ローマ人への手紙(14)—神の義(1)—

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このメッセージでは...

義認とは何かを学ぶ。
チャート「神の義の啓示」

「神の義(1)」

1.はじめに

  (1)序言(1:1~17)

  (2)義認(1:18~5:21)

①その前に、「有罪宣言」を論じた。

②1:18~3:20は、長い挿入句である。

③1:17は、3:21につながる。

「なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり

信仰に進ませるからです。『義人は信仰によって生きる』と書いてあるとおりで

す」(1:17)

(3)きょうの箇所は、「義の提供」(3:21~26)である。

(例話)「義の提供」の前に、「有罪宣言」が来なければならない。

私の伝道メッセージに腹を立てた人がいた。罪が分かっていないから。

  2.メッセージのアウトライン

(1)義認の意味

(2)神の義の啓示(21節)

(3)神の義を得る方法(22節)

(4)恵みの原則(23~24節)

  3.メッセージのゴール

    (1)義認の7つの側面

このメッセージは、義認とは何かを学ぶためのものである。

Ⅰ.義認の意味

 
 1.義認とは

  ①「義とされること」「義と認められること」

  ②英語では、「justification」「being justified」

  2.救済論の中で最も重要な用語である。

(1)私たちの本質が「義」となることではない。

(2)私たちが「義である」との宣言を受けることである。

  ①義認とは、法律用語(法廷用語)である。

  ②転嫁された義である。

  ③英語で「imputed righteousness」と言う。

Ⅱ.神の義の啓示(21節)

  1.「しかし、今は、律法とは別に、しかも律法と預言者によってあかしされて、神の義が

   示されました」

  (1)「しかし」という接続詞は、その前の20節を受けている。

「律法によっては、かえって罪の意識が生じるのです」

  (2)神の義は、「律法とは別に」示された。

  ①「律法とは関係なく」(新共同訳)

    ②この「律法」には定冠詞が付いていない。つまり、「律法の原理」のことである。

  ③ここで論じている「神の義」は、律法を行うことによって得られる義ではない。

  (3)神の義は、「律法と預言者によってあかしされて」いた。

  ①この「律法」には定冠詞が付いている。つまり、モーセの律法のことである。

  ②ここで論じている「神の義」は、旧約聖書に預言されていた。

Ⅲ.神の義を得る方法(22節)

1.「すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信

じる人に与えられ、何の差別もありません」

  (1)神の義は、イエス・キリストを信じる信仰によって得られる。

  ①人は、信仰によって救われる。信仰義認という。

  ②「信仰のみ」、「聖書のみ」、「万人祭司」は、宗教改革の三大原理である。

  ③信じた者にキリストの義が転嫁される。

  ④神は、信じた者を「義」と宣言される。

  (2)すべての人が差別なしに同じ方法で救われる。

  ①ユダヤ人も異邦人と同じ方法で救われる。

  ②メシアニック・ジューと自称していても、信仰義認を認めていないなら、その

  人は救われていない。

Ⅳ.恵みの原則(23~24節)

1.「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、ただ、神の恵

 みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」

  (1)「すべての人は、罪を犯したので」

  ①野蛮な異教徒は、被造世界やその他一般啓示という光に背いた。

  ②文化的異教徒は、良心という光に背いた。

  ③ユダヤ人は、神のことばという光に背いた。

  (2)「神からの栄誉を受けることができず」

  ①上記のような方法では、神の義に到達することができない。

  (3)「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と

認められるのです」

  ①イエスが十字架上で為してくださったことを信じるなら、イエスの義が私たち

に転嫁される。

②信仰によって、無代価の贈り物として、神の義が与えられる。

結論:義認の7つの側面

  (例話)パスポートを失くした人は、無国籍者と見なされる。

  1.義認の源は、神である。

    (1)ロマ3:26


「それは、今の時にご自身の義を現すためであり、こうして神ご自身が義であり、ま


た、イエスを信じる者を義とお認めになるためなのです」


(2)ロマ8:30、33


「神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認め


た人々にはさらに栄光をお与えになりました」


「神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです」

2
.義認の土台は、キリストの血である。

  (1)ロマ3:25


「神は、キリスト・イエスを、その血による、また信仰による、なだめの供え物とし

て、公にお示しになりました。それは、ご自身の義を現すためです。というのは、今

までに犯されて来た罪を神の忍耐をもって見のがして来られたからです」

(2)ロマ5:9


「ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神

の怒りから救われるのは、なおさらのことです」

  3.義認の方法は、信仰である。


(1)ロマ3:22

「すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての

信じる人に与えられ、何の差別もありません」

(2)使26:18

「それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わ

たしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中

にあって御国を受け継がせるためである」

  4.義認の仲介者は、聖霊である。


(1)1コリ12:3


「ですから、私は、あなたがたに次のことを教えておきます。神の御霊によって語る


者はだれも、『イエスはのろわれよ』と言わず、また、聖霊によるのでなければ、だ


れも、『イエスは主です』と言うことはできません」

  5.義認の証拠は、行いである。


(1)ヤコ2:21

「私たちの父アブラハムは、その子イサクを祭壇にささげたとき、行いによって義と

認められたではありませんか」

(2)ヤコ2:24~25

「人は行いによって義と認められるのであって、信仰だけによるのではないことがわ

かるでしょう。同様に、遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出した

ため、その行いによって義と認められたではありませんか」

  6.義認の結果は、「キリストの内にあること」である。


(1)1コリ1:30


「しかしあなたがたは、神によってキリスト・イエスのうちにあるのです。キリスト


は、私たちにとって、神の知恵となり、また、義と聖めと、贖いとになられました」


(2)2コリ5:21


「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、


この方にあって、神の義となるためです」

  7.義認の本質は、恵みである。


(1)ロマ3:24


「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認め


られるのです」


(2)テト3:7


「それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望みによ


って、相続人となるためです」

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