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メシアの生涯(130)—宮きよめの祭りにて—

  • 2014.10.27
  • ヨハネ10章:22〜39
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

イエスと宗教的指導者たちの対立を通して、イエスの本質について学ぶ。

「宮きよめの祭りにて」

ヨハ10:22~39

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①これまでは、仮庵の祭りの時期に起こったことを扱ってきた。

*十字架の死の約半年前

②今回は、宮きよめの祭りの時期に起こったことを扱う。

  *仮庵の祭りから約2ヶ月後、十字架の死の約4ヶ月前

    ③前回のイエスの教えの要約

      *指導者たちがメシアを拒否したので、民族的滅びがやって来る。

        *しかし、個人的にその滅びを免れる道が用意されている。

        *イエスをメシアとして信じることが、その道である。

    ④今回の内容

*エルサレムの宗教的指導者たちがイエスに敵対した。

*イエスは彼らに答えた。

*その結果、両者の溝はさらに深くなった。

*読者の視点:メシアはどういう経緯で十字架にかかって行ったのか。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §111 宮きよめの祭りで、ユダヤ人たちはイエスに石を投げようとした。

  2.アウトライン

    (1)はじめに(22~23節)

    (2)対立(1)(24~30節)

    (3)対立(2)(31~32節)

  (4)対立(3)(33~38節)

  (5)結論(39節)

  3.結論:2つの重要な教理

    (1)神の選び

    (2)永遠の保証

イエスと宗教的指導者たちの対立を通して、イエスの本質について学ぶ。

はじめに(22~23節)

  1.時期(22節)

Joh 10:22 そのころ、エルサレムで、宮きよめの祭りがあった。

    (1)モーセの律法には、7つの祭りが出て来る。

①過越の祭り、七週の祭り(ペンテコステ)、仮庵の祭りは、巡礼祭である。

(2)モーセの律法に出てこない祭りが2つある。

  ①プリムの祭り

    *起源は、エステル記に記された解放劇にある。

    *ハマンの策略から解放されたことを記念する祭り。

    *アダルの月の14日と15日(太陽暦の2月~3月)

    *新約聖書には出てこない(エルサレムではなく、各地で祝われた)。

  ②宮きよめの祭り(神殿奉献記念祭)(the feast of the dedication)

    *ヘブル語で「ハヌカ」(奉献)という。

    *前165年、キスレウの月(第9の月)の25日(太陽暦の11月~12月)

    *セレウコス朝(アンティオコス・エピファネス)からの解放

      ・マカベア戦争により、ユダヤ人たちは独立を勝ち取った。

    *最初の祭りは、2ヶ月遅れの仮庵の祭りであった。

    *8日間、神殿の油が切れなかった。光の祭り。

    *パリサイ人たちは、この8日間の祭りの継続を決め、今日に至る。

    *欧米では、クリスマスと宮きよめの祭りが、時期的に重なる。

  2.状況(23節)

Joh 10:23 時は冬であった。イエスは、宮の中で、ソロモンの廊を歩いておられた。

    
(1)時期的には、十字架にかかる約4ヶ月前である。

      ①時は冬であった。ヨハネは、霊的な冬を暗示していると思われる。

②光である方が、光の祭りに姿を現された。

③イエスは、ご自身の命を父なる神に「奉献」しようとしていた。

    (2)ソロモンの廊を歩いていた。

      ①神殿の東側に位置する南北に延びた廊(屋根付の空間)である。

      ②ラビたちが講話を語る場所であった。

      ③イエスは、非常に目立った場所におられた。

Ⅰ.対立(1)(24~30節)

  
1.ユダヤ人の指導者たちの糾弾(24節)


Joh 10:24
それでユダヤ人たちは、イエスを取り囲んで言った。「あなたは、いつまで私たちに気をもませるのですか。もしあなたがキリストなら、はっきりとそう言ってください。」

    (1)ユダヤ人たちとは、エルサレムの指導者たちである。

      ①彼らは、イエスを包囲した。彼らの強い決意が見える。

    (2)訳文の比較

「あなたは、いつまで私たちに気をもませるのですか。もしあなたがキリストなら、はっきりとそう言ってください」(新改訳)

「いつまで、わたしたちに気をもませるのか。もしメシアなら、はっきりそう言いなさい」(新共同訳)

「いつまでわたしたちを不安のままにしておくのか。あなたがキリストであるなら、そうとはっきり言っていただきたい」(口語訳)

「何時まで我らの心を惑しむるか、汝キリストならば明白(あらは)に告げよ」

      ①彼らの理解では、イエスは自分がキリストだとは明言していない。

      ②彼らは、言葉尻を捕らえてイエスを逮捕しようとしている。

  2.イエスの回答(25~30節)


Joh 10:25
イエスは彼らに答えられた。「わたしは話しました。しかし、あなたがたは信じないのです。わたしが父の御名によって行うわざが、わたしについて証言しています。

Joh 10:26 しかし、あなたがたは信じません。それは、あなたがたがわたしの羊に属していないからです。


Joh 10:27 わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます。


Joh 10:28
わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは決して滅びることがなく、また、だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません。


Joh 10:29 わたしに彼らをお与えになった父は、すべてにまさって偉大です。だれもわたしの父の御手から彼らを奪い去ることはできません。

Joh 10:30 わたしと父とは一つです。」

    
(1)イエスのメシア性は、明確に証明されている。

①教えによって

②奇跡によって(父の御名によって行うわざ)

    (2)6つの重要な教えが登場する。

①信じないのは、彼らがイエスの羊に属していないから(26節)。

②信じた人たちは、イエスの声を聞き分ける(27節)。

③イエスは彼らのことを知っている(27節)。

  *イエスと信者の密接な関係を示している。

④彼らは、イエスについて行く(27節)。

  *福音のメッセージを理解し、父なる神の御心に従順に生きる。

⑤彼らには、永遠の保証が与えられている(28節)。

⑥彼らをイエスに与えたのは、天の父である(29節)。

    (3)イエスと父とは一つである(30節)。

      ①イエスと父が同一人物だということではない。

②ユダヤ的には、これはイエスの神性宣言である。

      ②そして、ユダヤ人の指導者たちは、その部分は十分理解した。

Ⅱ.対立(2)(31~32節)

  
1.ユダヤ人の指導者たちの反応(31節)

Joh 10:31 ユダヤ人たちは、イエスを石打ちにしようとして、また石を取り上げた。

    (1)ユダヤ人の指導者たちは、イエスのことばの意味をよく理解した。

      ①イエスは、最も明白な方法で神性宣言をしている。

    (2)彼らは、イエスを石打ちにしようとして、また石を取り上げた。

      ①理由は、冒とく罪である。

      ②レビ24:16

      ③ヨハ8:59で同様の記事が出て来る。

  2.イエスの回答(32節)


Joh 10:32
イエスは彼らに答えられた。「わたしは、父から出た多くの良いわざを、あなたがたに示しました。そのうちのどのわざのために、わたしを石打ちにしようとするのですか。」

    
(1)イエスの冷静な態度

      ①イエスは、エルサレムにおいて数々の癒しを行われた。

      ②それらの癒しは、父から出て良いわざである。

      ③そのうちのどのわざが、ユダヤ人の指導者たちを怒らせたのか。

Ⅲ.対立(3)(33~38節)

  
1.ユダヤ人の指導者たちの反応(33節)


Joh 10:33
ユダヤ人たちはイエスに答えた。「良いわざのためにあなたを石打ちにするのではありません。冒涜のためです。あなたは人間でありながら、自分を神とするからです。」

  
  (1)イエスが行った良いわざは、問題ではない。

      ①安息日の癒しに対しては、怒っていたはずなのに、それに触れていない。

    (2)人間でありながら、自分を神とするのが問題である。

      ①イエスが単なる人間だという前提は変えない。

      ②彼らは、イエスの意図をさらに明確に言葉にしている。

      ③これが冒とく罪になるのは、イエスが単なる人間である場合のみである。

  2.イエスの回答(34~38節)

    (1)ラビ的議論を理解する必要がある。

①旧約聖書から引用し、それを適用しながら論を展開する。

②「あなたがたの律法に、○○と書いてはいないか」

  *ユダヤ人たちは、律法を与えられていることを誇りとした。

  *ここでは、「律法」は旧約聖書全体を指している。

    (2)イエスが引用したのは、詩82:6である(34節)。


Joh 10:34 イエスは彼らに答えられた。「あなたがたの律法に、『わたしは言った、おまえたちは神々である』と書いてはいないか。

      
①詩82篇では、神は裁き主である。

      ②神は、正しい裁きを地上に実現するために、人間の裁き人を立てる。

      ③彼らは、神の代理人として裁きを行う。

      ④そういう意味で、彼らは「神々」である(ヘブル語でエロヒム)。

      ⑤人間の裁き人に神性が宿っているということではない。

    (3)引用聖句の解釈と適用(35~36節)

Joh 10:35 もし、神のことばを受けた人々を、神々と呼んだとすれば、聖書は廃棄されるものではないから、


Joh 10:36
『わたしは神の子である』とわたしが言ったからといって、どうしてあなたがたは、父が、聖であることを示して世に遣わした者について、『神を冒涜している』と言うのですか。

      ①「聖書は破棄されるものではない」とは、イエスの聖書観である。

      ②ここにも、カル・バホメル(大から小へ)の議論がある。

      ③神が立てた人間の裁き人が、「エロヒム」と呼ばれている。

      ④それなら、父から遣わされた者が自分のことを「神の子」と呼ぶのが、なぜ冒

とく罪なのか。

⑤「聖であることを示し」とは、父の業を行うために選び分かたれたという意味。

⑥イエスは、父から直接世に遣わされた。

    (4)わざがイエスのメシア性を証明している(37~38節)。

Joh 10:37 もしわたしが、わたしの父のみわざを行っていないのなら、わたしを信じないでいなさい。


Joh 10:38
しかし、もし行っているなら、たといわたしの言うことが信じられなくても、わざを信用しなさい。それは、父がわたしにおられ、わたしが父にいることを、あなたがたが悟り、また知るためです。」

      
①イエスが行っているわざは、「父のみわざ」である。

      ②イエスのことばが信じられなくても、イエスのわざを信用することはできる。

      ③「父がわたしにおられ、わたしが父にいる」

        *これもまた、イエスの神性宣言である。

      ④ニコデモの言葉

      「先生。私たちは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っていま

す。神がともにおられるのでなければ、あなたがなさるこのようなしるしは、だ

れも行うことができません」(ヨハ3:2)

Ⅴ.結論(39節)

Joh 10:39 そこで、彼らはまたイエスを捕らえようとした。しかし、イエスは彼らの手からのがれられた。

    
(1)ユダヤ人の指導者たちはまた、イエスを捕らえようとした。

      ①ヨハ7:30、32、44、8:20参照

    (2)イエスは、彼らの手から逃れた。

      ①逃れた方法は記されていない。

      ②逃れた理由が重要である。また、時が来ていない。

      ③間もなく、イエスが自らを彼らの手に委ねる時が来る。

結論

  1.神の選び

Joh 10:26 しかし、あなたがたは信じません。それは、あなたがたがわたしの羊に属していないからです。


Joh 10:27 わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます。

    (1)分かっていること(人間の責務)

      ①ユダヤ人の指導者たちは、イエスの語っていることを信じなかった。

      ②彼らは、イエスのことばは明瞭ではないと思っていた。

      ③彼らは、自分たちが理解できる枠の中にイエスが入ってくることを求めた。

      (例話)「〇〇が分かったら信じる」という人の問題点

      ④自分から聖書の論理に近づく必要がある。

      ⑤発想の転換

      「良いわざのためにあなたを石打ちにするのではありません。冒涜のためです。

あなたは人間でありながら、自分を神とするからです」(33節)

  *イエスは神でありながら、人間になられた。

    (2)分からないこと(神の選び)

      ①神の羊に属さない者は、イエスを信じない。

      ②イエスの羊は、イエスの声を聞き分ける。

    (3)上記(1)と(2)は、ともに信じる必要がある。

  2.永遠の保証


Joh 10:28
わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは決して滅びることがなく、また、だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません。


Joh 10:29 わたしに彼らをお与えになった父は、すべてにまさって偉大です。だれもわたしの父の御手から彼らを奪い去ることはできません。

    (1)イエスの約束は信じられる。

      ①信じる者には、永遠のいのちが与えられている。

      ②信じる者は、決して滅びることがない。

      ③信じる者は、御子と御父によって守られている。

    (2)永遠の保証の教理は、放縦な生き方に道を開くものではない。

      ①私たちは、救いを失わないためにクリスチャン生活をするのではない。

      ②私たちは、クリスチャンになったからクリスチャン生活をするのである。

      ③クリスチャン生活とは、神の愛に対する愛の応答である。

    (3)新約聖書に書かれて警告のことばは、永遠の保証を前提に読む必要がある。

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