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コリント人への手紙第二(11)エルサレム教会への献金(2)-献げる動機―8:8~24
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献金に関するパウロの勧告について学ぶ。
コリント人への手紙第二 11回
エルサレム教会への献金(2)
-献げる動機―
8 :8~24
はじめに
1.文脈の確認
(1)イントロダクション(1:1~11)
(2)パウロを疑う者たちへの回答(1:12~7:16)
(3)エルサレム教会への献金(8:1~9:15)
①マケドニアの諸教会の例(8:1~7)
②献げる動機(8:8~15)
③テトスの熱意(8:16~24)
④コリント訪問の予定(9:1~5)
⑤喜んで与える祝福(9:6~15)
2.注目すべき点
(1)パウロは、異邦人教会からの献金をエルサレム教会に届けようとしている。
(2)彼の熱心さの背後には、さまざまな理由があった。
(3)パウロは、キリスト論を基に献金について論じる。
3.アウトライン
(1)献げる動機(8~15節)
(2) テトスの熱意(16~24節)
4.結論:
キリスト論を基にした献金の教え
献金に関するパウロの勧告について学ぶ。
Ⅰ.献げる動機(8~15節)
1.8節
2Co 8:8
私は命令として言っているのではありません。ただ、他の人々の熱心さを伝えることで、あなたがたの愛が本物であることを確かめようとしているのです。
(1)パウロが献金を勧める意図
①命令ではない。
②マケドニアの信者たちの熱心さを伝えている。
③彼らの熱心さと対比することで、コリントの信者たちの愛を確かめている。
④神は、喜んで献げる者を祝福してくださる。
2.9節
2Co 8:9
あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。
(1)この聖句は、この書簡の中で最も麗しいものの一つである。
①パウロは、キリスト論から献金の本質について論じる。
(2)「主イエス・キリストの恵み」
①ここでの「恵み」は、「寛大さ」、「気前良さ」を指している。
②主は富んでおられたのに、私たちのために貧しくなられた。
③それは、私たちが富む者となるためである。
④この節は、神の子の受肉に言及している。
3.10~11節
2Co 8:10
この献金のことについて、私の意見を述べましょう。それがあなたがたの益になるからです。あなたがたは献金を実行することだけでなく、その志を持つことも、昨年から始めて他に先んじていました。
2Co 8:11
ですから今、それをやり遂げなさい。喜んでしようと思ったとおりに、持っているものでやり遂げてください。
(1)コリントの教会への助言
①この助言は、彼らの益になるものである。
②彼らは、一年前から、このような献金をしようという志を持った。
③それは、マケドニアの諸教会が献金を集め始める前のことであった。
④しかし、なんらかの理由でそれが実行に移されていない。
⑤今こそ、それをやり遂げるべきである。
⑥収入が増えてからではなく、今持っているものでやり遂げるべきである。
⑦喜んでしようと思ったのだから、そのとおりにすべきである。
4.12節
2Co 8:12
喜んでする思いがあるなら、持っていないものに応じてではなく、持っているものに応じて受け入れられるのです。
(1)彼らは、より多くのものを献げようとして、献金を先延ばしにしていた。
①パウロは、今行動することの重要性を強調した。
(2)訳文の比較
「その熱意があるなら、持たないものではなく、持っているものに応じて、神に受け
入れられるのです」(共同訳)
「進んで与える気持ちがあるなら,受け入れられます。持っている物を与えればよ
いのです。持っていない物までは期待されていません 」(リビングバイブル)
①神は、献げる額ではなく、心を見ておられる。
5.13~14節
2Co 8:13
私は、他の人々には楽をさせ、あなたがたには苦労をさせようとしているのではなく、むしろ平等になるように図っています。
2Co 8:14
今あなたがたのゆとりが彼らの不足を補うことは、いずれ彼らのゆとりがあなたがたの不足を補うことになり、そのようにして平等になるのです。
(1)献金の目的
①エルサレム教会を楽にさせ、コリント教会を苦しめることではない。
②両者が平等になるようにするのが、献金の目的である。
③今は、コリント教会からエルサレム教会に富が流れる。
④将来、その流れが逆転することもあり得る。
6.15節
2Co 8:15
「たくさん集めた人にも余ることはなく、少しだけ集めた人にも足りないことはなかった」と書いてあるとおりです。
(1)出16:18を基に、平等の原則が語られる。
①1人当たり毎日1オメル(約2.2リットル)のマナを集める。
②たくさん集めた人にも余ることはなく、少しだけ集めた人にも足りないことは
なかった。
③考えられる可能性は2つある。
*神が奇跡を行われた。
*民がマナを分け合った。
Ⅱ.テトスの熱意(16~24節)
1.16節
2Co 8:16
神に感謝します。私があなたがたのことを思っているのと同じ熱心を、神はテトスの心にも与えてくださいました。
(1)パウロは、テトスという同労者が与えられていることを神に感謝している。
①パウロは、コリントの信者たちを愛している。
②テトスも同じ心を持っている。
③基本的な価値観を共有できる同労者の存在は、貴重である。
2.17節
2Co 8:17
彼は私の勧めを受け入れ、大変な熱意をもって、自分から進んであなたがたのところに行こうとしています。
(1)パウロはテトスにコリントに行くように勧めた。
①この手紙を持ってコリントに行く。
(2)しかしテトスは、自らの意志でコリントに行こうとしている。
①パウロの勧めは不要であった。
3.18~19節
2Co 8:18
私たちはテトスと一緒に一人の兄弟を送ります。この人は福音の働きによって、すべての教会で称賛されています。
2Co 8:19
そればかりでなく、彼は、この恵みのわざに携わる私たちの同伴者になるようにと、諸教会の任命を受けています。私たちはそのわざに、主ご自身の栄光と私たちの熱意を現すために仕えています。
(1)献金の扱いに関して、パウロは細心の注意を払う。
①無名の兄弟がテトスに同行する。
②主は、無数の無名の弟子を持っておられる。
(2)この無名の兄弟の特徴
①福音伝達において、すべての教会で称賛されている。
②エルサレム教会に献金を運ぶわざに参加するよう、諸教会の任命を受けている。
③このわざは、主の栄光とパウロの一行の熱意が現れるためのものである。
4.20~21節
2Co 8:20
私たちは、自分たちが携わっているこの惜しみないわざについて、だれからも非難されることがないように努めています。
2Co 8:21
主の御前だけでなく、人々の前でも正しくあるように心がけているのです。
(1)献金を扱う際の注意点
①だれからも非難されないようにする。
②2人ないし3人が、この貴重な献金を運ぶ。
(2)神と人の前で、正しくあるように心がけている。
①箴3:3~4
Pro 3:3 恵みとまことがあなたを捨てないようにせよ。/それをあなたの首に結び、/心の板に書き記せ。
Pro 3:4 神と人の前に/好意を得、聡明であれ。
5.22節
2Co 8:22
また、彼らと一緒にもう一人、私たちの兄弟を送ります。この兄弟が多くのことについて熱心であることを、私たちは何度も認めることができました。彼は今、あなたがたに深い信頼を寄せ、ますます熱心になっています。
(1)もう一人の無名の兄弟
①彼は、多くのことについて熱心である。
②彼は、コリントの信者たちに深い信頼を寄せている。
③彼は、エルサレム教会への献金について、ますます熱心になっている。
6.23節
2Co 8:23
テトスについて言えば、彼は私の仲間であり、あなたがたのために働く同労者です。私たちの兄弟たちについて言えば、彼らは諸教会の使者であり、キリストの栄光です。
(1)3人の使者について、コリントの信者たちはこう説明することができる。
①テトス
*パウロの仲間である。
*コリントの信者たちのために働く同労者である。
②2人の無名の兄弟
*諸教会への使者である。
*キリストの栄光を映す者である。
7.24節
2Co 8:24
ですから、あなたがたの愛の証拠と、あなたがたを私たちが誇りとしている理由を、彼らに対して、諸教会の前に示してほしいのです。
(1)パウロの勧告
①3人の使者を受け入れ、彼らに献金を委ねて欲しい。
②これは、コリントの信者たちの愛の証拠となる。
③これで、パウロがコリントの信者たちを誇りとしている理由が明らかになる。
④これを、諸教会の前に示してほしい。
結論:キリスト論を基にした献金の教え
1.2コリ8:9
2Co 8:9
あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。
(1)主イエスは、永遠の昔から存在しておられた神である。
①主は富んでおられた。
②受肉前の主は、父なる神とともに天にあり、栄光をまとっておられた。
(2)主イエスは、私たちのために貧しくなられた。
①ベツレヘムでの誕生
②ナザレでの生活
③3年半の公生涯
④ゲツセマネでの祈り
⑤ゴルゴタでの苦しみ
(3)献金は、主イエスが示された愛への応答である。
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