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コリント人への手紙第二(14)パウロと偽使徒の違い(1)11:1~15
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パウロと偽使徒の違いについて学ぶ。
コリント人への手紙第二 14回
パウロと偽使徒の違い(1)
11 :1~15
はじめに
1.文脈の確認
(1)イントロダクション(1:1~11)
(2)パウロを疑う者たちへの回答(1:12~7:16)
(3)エルサレム教会への献金(8:1~9:15)
(4)使徒職を疑う者たちへの反論(10:1~13:10)
①批判する者たちへの反論(10:1~18)
②パウロと偽使徒の違い(11:1~12:18)
*コリントの信者たちへの愛(11:1~6)
*無給で仕える特権(11:7~15)
*苦難に満ちた奉仕(11:16~33)
*主からの特別な啓示(12:1~10)
*霊の子に対する愛(12:11~18)
③訪問を前提とした勧告(12:19~13:10)
(5)最後のあいさつ(13:11~13)
2.注目すべき点
(1)パウロは、コリント教会を訪問するという前提で、この手紙を書いている。
(2)コリント教会には、パウロの使徒職を疑う者たちがいた。
(3)訪問する前に、彼らの口を封じておく必要があった。
3.アウトライン
(1)コリントの信者たちへの愛(11:1~6)
(2)無給で仕える特権(11:7~15)
4.結論:現代の偽教師たち
パウロと偽使徒の違いについて学ぶ。
Ⅰ.コリントの信者たちへの愛(11:1~6)
1.1節
2Co 11:1
私の少しばかりの愚かさを我慢してほしいと思います。いや、あなたがたは我慢しています。
「私が愚か者のように話し続けるのを我慢してください。私の心のうちを、忍耐をもって
聞いてください」(リビングバイブル)
(1)「いや、あなたがたは我慢しています」
①「我慢してほしい」と願う必要はなかった。
②パウロの敵対者たちは、自分のことを自慢し、愚かになっている。
③コリントの信者たちは、それを我慢して聞いている。
2.2節
2Co 11:2
私は神の熱心をもって、あなたがたのことを熱心に思っています。私はあなたがたを清純な処女として、一人の夫キリストに献げるために婚約させたのですから。
(1)パウロは、偽使徒たちとは異なる。
①神の熱心をもって、コリントの信者たちのことを熱心に思っている。
②コリント教会を清純な処女として、一人の夫キリストに献げようとしている。
*これは携挙のときに起こることである。
*清純な処女とは、偽りの教理によって汚されていない教会である。
3.3節
2Co 11:3
蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真心と純潔から離れてしまうのではないかと、私は心配しています。
(1)パウロは、蛇がエバを欺いたことを歴史上の出来事として引用している
①蛇(サタン)は悪巧みによってエバを欺いた。
(2)偽使徒たちも同じ手法をもって、コリントの信者たちを欺こうとしている。
①思いが汚される。
②キリストに対する汚れなき献身が破壊される。
③これらのことをパウロは心配している。
4.4節
2Co 11:4
実際、だれかが来て、私たちが宣べ伝えなかった別のイエスを宣べ伝えたり、あるいは、あなたがたが受けたことのない異なる霊や、受け入れたことのない異なる福音を受けたりしても、あなたがたはよく我慢しています。
(1)「あなたがたはよく我慢しています」とは、アイロニー(皮肉)である。
①偽使徒たちをすぐに受け入れるくせに、私のことは受け入れてくれない。
(2)偽使徒たちの教え
①別のイエスを宣べ伝える。
②聖霊ではない別の霊を賦与する。
③異なる福音を宣べ伝える。
5.5節
2Co 11:5 私は、自分があの大使徒たちに少しも劣っていないと思います。
(1)「あの大使徒たち」とは誰か(アイロニー)。
①偽使徒たちは、「大使徒」を自称していた。
②ペテロ、ヤコブ、ヨハネである可能性もある。
*偽使徒たちは、この3人と交流があることを誇りとしていた。
(2)パウロは、自分はあの大使徒たちに少しも劣っていないと主張する。
①この聖句は、宗教改革者たちが法王権と戦う際の武器となった。
②カトリック教会は、法皇はペテロの首位権の継承者であると主張する。
6.6節
2Co 11:6
話し方は素人でも、知識においてはそうではありません。私たちはすべての点で、あらゆる場合に、そのことをあなたがたに示してきました。
(1)弁論家としての専門的な訓練は受けていないが、聖書知識は十分持っている。
①コリントでの奉仕がそれを証明している。
②コリントの信者たちは、そのことの証人である。
Ⅱ.無給で仕える特権(11:7~15)
1.7~8節
2Co 11:7
それとも、あなたがたを高めるために自分を低くして、報酬を受けずに神の福音をあなたがたに宣べ伝えたことで、私は罪を犯したのでしょうか。
2Co 11:8
私は他の諸教会から奪い取って、あなたがたに仕えるための給料を得たのです。
(1)コリントの信者たちがパウロを受け入れない理由は何か。
①「私は罪を犯したのでしょうか」
(2)罪の内容
①「あなたがたを高めるために自分を低くした」
②「報酬を受けずに神の福音をあなたがたに宣べ伝えた」
③「他の諸教会から奪い取って、あなたがたに仕えるための給料を得た」(誇張)
2.9節
2Co 11:9
あなたがたのところにいて困窮していたときも、私はだれにも負担をかけませんでした。マケドニアから来た兄弟たちが、私の欠乏を十分に補ってくれたからです。私は、何であれ、あなたがたの重荷にならないようにしましたし、今後もそうするつもりです。
(1)パウロは、コリント教会に金銭的負担をかけなかった。
①コリント滞在中に困窮したことがあったが、それを秘密にしていた。
②マケドニアから来た兄弟たちが、献金を届けてくれた。
③パウロは、あらゆることについてコリント教会の重荷にならないようにした。
④今後も、その方針を貫くつもりである。
3.10~12節
2Co 11:10
私のうちにある、キリストの真実にかけて言います。アカイア地方で私のこの誇りが封じられることはありません。
2Co 11:11
なぜでしょう。私があなたがたを愛していないからでしょうか。神はご存じです。
2Co 11:12
私は、今していることを今後も続けるつもりです。それは、ある人たちが自分たちで誇りとしていることについて、私たちと同じだと認められる機会を求めているのを断ち切るためです。
(1)敵対者たちは、パウロがコリント教会から援助を受けないことを批判していた。
①使徒ではないから、受けないのだ。
②コリントの信者たちを愛していないから、受けないのだ。
(2)パウロの反論
①キリストの真実にかけて言う。
②アカイア地方で、この誇りが封じられることはない。
③これからも経済的支援を受けることはない。
④それは、コリントの信者たちを愛していないからではない。
⑤偽使徒たちは金銭的な利得なしには動かない。
⑥金銭的な利得なしに奉仕すれば、偽使徒たちの活動を阻止することになる。
4.13~14節
2Co 11:13
こういう者たちは偽使徒、人を欺く働き人であり、キリストの使徒に変装しているのです。
2Co 11:14 しかし、驚くには及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。
(1)パウロの怒りがほとばしり出る。
①彼らは、偽使徒である。
②彼らは、人を欺く働き人である。
③彼らは、キリストの使徒に変装している。
(2)サタンは光の御使いに変装する。
①サタンは、醜い姿で登場するのではない。
②偽使徒たちは、サタンの手下どもである。
6.15節
2Co 11:15
ですから、サタンのしもべどもが義のしもべに変装したとしても、大したことではありません。彼らの最後は、その行いにふさわしいものとなるでしょう。
(1)サタンのしもべどもは、サタンの策略(変装)を採用する。
①彼らは、「義のしもべ」に変装する。
②彼らの最後は、永遠の滅びである。
結論:現代の偽教師たち
1.パウロの怒りがほとばしり出る。
(1)偽使徒たちをどう評価するかは、生死を決するテーマである。
(2)パウロの怒りは、愛から出たものである。
(3)偽使徒たちに関する教えは、そのまま現代の偽教師たちに当てはまる。
2.サタンは光の御使いに変装する。
(1)サタンは、醜い姿で登場するのではない。
(2)偽教師たちは、サタンの手下どもである。
(3)偽教師たちは、義のしもべに変装する。
3.現代の偽教師たちの特徴
(1)偽教師である。
①キリストから任命を受けていない。
②彼らが受けているのは、人間からの任命である(自己推薦も含めて)。
(2)人を欺く働き人である。
①偽りの教理を教える。
②教会を渡り歩き、支援者を自分のもとに集める。
(3)義のしもべに変装している。
①その実態に力はない。
②変装が力の源である。
③「サタンは、聖書を手にしたとき、最もサタン的になる」(JNダービー)
④偽教師たちは、宗教的な装いをし、豪華な講壇に立つ。
⑤儀式による救いやわざによる救いを説く者は、偽教師である。
⑥「義のしもべ」が語る福音は、聴く人の生死を決する。
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