」

    (3)写本上は、「万事」を主語とするのがよい。

      ①「神」という言葉は後代の追加であろう。

      ②しかし、意味においては同じである。動作の主体は、神である。

      ③神が、すべてのことを働かせて益としてくださる。

    (4)「働かせて」という動詞

      ①「スネルゲオウ」という動詞

      ②現在形。動作が継続していることを示す。

  3.誰のために「益となる」のか。

(1)人間一般ではない。

  ①「人間万事塞翁が馬」という格言は、すべての人に当てはまる。

  ②ロマ8:28は、そうではない。

(2)人間の視点から:「神を愛する人々」

  ①愛する(アガパオウ)

  ②分詞の現在形である。継続した動作。

(3)神の視点から:「神のご計画に従って召された」

  ①「クレイトス」という形容詞

  4.摂理のまとめ

    (1)摂理は、神を愛し続ける者への神の継続的な守りと導きである。

    (2)「益となる」とは、必ずしも私たち人間が考える内容とは合致しない。

      ①ましてや、物質的祝福のことではない。

    (3)「益となる」とは、御子の姿に似るという目標に対して益となるという意味。

      ①試練は、神のトータルプランの一部であることが分かる。

Ⅱ.「摂理」を可能にする5つの動詞について(29~30節)

  「なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじ

め定められたからです。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです。

神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々

にはさらに栄光をお与えになりました」

はじめに

  (1)義認、聖化、栄化の前に、3つの段階がある。

  ①事前の知識、②事前の選び、③召し(招き)

  1.あらかじめ知っている(前もって知っている)

    (1)「プロ・ギノウスコウ」という動詞

      ①「プロ」とは「前もって」という意味である。

      ②「ギノウスコウ」とは「知っている」という意味である。

    (2)神は、どのようにして私たちが存在する前から、私たちを知っておられたのか。

      ①神の知識は、第2の動詞と深く関係する。

  2.あらかじめ定める

    (1)「プロ・オリゾウ」という動詞

      ①「プロ」とは「前もって」という意味である。

      ②「オリゾウ」とは「境界線を引く」という意味である。

      ③「私たちが救われるように、前もって境界線を定めた」という意味になる。

    (2)神は計画を立てられたので、事前の知識を持っておられた。

    (例話)私は、2011年8月7日と8日に、32回目のロマ書講解メッセージをすること

を事前に知っていた。それは、私が計画したからである。

(3)事前の選びの目的

  ①「御子のかたちと同じ姿に」なるように、あらかじめ定めた。

  ②2コリ3:18

  「私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させ

ながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これは

まさに、御霊なる主の働きによるのです」

③「御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです」

  *私たちは、キリストの兄弟となる。

  *神の家族は多くなる。

    (4)キリストの優位性(長子)

      ①時間的優位性

②位置的優位性

③聖句

*コロ1:15

「御子は、見えない神のかたちであり、造られたすべてのものより先に生ま

れた方です」

*コロ1:18

「また、御子はそのからだである教会のかしらです。御子は初めであり、死

者の中から最初に生まれた方です。こうして、ご自身がすべてのことにお

いて、第一のものとなられたのです」

    (5)神学的論争

      ①カルバン主義

        *神の選びがあり、それに基づく神の予知がある。

      ②アルメニウス主義(予定説への反発)

        *神は全知全能であるので、誰が信仰によって応答するかを知っていた。

        *その人たちが、「御子のかたちと同じ姿に」なるように、あらかじめ定めた。

      ③問題点

        *ロマ3:9~18で、神を求める人はいないとされた。

        *自由意志に基づいて神を求める人がいると考えるのは、矛盾である。

        *出現するはずのない人を事前に知るのは、不可能なことである。

  3.召す

    (1)「カレオウ」という動詞

      ①28節の「召された」(クレイトス)は形容詞である。

      ②選んだ、知っていた、そして、救われるように召した。

    (2)聖句

      ①ロマ11:29 ユダヤ人に関して

      「神の賜物と召命とは変わることがありません」

      ②1コリ1:9

      「神は真実であり、その方のお召しによって、あなたがたは神の御子、私たちの

主イエス・キリストとの交わりに入れられました」

③1テサ2:12

「ご自身の御国と栄光とに召してくださる神にふさわしく歩むように勧めをし、

慰めを与え、おごそかに命じました」

④1ペテ2:9

「しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有

とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の

中に招いてくださった方のすばらしいみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためな

のです」

  4.義と認める(義認)

    (1)「ディカイオウ」という動詞

      ①神との関係が正される。

      ②無罪宣言を受ける。

      ③神の怒りから救われる。

  5.栄光を与える(栄化)

    (1)「ドクサゾウ」という動詞

      ①これは「体の贖われること」であり、救いの完成である。

      ②摂理は、このゴールに私たちを導く神の御手である。

    (2)なぜ「聖化」が出てこないのか。

      ①聖化は、栄化の始まりである。

      ②栄化は、聖化の完成である。

  まとめ

    (1)以上の5つの動詞は、すべてアオリスト形である。

      ①すでに起こった事実である。

    (2)栄化は未来形で語られることがある。

      ①1ヨハ3:2

      「愛する者たち。私たちは、今すでに神の子どもです。後の状態はまだ明らかに

されていません。しかし、キリストが現れたなら、私たちはキリストに似た者と

なることがわかっています。なぜならそのとき、私たちはキリストのありのまま

の姿を見るからです」

    (3)しかし、ロマ8:30は栄化をすでに完成したものとみなしている。

      ①救いの完成を保証するのは、摂理である。

結論:摂理についてのまとめ

  1.聖書の例

    (1)創50:20

    「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとな

さいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした」

(2)創46:34

「あなたがたは答えなさい。『あなたのしもべどもは若い時から今まで、私たちも、

また私たちの先祖も家畜を飼う者でございます』と。そうすれば、あなたがたはゴシ

ェンの地に住むことができるでしょう。羊を飼う者はすべて、エジプト人に忌みきら

われているからです」

(3)ルツ2:3

「ルツは出かけて行って、刈る人たちのあとについて、畑で落ち穂を拾い集めたが、

それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑のうちであった」

(4)使11:19~20

「さて、ステパノのことから起こった迫害によって散らされた人々は、フェニキヤ、

キプロス、アンテオケまでも進んで行ったが、ユダヤ人以外の者にはだれにも、みこ

とばを語らなかった。ところが、その中にキプロス人とクレネ人が幾人かいて、アン

テオケに来てからはギリシヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた」

  2.摂理は私たち人間の責任を軽減しない。

    (1)アッシリヤやバビロンは、イスラエルの民を裁く神の器となったが、彼らもま

た神から裁かれた。

(2)私たちの罪や失敗によって神の業が進んだとしても、それを肯定することはで

きない。

  3.摂理は、運命論とはちがう。

    (1)神を信じなくても、運命を信じている人は多い。

    (2)あるいは、諦めでもない。

      ①(Que sera sera/ケ・セラ・セラ)は、スペイン語に由来するフレーズ。

②英語では「Whatever Will Be, Will Be」。

③ヒッチコックの映画『知りすぎていた男』(1956年)でアメリカ女優・歌手ド

リス・デイが歌った。ペギー葉山による日本語詞(訳詞:音羽たかし)あり。

    (3)摂理とは、神を信じる人とともに働く神の御手である。

  4.摂理は、キリスト中心に理解する必要がある。

    (1)摂理は、人間の期待通りには動いて行かない。

    (2)摂理のゴール

      ①キリストが第一になること。

      ②キリストを長子とした多くの兄弟たちが誕生すること。

      ③そして私たちが、その中のひとりになること。

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