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メシアの生涯(165)—オリーブ山での説教(1)—

  • 2015.08.17
  • マタイ24章:1〜8
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

オリーブ山での説教を通して、終末論について学ぶ。

「オリーブ山での説教(1)」

マコ13:1~37、マタ24、25、ルカ21:5~36

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①A.T.ロバートソンの調和表は、新しい区分に入る(Ⅻ)。

    ②イエスの公生涯は終わった。

    ③イエスは神殿を去り、オリーブ山に座る。

④そこで、弟子たちに「オリーブ山での説教」を語る。

⑤非常に難解な内容である。

  *共観福音書のそれぞれの著者が、異なった読者を想定して書いている。

  *それらすべてを並行して読む必要がある。

  *紀元1世紀のユダヤ教の用語が出て来るので、難解である。

  *特に、終末論的用語が問題である。

⑥この箇所でも、火曜日が続いている。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §139 イエスはオリーブ山に座り、終末的出来事に関して弟子たちに教える。

マコ13:1~37、マタ24、25、ルカ21:5~36

2.アウトライン

  (1)説教が生まれた歴史的背景

  (2)3つの質問

  (3)回答①:世の終わりのしるし

  (4)回答②:エルサレム崩壊のしるし

  (5)回答③:再臨のしるし

  (今回は、(1)~(3)を取り上げる)

  3.結論:

    (1)メシアの3つの役割

    (2)偽キリスト

    (3)戦争

オリーブ山での説教を通して、終末論について学ぶ。

Ⅰ.説教が生まれた歴史的背景(1~2節)

  
1.1節

Mat 24:1 イエスが宮を出て行かれるとき、弟子たちが近寄って来て、イエスに宮の建物をさし示した。

    
(1)イエスは、神殿を去って行かれる。

      ①イエスの公生涯は終わった。

      ②弟子たちが近寄ってきて、神殿のすばらしさを口にする。

    (2)マコ13:1

    「イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。『先生。これ

はまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう』」

(3)神殿の石は、3~3.5メートル、重量は8~10トンもある。

  ①壁に使用される石は、それよりも大きい。

  ②現在の西壁は、神殿域を支える壁の西側の部分である。

  
2.2節


Mat 24:2
そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

(1)当時、神殿はまだ工事中であった。

  ①前20年にヘロデ大王によって拡張工事が始められた。

  ②紀元64年に完成した(84年かかった)。

  ③イエスが神殿を去ったのは、紀元30年である。

  ④神殿は、紀元70年に滅びる(弟子たちは知らない)。

(2)イエスの預言は、文字通り成就した。

  ①ローマの将軍ティトゥスは、兵士たちに神殿を破壊しないように命じていた。

  ②しかし、ひとりの兵士がたいまつを神殿に投げ込み、内部が焼失した。

  ③内壁を覆っていた金が溶け出し、石と石の隙間に流れ込んだ。

  ④後日、それを取り出すために、石が取りのけられた。

Ⅱ.3つの質問(3節)

  
1.3節


Mat 24:3
イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」

    
(1)マコ13:3

    「イエスがオリーブ山で宮に向かってすわっておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、

アンデレが、ひそかにイエスに質問した」

  ①ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネという2組の兄弟が質問した。

  ②イエスの教えは、この4人の内弟子に対する個人レッスンである。

(2)彼らは、3つの質問をした。

  ①「いつ、そのようなことが起こるのでしょうか」

    *エルサレム崩壊のしるしは何か。

  ②「あなたが来られる時には、どんな前兆があるのでしょうか」

    *再臨のしるしは何か。

  ③「世の終わりには、どんな前兆があるのでしょうか」

    *世の終わりのしるしは何か。

(3)イエスの回答は、質問の順番とは異なる。

  ③世の終わりのしるしは何か。

  ①エルサレム崩壊のしるしは何か。

  ②再臨のしるしは何か。

(4)「世の終わり」という言葉について

  ①「the end of the world」(KJV)、「the end of the age」(ISV)

  ②ギリシア語は、「アイオーン」である。

  ③当時のユダヤ人たちは、2つの「時代」を認識していた。

    *「今いる時代」と「メシア的時代」(メシア到来後の時代)

Ⅲ.回答①:世の終わりのしるし(4~8節)

  
1.4~6節

Mat 24:4 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。

Mat 24:5 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。


Mat 24:6
また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。

    
(1)世の終わりのしるしではないことが2つある。

      ①これは、教会時代の特徴である。

      ②惑わされてはならない。

    (2)偽キリストの出現

      ①ユダヤ人の歴史上、最初にメシア宣言をしたのはイエスである。

      ②次に、バル・コクバが出た(紀元132年)。

        *彼は、偽キリストの最初の人物となった。

    (3)戦争の勃発

      ①「戦争のことや、戦争のうわさ」とは、地域戦争のことである。

      ②終末に関係しているのは、世界戦争である。

      ③教会時代を通じて、戦争は起こり続ける。

      ④これらのことは、終わりが来たというしるしではない。

  
2.7~8節

Mat 24:7 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。

Mat 24:8 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。

    
(1)ここで、世の終わりのしるしについて語られる。

    (2)世界戦争、飢饉、地震

      ①「民族は民族に、国は国に敵対して」というのは、世界戦争のことである。

        *当時のラビ用語である。

      ②飢饉と地震は、世界中に広がっている。

      ③ルカ21:11

      「大地震があり、方々に疫病やききんが起こり、恐ろしいことや天からのすさま

じい前兆が現れます」

  *疫病、恐ろしいこと、天からのすさまじい前兆

④「そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです」

  *今の世が終わり新しい世になるための陣痛の初めである。

  *メシア的王国が出現する前の苦しみを「陣痛」と呼ぶのはラビ的用語。

結論:

  1.メシアの3つの役割

    (1)メシアは、預言者、祭司、王としての役割を持つ。

      ①この3つの職責への任命は、油注ぎによって行われる。

      ②メシアとは、油注がれた者という意味である。

    (2)イエスは、オリーブ山での説教で、預言者としての使命を終える。

    (3)イエスの大祭司としての使命は、最後の晩餐の席ですでに始まっている。

      ①昇天されたイエスは、父なる神の右の座に座し、大祭司として信者のために執

り成しをしておられる。

    (4)メシアは、王として再臨される。

  2.偽キリスト

    (1)シャブタイ・ツビ(1626~76年)

      ①トルコのイズミール出身

      ②メシア宣言を行い、ユダヤ人を聖地に帰還させると誓った。

      ③彼を信じて財産を処分し、聖地に向かった人々が出た。

      ④彼はトルコ軍に捕まり、幽閉後にイスラム教に改宗した。

    (2)ジェイコブ・フランク(1726~91年)

      ①ポーランド出身のユダヤ人

      ②シャブタイ・ツビの生まれ変わりと称して、メシア宣言を行った。

      ③トーラーを否定し、秘義として性的儀式を行った。

    (3)メナヘムヘム・シュネルソン(1902~1994年)

      ①ニューヨーク出身のラビ

②ルバビッチ派の多くの人が、今でもシュネルソンをメシアと信じている。

    (4)異邦人の中からも偽キリストが出ている。

      ①文鮮明

      ②ニューエイジ運動

        *特定のグルをメシアとする。

        *「キリスト意識」の教え

  3.戦争

    (1)第一次世界大戦(1914~18年)

      ①人類史上初の世界戦争である。

      ②その結果、シオニズム運動が生まれた。

    (2)第二次世界大戦(1939~45年)

      ①第一次世界大戦の継続形

      ②その結果、イスラエル国家が誕生した(1948年)。

      ③紀元70年に国が滅びて以来のことである。

      ④これで、ユダヤ人たちが「祝福あれ。主の御名によって来られる方に」と祈る

環境が整った。

⑤100年前には、聖書学者のほとんどがイスラエル回復の預言を比ゆ的に解釈し

ていた。

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