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メシアの生涯(166)—オリーブ山での説教(2)—

  • 2015.08.24
  • ルカ21章:12〜24
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

オリーブ山での説教を通して、終末論について学ぶ。
参考資料として「ティトゥスの凱旋門」 の写真が入っています。

「オリーブ山での説教(2)」

マコ13:1~37、マタ24、25、ルカ21:5~36

(朗読箇所 ルカ21:12~24)

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①A.T.ロバートソンの調和表は、新しい区分に入る(Ⅻ)。

    ②イエスの公生涯は終わった。

    ③イエスは神殿を去り、オリーブ山に座る。

④そこで、弟子たちに「オリーブ山での説教」を語る。

⑤非常に難解な内容である。

⑥この箇所でも、火曜日が続いている。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §139 イエスはオリーブ山に座り、終末的出来事に関して弟子たちに教える。

マコ13:1~37、マタ24、25、ルカ21:5~36

    (3)弟子たちの質問

      ①「いつ、そのようなことが起こるのでしょうか」

        *エルサレム崩壊のしるしは何か。

      ②「あなたが来られる時には、どんな前兆があるのでしょうか」

  *再臨のしるしは何か。

③「世の終わりには、どんな前兆があるのでしょうか」

  *世の終わりのしるしは何か。

    (4)イエスの回答は、③、①、②の順番である。

2.アウトライン

  (1)説教が生まれた歴史的背景

  (2)3つの質問

  (3)回答①:世の終わりのしるし

  (4)回答②:エルサレム崩壊のしるし

  (5)回答③:再臨のしるし

  (今回は、(3)の後半と(4)を取り上げる)

  3.結論:

    (1)異邦人の時(ルカ21:24)

    (2)異邦人の富(ロマ11:12)

    (3)異邦人の完成のなる時(ロマ11:25)

オリーブ山での説教を通して、終末論について学ぶ。

Ⅲ.回答①の後半:世の終わりのしるしの前に起こること(12~19節)

  
1.12節


Luk 21:12
しかし、これらのすべてのことの前に、人々はあなたがたを捕らえて迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出すでしょう。

    
(1)「これらすべてのことの前に」

      ①世の終わりのしるしが現れる前に、使徒たちは種々のことを経験する。

    (2)彼らは迫害に会う。

      ①ユダヤ人共同体からの迫害

      ②異邦人の支配者たちからの迫害

  2.13~15節

Luk 21:13 それはあなたがたのあかしをする機会となります。

Luk 21:14 それで、どう弁明するかは、あらかじめ考えないことに、心を定めておきなさい。

Luk 21:15 どんな反対者も、反論もできず、反証もできないようなことばと知恵を、わたしがあなたがたに与えます。

    
(1)迫害が証しする機会となる。

      ①事実は、宣教は迫害によって拡大して行くことになる。

    (2)事前に証しの内容を準備する必要はない。

      ①法廷での尋問に答える言葉は、聖霊によって与えられる。

      ②彼らの証しに反論できる者はいない。

  3.16~17節

Luk 21:16 しかしあなたがたは、両親、兄弟、親族、友人たちにまで裏切られます。中には殺される者もあり、

Luk 21:17 わたしの名のために、みなの者に憎まれます。

    
(1)家族関係が破壊される。

      ①家族に裏切られる者も出る。

    (2)殉教の死を遂げる者も出る。

      ①11人の使徒たちの中で10人まで殉教の死を遂げる。

    (3)福音のために、隣人から憎まれる。

    「この福音は、あなたがたが神の恵みを聞き、それをほんとうに理解したとき以来、

あなたがたの間でも見られるとおりの勢いをもって、世界中で、実を結び広がり続け

ています。福音はそのようにしてあなたがたに届いたのです」(コロ1:6)

  4.18~19節

Luk 21:18 しかし、あなたがたの髪の毛一筋も失われることはありません。

Luk 21:19 あなたがたは、忍耐によって、自分のいのちを勝ち取ることができます。

    
(1)霊的守りが保証されている。

      ①信仰による忍耐を示すことで、霊的に救われていることが証明される。

Ⅳ.回答②:エルサレム崩壊のしるし(20~24節)

  
1.20節

Luk 21:20 しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。

    
(1)エルサレムがローマ軍によって包囲されることが、崩壊のしるしである。

      ①ユダヤ戦争とは、66年から74年まで行われたユダヤ人による対ローマ戦争。

      ②74年は、マサダが陥落した年である。

    (2)この預言が成就した歴史的経緯

      ①66年 ユダヤ総督フロルスが神殿の宝物を持ち出した。

        *これによってユダヤ人の反乱が勃発した。

      ②同年 シリア属州の総督ガルスが軍団を率いて鎮圧に向かうも、敗れてしまう。

      ③67年 ネロは将軍ヴェスパシアヌスに3個軍団を与えてユダヤに派遣する。

        *ヴェスパシアヌスは、息子ティトゥスとともに進軍する。

        *ガリラヤを攻略し、エルサレムに向かう。

*ユダヤ人武将のヨセフスの投降。「ユダヤ戦記」の著者。

      ④同年 ヴェスパシアヌス率いるローマ軍はエルサレムを包囲する。

      ⑤68年4月 ガリア・ルグドゥネンシス属州総督ウィンデクスによる反乱

⑥同年6月 ネロが自殺。

⑦69年 4人のローマ人が次々と皇帝に即位(4皇帝の年)。

  *ゲルマニアで反乱が勃発し、ローマは大混乱に陥った。

⑧ウェスパシアヌスはエルサレム包囲網を解き、ローマに帰国する。

⑨69年12月 ヴェスパシアヌスが皇帝に即位。

  *息子のティトゥスを将軍としてエルサレムに向かわせた。

⑩70年 エルサレム陥落

  *フォロ・ロマーノに残るティトゥスの凱旋門(写真3点)

  *82年建設 高さ15.4メートル、幅13.5メートル、奥行き4.75メートル

⑪73年(あるいは74年) マサダ陥落

  
2.21~22節


Luk 21:21
そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都に入ってはいけません。

Luk 21:22 これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。

    
(1)ヴェスパシアヌスが帰国した際に、包囲網が解かれた。

      ①エルサレムを逃れるチャンスはこの時しかない。

    (2)メシアニックジューたちは、イエスの教えをよく記憶していた。

      ①約2万人のメシアニックジューがエルサレムから逃れた。

      ②それ以外の地から8万人のメシアニックジューが合流した。

      ③彼らは、ガリラヤ地方のペラという町に逃亡した(デカポリスのひとつ)。

  
3.23~24節


Luk 21:23 その日、哀れなのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。


Luk 21:24 人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。

    
(1)70年に110万人のユダヤ人が滅びたと言われている。

      ①メシアニックジューたちは、この裁きを免れた。

      ②その結果、メシアニックジューと他のユダヤ人たちの間に亀裂が生じた。

    (2)「異邦人の時の終わるまで」

      ①「異邦人の時」とは、異邦人がエルサレムを支配している期間を指す言葉。

結論:

  1.異邦人の時

  「人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わる

まで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます」(ルカ21:24)

    (1)「the times of the Gentiles」(複数形)

    (2)異邦人がエルサレムを支配している期間

    (3)ソロモンの神殿がバビロン軍によって破壊された時から始まった(前586)。

      ①ダビデの子孫がエルサレムで王位に就くことがなくなった。

    (4)第一神殿と第二神殿時代の崩壊は、同じ日に起こったとされている。

      ①ティシャ・ベ・アヴ(アヴの月9日)

      ②現在の7月から8月

      ③ユダヤ人にとっては、神の裁きと嘆きを思い出す日である。

    (5)メシアが王として再臨される時が、異邦人の時の終わりである。

      ①今も異邦人の時は続いている。

      ②大患難時代においても異邦人の時は続いている。

  2.異邦人の富

  「もし彼らの違反が世界の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのなら、彼らの完成

は、それ以上の、どんなにかすばらしいものを、もたらすことでしょう」(ロマ11:12)

    (1)「the riches of the Gentiles」

    (2)福音に敵対したユダヤ人は、一時的に祝福を失った。

    (3)信仰のある異邦人は、多くの祝福を神から受けた。

  3.異邦人の完成のなる時

  「兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あな

たがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラ

エル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イス

ラエルはみな救われる、ということです」(ロマ11:25~26a)

    (1)「the fullness of the Gentiles」

    (2)「異邦人全体が救いに達するまで」(新共同訳)

    (3)「異邦人が全部救われるに至る時まで」(口語訳)

    (4)これは、携挙の時を指している。

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