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メシアの生涯(151)—勝利の入城—

  • 2015.05.04
  • ルカ19章:29〜44
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

勝利の入城の意味について学ぶ。

「勝利の入城」

ルカ19:29~44

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスの公生涯は、3年半続いた。

②ついにイエスは、メシアとしてエルサレムに入城される。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §128a ベタニヤに到着(ヨハ11:55~12:1、9~11)

    §128b 勝利の入城(ルカ19:29~44)

    (3)ベタニヤに到着

      ①マルタ、マリア、ラザロの家がある。イエスはそこに滞在された。

        *過越の祭りの間、エルサレムの町の周辺にテント村が作られた。

      ②ベタニヤからエルサレムまでは徒歩で行ける距離である。

        *その途中に、ベテパゲがある。

      ③この時点で、祭司長と律法学者たちは、イエスを殺そうとしていた。

      ④それは、一般民衆にも広く知れ渡っていた。

      ⑤祭司長と律法学者たちは、イエスを見た者は報告せよとの命令を出していた。

      ⑥イエスがベタニヤに着いたとの噂が流れ、大ぜいのユダヤ人がやって来た。

      ⑦イエスだけでなく、ラザロを見るためでもあった。

      ⑧祭司長たちは、ラザロも殺そうと相談した。

  2.アウトライン

    (1)入城の準備(29~35節)

    (2)人々の歓迎(36~38節)

(3)パリサイ人たちの抗議(39~40節)

(4)イエスの嘆き(41~44節)

  3.結論

    (1)勝利の入城と過越の祭り

    (2)勝利の入城と仮庵の祭り

    (3)勝利の入城とイエスの感情

勝利の入城の意味について学ぶ。

Ⅰ.入城の準備(29~35節)

  
1.29~31節


Luk 19:29 オリーブという山のふもとのベテパゲとベタニヤに近づかれたとき、イエスはふたりの弟子を使いに出して、


Luk 19:30
言われた。「向こうの村に行きなさい。そこに入ると、まだだれも乗ったことのない、ろばの子がつないであるのに気がつくでしょう。それをほどいて連れて来なさい。

Luk 19:31 もし、『なぜ、ほどくのか』と尋ねる人があったら、こう言いなさい。『主がお入用なのです。』」

    
(1)「勝利の入城」と呼ばれるが、実態はそうではない。

      ①民衆は、メシア的王国の設立を期待していた。

      ②イエスは、十字架に向かっておられた。

    (2)ベテパゲとベタニヤからは、エルサレムは目前にある。

      ①イエスが弟子を派遣する時は、ふたり一組が多い。

    (3)イエスは、ろばを必要とされた。

      ①ゼカ9:9の預言の成就である。

      「シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王

があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜り、柔和で、ろば

に乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに」(ゼカ9:9)

②ろばは、祭司、貴族、平和の使者たちの乗り物である。

③王の乗り物は、馬である。

④イエスは、平和の君としてエルサレムに入城される。

(4)所有者たちとは、あらかじめ打ち合わせができていたのであろう。

  ①「主がお入り用なのです」という言葉がすべてを解決する。

  
2.32~34節

Luk 19:32 使いに出されたふたりが行って見ると、イエスが話されたとおりであった。

Luk 19:33 彼らがろばの子をほどいていると、その持ち主が、「なぜ、このろばの子をほどくのか」と彼らに言った。

Luk 19:34 弟子たちは、「主がお入用なのです」と言った。

    
(1)イエスが話された通りのことが起こった。

      ①所有者は、複数形である。「所有者たち」である。

      ②彼らが、ろばと、ろばの子を大切にしていたことが分かる。

      ③メシアに自分たちの持ち物を提供できるのは、特権である。

    (2)イエスの貧しさは、読者に好印象を与えた。

      ①当時の人たちの大半が、初代教会の信者も含めて、非常に貧しかった。

      ②ろばの子を借りなければ入城できないメシアに、親近感を覚えたことであろう。

  
3.35節


Luk 19:35 そしてふたりは、それをイエスのもとに連れて来た。そして、そのろばの子の上に自分たちの上着を敷いて、イエスをお乗せした。

    
(1)ろばの子の上に上着を敷くのは、鞍を作るためである。

    (例話)ベエル・シェバのベドウィンテントでの体験

    (2)マタ21:7

    「そして、ろばと、ろばの子とを連れて来て、自分たちの上着をその上に掛けた。イ

エスはそれに乗られた」

  ①母親がろばの子のそばを歩いた。

  ②弟子たちは、ろばと子の両方に上着を掛けた。

③イエスは、両方に乗られたのであろう。交互に乗られたのであろう。

  ④ろばの子が暴れないのは、小さな奇跡である。

Ⅱ.人々の歓迎(36~38節)

  
1.36節

Luk 19:36 イエスが進んで行かれると、人々は道に自分たちの上着を敷いた。

    
(1)オリーブ山の西側をエルサレムに向かって下って行かれる。

      ①下り切った所が、ケデロンの谷である。

    (2)道に上着を敷くのは、王に対する表敬である。

    「すると、彼らは大急ぎで、みな自分の上着を脱ぎ、入口の階段の彼の足もとに敷き、

角笛を吹き鳴らして、『エフーは王である』と言った」(2列9:13)

  ①ニムシの子ヨシャパテの子エフーは、ヨラムに対して謀反を起こした。

  
2.37~38節


Luk 19:37
イエスがすでにオリーブ山のふもとに近づかれたとき、弟子たちの群れはみな、自分たちの見たすべての力あるわざのことで、喜んで大声に神を賛美し始め、


Luk 19:38 こう言った。/「祝福あれ。/主の御名によって来られる王に。/天には平和。/栄光は、いと高き所に。」

    
(1)弟子たちの群れが叫んだ。

      ①彼らは、多くの奇跡を目撃してきた。

      ②そのことのゆえに、大声で神を賛美し始めた。

      ③およそ1年前のガリラヤで、イエスを王にする試みは失敗していた。

      ④今こそイエスは、メシアとして自分を表し、メシア的王国を建設される。

    (2)賛美の内容

    「祝福あれ。主の御名によって来られる王に。天には平和。栄光は、いと高き所に」

      ①「主の御名によって来られる王」とは、メシアのことである。

      「【主】の御名によって来る人に、祝福があるように。私たちは【主】の家から、

あなたがたを祝福した」(詩118:26)

      ②ルカ2:14との対比

      「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々

にあるように」(ルカ2:14)

*ここでは、「地の上に」という部分が書かれていない。

*その成就は、まだ先のことである。

      ③以上のことは、通常の巡礼者を歓迎する内容ではない。

        *パリサイ人たちは、危機感を覚えた。

Ⅲ.パリサイ人たちの抗議(39~40節)

  
1.39節


Luk 19:39 するとパリサイ人のうちのある者たちが、群衆の中から、イエスに向かって、「先生。お弟子たちをしかってください」と言った。

    
(1)パリサイ人たちは、何が起こっているかを理解した。

      ①イエスは、自分自身をメシアとして公にしている。

      ②弟子たちは、メシアを歓迎する聖句を引用して、大声で叫んでいる。

      ③人々も、イエスをメシアとして歓迎している。

    (2)パリサイ人たちはすでにイエスのメシア性を拒否していた。

      ①弟子たちを叱って黙らせるように、イエスに要請した。

  
2.40節


Luk 19:40 イエスは答えて言われた。「わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」

    
(1)イエスは、弟子たちを叱らなかった。

      ①これまでは、「今見たことを言ってはならない」という命令があった。

    (2)人間が黙ったとしても、無生物である石が叫び出すことであろう。

      ①石とは、どんな石でもよい。

      ②特にここでは、城壁の石、あるいは神殿の石を指すと思われる。

Ⅳ.イエスの嘆き(41~44節)

  
1.41~42

Luk 19:41 エルサレムに近くなったころ、都を見られたイエスは、その都のために泣いて、


Luk 19:42
言われた。「おまえも、もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら。しかし今は、そのことがおまえの目から隠されている。

    
(1)イエスはエルサレムを見て、泣かれた。

      ①外面的繁栄と内面的腐敗(不信仰)の対比

    (2)ルカ19:42の訳文の比較

    「おまえも、もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら。しかし今は、

そのことがおまえの目から隠されている」(新改訳)

    「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それが

お前には見えない」(新共同訳)

    「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら……しかし、それ

は今おまえの目に隠されている」(口語訳)

    「永遠の平和が、すぐ手の届くところにあったのに、あなたはそれをはねつけてしま

いました。 もう遅すぎます」(リビングバイブル)

  ①「平和への道」とは、イエスをメシアとして信じる道である。

  ②しかし、ユダヤ人たちの霊的目が盲目となっていた。

  ③エルサレムがイエスを拒否したので、イエスもエルサレムを拒否される。

  
2.43~44節

Luk 19:43 やがておまえの敵が、おまえに対して塁を築き、回りを取り巻き、四方から攻め寄せ、


Luk 19:44
そしておまえとその中の子どもたちを地にたたきつけ、おまえの中で、一つの石もほかの石の上に積まれたままでは残されない日が、やって来る。それはおまえが、神の訪れの時を知らなかったからだ。」

    
(1)紀元70年に起こることの預言である。

      ①敵がエルサレムに対して塁を築き、回りを取り巻き、四方から攻め寄せる。

      ②エルサレムの住民を虐殺する。

      ③エルサレムは完全に崩壊する。

    (2)その理由は、「神の訪れの時を知らなかったから」である。

      ①イエスは救いのメッセージを持ってエルサレムを訪れた。

      ②神の民は、それを歓迎しなかった。

③彼らは、自分たちの考え方や願いを優先させた。

結論:

  1.勝利の入城と過越の祭り

    (1)出12:3~7


Exo 12:3
イスラエルの全会衆に告げて言え。この月の十日に、おのおのその父祖の家ごとに、羊一頭を、すなわち、家族ごとに羊一頭を用意しなさい。


Exo 12:4
もし家族が羊一頭の分より少ないなら、その人はその家のすぐ隣の人と、人数に応じて一頭を取り、めいめいが食べる分量に応じて、その羊を分けなければならない。


Exo 12:5 あなたがたの羊は傷のない一歳の雄でなければならない。それを子羊かやぎのうちから取らなければならない。


Exo 12:6 あなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全集会は集まって、夕暮れにそれをほふり、

Exo 12:7 その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と、かもいに、それをつける。

      ①ニサンの月の10日に、家ごとに羊一頭を用意する。

      ②その羊は、傷のない一歳の雄でなければならない。

      ③それを小羊かやぎのうちから取る。

      ④傷がないかどうか、ニサンの月の14日まで見守る。

      ⑤夕暮れにそれをほふる(午後3時~5時)。

      ⑥その血を、二本の門柱と、かもいに塗る。

      ⑦日没後(ニサンの月の15日)に、その肉を食べる。

    (2)勝利の入城は、過越の小羊の選り分けである。

      ①ニサンの月の10日。紀元30年4月2日。

      ②それから4日間、神の子羊イエスは吟味を受け、傷がないことが証明される。

        *パリサイ人たち

        *サドカイ人たち

        *律法学者たち

        *ヘロデ党の者たち

  2.勝利の入城と仮庵の祭り

    (1)過越の祭りは春の祭り、仮庵の祭りは秋の祭りである。

    (2)ヨハ12:12~13

    「その翌日、祭りに来ていた大ぜいの人の群れは、イエスがエルサレムに来ようとし

ておられると聞いて、しゅろの木の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして

大声で叫んだ。『ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。イスラエルの王

に』」

  ①しゅろの木の枝を用いるのは、仮庵の祭りである。

  ②人々は、メシアの到来は仮庵の祭りの成就であるという理解を持っていた。

  ③この言葉は、詩118:22~27の成就である。

  ④ラビたちは、この言葉はメシアを正式にお迎えする際の言葉であると教えた。

  ⑤ペテロも、同じ誤解をしていた(変貌山の出来事)。

(3)マタ21:9

「そして、群衆は、イエスの前を行く者も、あとに従う者も、こう言って叫んでいた。

『ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。いと高

き所に』」

  ①「ホサナ」とは、「私たちを救ってください」という意味である。

  ②「ホシャナ」(ヘブル語)、「ホザンナ」(ギリシア語)

  ③ユダヤ教では、仮庵の祭りにおいて「ホシャナ」の祈りを祈る。

(4)以上のことから、人々はメシア的王国の出現を期待していたことが分かる。

  3.勝利の入城とイエスの感情

    (1)イエスは、弟子たちの「ホシャナ」の祈りを受け入れた。

①イエスは、弟子たちを黙らせなかった。

②このような賛美と叫びの声は、歴史の必然である。

③イエスがエルサレムに入城された日は、特別な日である。

④創3:15の「女の子孫」の約束以来、歴史はこの日に向かって進んできた。

⑤イエスの誕生も、バプテスマのヨハネ以来の公生涯も、すべてこの日のために

あった。

    (2)イエスはエルサレムを見て泣かれた。

      ①泣くとは、「クライオウ」という動詞

      ②大粒の涙と泣き声

      ③エルサレムが、「神の訪れの時を知らなかったから」である。

④「メシアの生涯」151回目。特別な回である。

⑤イエスは、日本をどう見ておられるのか。

⑥イエスは、私をどう見ておられるのか。

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