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メシアの生涯(152)—いちじくの木の呪い、神殿の清め—

  • 2015.05.11
  • マルコ11章:12〜18
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

呪われたいちじくの木の意味について学ぶ。
(解説入りヘロデの神殿の図が参考資料として添付されています。)

「いちじくの木の呪い、神殿の清め」

マコ11:12~18

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスは、メシアとしてエルサレムに入城された。

②それは、ニサンの月の10日。紀元30年4月2日。日曜日であった。

③きょうの箇所は、その翌日である。ニサンの月の11日。月曜日である。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §129 呪われたいちじくの木と神殿の清め

      マコ11:12~18、マタ21:18、19、12、13、ルカ19:45~48

    (3)予備知識

      ①この箇所は、イエスの「短気と怒り」を教えているのではない。

      ②この箇所は、サンドイッチ構造になっている。

        *イエスは、いちじくの木を呪う(マコ11:12~14)。

        *イエスは、神殿を清める(マコ11:15~18)。

        *翌日、いちじくの木が枯れている(マコ11:19~25)。

  2.アウトライン

    (1)いちじくの木の呪い(12~14節)

    (2)神殿の清め(15~18節)

  3.結論

    (1)ある質問への回答

    (2)4種類の神殿

    (3)教会時代の神殿

呪われたいちじくの木の意味について学ぶ。

Ⅰ.いちじくの木の呪い(12~14節)

  
1.12節

Mar 11:12 翌日、彼らがベタニヤを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。

    
(1)翌日とは、月曜日の朝のことである。

      ①前の日に、イエスは民衆からの歓迎を受けてエルサレムに入城した。

      ②この箇所は、その歓迎に対するイエスの応答である。

    (2)前日イエスは、エルサレムからベタニヤに戻っておられた。

      ①ベタニヤから徒歩でエルサレムに向かっている。

      ②空腹を覚えたのは、イエスの人間性を示している。

        *神としての力と権威を示された日に、空腹を覚えたのである。

        *御子イエスの犠牲を感じ取ることのできる箇所である。

      ③恐らくイエスは、屋外に留まり、断食の祈りをしておられたのであろう。

  2.13節


Mar 11:13
葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、それに何かありはしないかと見に行かれたが、そこに来ると、葉のほかは何もないのに気づかれた。いちじくのなる季節ではなかったからである。

    
(1)イスラエルでは、いちじくの木はよく見かける木である。

      ①3月に、緑の実(つぼみ)を付ける。

*これは食用で、農夫がよく食べていた。

      ②4月に、葉を茂らせる。

        *過越の祭りは、3月~4月である。

      ③5月末~6月、いちじくの実がなる。収穫の終わりは、8月末である。

        *その前に、つぼみは落ちる。

        *食用のつぼみが付かない年は、実もならない。

    (2)このいちじくの木は、遠くから見ても分かるほど葉を茂らせていた。

      ①いちじくのなる季節ではないので、実がないのは当然である。

      ②イエスが期待したのは、緑の実である。

    (3)このいちじくの木は、イエスと同時代のイスラエルの民の象徴である。

      ①外面は繁栄しているが、内面は実を付けていない。

      ②イスラエルの民の特徴は、宗教的偽善である。

      ③イエスによる宮清めは、宗教的偽善の裁きである。

  3.14節


Mar 11:14
イエスは、その木に向かって言われた。「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」弟子たちはこれを聞いていた。

    
(1)イエスのことばは、その木に対する呪いである。

      ①ペテロは、「あなたがのろわれたいちじくの木」(21節)と言っている。

      ②これは、エルサレムに下る裁きについての預言的行為である。

    (2)イエスが呪いのことばを口にするのは、不可解なことか。

      ①イエスが超自然の力を用いて呪っているのは、この箇所だけである。

      ②イエスは、一本の木を例話として用いて弟子訓練をしておられる。

        *神は、外面と内面がかい離している宗教的欺瞞を憎まれる。

        *神の怒りの証明が、神殿の清め(宮清め)である。

Ⅱ.神殿の清め(15~18節)

  
1.15節a

Mar 11:15 それから、彼らはエルサレムに着いた。

    
(1)神殿の清めは、3つの福音書(共観福音書)すべてに記録されている。

      ①これは、イエスの公生涯の最後に起こった出来事である。

    (2)ヨハネの福音書には、もうひとつの神殿の清めが記録されている

①ヨハ2:13~22

②これは、イエスの公生涯の最初に起こった出来事である。

  
2.15b~16節

イエスは宮に入り、宮の中で売り買いしている人々を追い出し始め、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒し、

Mar 11:16 また宮を通り抜けて器具を運ぶことをだれにもお許しにならなかった。

    (1)神殿の構造

      ①聖所(至聖所と聖所)

      ②イスラエルの庭、婦人の庭

      ③異邦人の庭(②と③の間に隔ての壁が立っていた)。

    (2)異邦人の庭で、商売人たちが商売をしていた。

      ①大祭司カヤパが営業を許可した(カヤパのバザールと呼ばれていた)。

      ②実際は、カヤパ一家の富につながっていた。

    (3)両替人

      ①ローマの銀貨

      ②ギリシアの銀貨

      ③ツロで鋳造された銀貨

        *神殿で半シェケル払う場合に、③を使用する。

        *半シェケルは、20歳以上の男子が毎年支払う額である(出30:12~16)。

        *その支払いのために、①と②を③に両替する。

    (4)その他の商売人

      ①神殿の礼拝に必要なものを売っていた。

        *ぶどう酒、オリーブ油、塩、いけにえの動物や鳥

      ②両替もこれらの商品の販売も、あざむきと搾取の温床となった。

    (5)神殿は通り抜けの通路になっていた。

      ①町からオリーブ山に行くのに、神殿を横切ってはならないという規則があった。

      ②人々はそれを無視して、器に入った物を持って移動していた。

      ③まさに、渋谷のスクランブル交差点のような状態であった。

    (6)公生涯の最後に、イエスは再度宮清めを行われた。

  
3.17節


Mar 11:17
そして、彼らに教えて言われた。「『わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではありませんか。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしたのです。」

    
(1)イエスは、神殿がどのような目的のためにあるのかを教えた。

      ①人々の注目を集めた上で、教えた。

      ②聖句を2つ引用している。

    (2)イザ56:7

    「わたしは彼らを、わたしの聖なる山に連れて行き、わたしの祈りの家で彼らを楽し

ませる。彼らの全焼のいけにえやその他のいけにえは、わたしの祭壇の上で受け入れ

られる。わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれるからだ」

  ①千年王国での状況の預言

  ②神殿は祈りの家である。

  ③「すべての民の」とあるのは、マコだけである。

    *マタ21:13、ルカ19:46には、それが書かれていない。

    *マルコの福音書の読者は、異邦人である。

(3)エレ7:11

「わたしの名がつけられているこの家は、あなたがたの目には強盗の巣と見えたのか。

そうだ。わたしにも、そう見えていた。──【主】の御告げ──」

  ①南王国ユダの人々は、神殿があるからエルサレムは安全だと考えていた。

  ②イエスと同時代のユダヤ人たちも、同じ罪を犯している。

    *彼らは、神殿を強盗の巣にした。

    *それでも、神殿に逃げ込めば安心だと考えていた。

  
4.18節


Mar 11:18
祭司長、律法学者たちは聞いて、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。イエスを恐れたからであった。なぜなら、群衆がみなイエスの教えに驚嘆していたからである。

    
(1)指導者たちは、イエスの暗殺法を相談した。

      ①イエスを恐れたからである。

    (2)民衆の暴動が起こらないように細心の注意を払う必要がある。

      ①民衆は、イエスの教えを聞いて感動していた。

      ②指導者たちの地位はローマによって保障されていた。

      ③暴動が起これば、ローマから特権を剥奪される危険性がある。

結論:

1.ある質問への回答


「ある牧師が、クリスチャンでない人の内にも聖霊がおられると教えています。イエス・キリストが十字架ですべての御業を成し遂げられて以降は『終わりの日』と呼ばれている時代であって、その贖いの時点から、聖霊は『すべての人』に注がれているのだ、と解釈されているようです。主な引用聖句の一つは、ヨエル書の2章28節です。それから自分なりに、聖霊の内住に焦点を合わせて聖書を読み、学んできていますが、やはりその解釈にはまったく同意ができません。どう考えたらよいのか、お教えください」

(1)ヨエ2:28

「その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言

し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る」

(2)使2:16~17

「これは、預言者ヨエルによって語られた事です。 『神は言われる。終わりの日に、

わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻

を見、老人は夢を見る』」

(3)解説

  ①ヨエ2:28は、大患難時代の終わりにイスラエルに起こることの預言である。

  ②イスラエルは悔い改め、救いに至る。

  ③ペンテコステで、その預言の一部が成就した。

  ④しかし、「すべての人に注ぐ」という部分は、まだ成就していない。

  ⑤これは、クリスチャンでない人に何が起こるかを預言したものではない。

  ⑥不信者にも聖霊が内住するという教えは、聖書的ではない。

    *私たちから伝道の意欲を奪い去る。

    *やがて、普遍的救いの教理に道を開くようになる。

2.4種類の神殿

    はじめに

      ①エデンの園では神殿は不要であった。

      ②アダムとエバは、シャカイナグローリーとともに住んだ。

      ③アダムとエバは、堕落後、園から追放された。

      ④ノアの洪水によって、エデンの園は滅びた。

      ⑤地上に神が臨在される場所がなくなった。

    (1)ソロモンの神殿(第一神殿)

      ①出エジプトの時代、荒野で幕屋建設の命令が下った。

      ②神は、幕屋の至聖所の中に臨在を現すと約束された。

      ③幕屋と同じ形状のものが、ソロモンの時代に神殿として建設された。

      ④シャカイナグローリーが至聖所にとどまった。

      ⑤偶像礼拝のゆえに、シャカイナグローリーが去った(エゼキエルの時代)。

    (2)ゼルバベルの神殿(第二神殿)

      ①バビロン捕囚から帰還後に、建設された。

      ②この神殿には、契約の箱もシャカイナグローリーもない。

      ③後に、ヘロデ大王が拡張した。

      ④イエス時代の神殿は、ヘロデ大王が拡張した神殿である。

    (3)大患難時代の神殿(第三神殿)

      ①大患難時代の前に建つのか、前半の3年半の間に建つのかは分からない。

      ②大患難時代の中間に、反キリストの像が置かれ、その礼拝が強要される。

    (4)千年王国の神殿(第四神殿)

      ①シャカイナグローリーが戻ってくる。

      ②キリストの犠牲を記念するために、いけにえが再び捧げられる。

    おわりに

      ①神殿は、神が人間とともにおられることのしるしとなった。

      ②神殿は、人が神を礼拝し、神と交流する場となった。

      ③イエスは、神殿を所有し、その上に権威を持っておられる。

        *公生涯の最初と最後に、それを啓示された。

      ④新天新地においては、神殿は不要となる。

        *そこは、シャカイナグローリーが満ちている場所である。

  3.教会時代の神殿

    (1)1コリ6:19

    「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であ

り、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか」

  ①信者の内には、聖霊が宿って下さっている。

  ②信者の体は、神殿である。

  ③信者の体は、もはやその人のものではない(贖われた)。

  ④ロマ5:5、8:9、11、1コリ2:12、ガラ3:2、4:6、1ヨハ3:24、4:13

    (2)エペ2:21

    「この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるの

であり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御

住まいとなるのです」

  ①教会もまた、神殿である。

  ②ユダヤ人信者と異邦人信者を含む集合体としての教会である。

  ③1コリ3:16、2コリ6:16

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