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メシアの生涯(131)—後の者が先になり—

  • 2014.11.03
  • ヨハネ10章:40〜42、ルカ13章:22〜35
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

後の者が先になった経緯について、学ぶ。

「後の者が先になり」

ヨハ10:40~42、ルカ13:22~35

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①宮きよめの祭りでの出来事

      *ユダヤ人たちの間に分裂が起こった。

      *ユダヤ人たちは、イエスに石を投げようとした。

      *イエスは、そこを無事に逃れた。

*十字架の死の約4ヶ月前のことである。

②イエスは、エルサレムからペレアに移動する。

  *そこでの奉仕は、収穫が多かった。

  *後の者が先になった。

③ペレアに滞在していたイエスのもとに、ラザロが病気だという知らせが入る。

④イエスは、ペレアからベタニヤに向かう。

⑤きょうのルカの箇所は、恐らく、その途上の出来事であろう。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §112 エルサレムからヨルダン川の東への移動

    §113 ペレアからエルサレムに向かう途上での教え

  2.アウトライン

    (1)祝された奉仕(ヨハ10:40~42)

    (2)悲観的な見通し(ルカ13:22~30)

    (3)十字架の死に向けての弟子訓練(ルカ13:31~35)

  3.結論:

    (1)再臨の条件

    (2)後の者が先になり

後の者が先になった経緯について、学ぶ。

Ⅰ.祝された奉仕(ヨハ10:40~42)

  
1.40節


Joh 10:40 そして、イエスはまたヨルダンを渡って、ヨハネが初めにバプテスマを授けていた所に行かれ、そこに滞在された。

    
(1)場所は、ヨルダン川の東、ペレアである。

      ①ここは、サンヘドリンの支配が及ばない地区である。

      ②バプテスマのヨハネの活動は、主にペレアで行われた。

      ③ここは、イエスが公生涯を始めた場所でもある。

      ④イエスは、公生涯の終わりにそこに戻られた。

      ⑤そこは、中央の宗教的権威からは隔離された、孤独な場所である。

    (2)バプテスマのヨハネは、その地で洗礼を授けていた。

      ①これは、ヨハネに付くバプテスマである。

      ②洗礼を受けた人々は、ヨハネの教えを受け入れた。

      ③洗礼を受けた人々は、メシアが登場した時、その方を信じる決意を表明した。

  
2.41~42節


Joh 10:41
多くの人々がイエスのところに来た。彼らは、「ヨハネは何一つしるしを行わなかったけれども、彼がこの方について話したことはみな真実であった」と言った。

Joh 10:42 そして、その地方で多くの人々がイエスを信じた。

    
(1)その地で、多くの収穫があった。

      ①ユダヤやエルサレムでの状況とは、好対照である。

    (2)信じた人たちは、バプテスマのヨハネの影響を受けていた。

      ①ヨハネは、奇跡を行ったわけではない。

      ②ヨハネは、メシアについて証言し、それがすべて真実であった。

      ③ヨハネは、メシアの先駆者としての使命を十分に果たした。

Ⅱ.悲観的な見通し(ルカ13:22~30)

  
1.22節

Luk 13:22 イエスは、町々村々を次々に教えながら通り、エルサレムへの旅を続けられた。

    
(1)エルサレムへの途上、ペレアの町々村々を通りながら、教えた。

  2.23~24節

Luk 13:23 すると、「主よ。救われる者は少ないのですか」と言う人があった。イエスは、人々に言われた。


Luk 13:24 「努力して狭い門から入りなさい。なぜなら、あなたがたに言いますが、入ろうとしても、入れなくなる人が多いのですから。

    
(1)ひとりの弟子がイエスに質問した。

      ①「救われる」とは、イスラエル人が神の国(メシア的王国)に入るということ。

      ②質問の理由は、イエスが説く神の国のメッセージに応答する人が少ないから。

      ③ユダヤ人の指導者たちはイエスのメシア性を拒否した。

      ④民衆も、指導者たちの意見を鵜呑みにしていた。

      ⑤個人レベルの救いを提供しようとするイエスの働きは、終わりに近づいていた。

    (2)イエスは彼に答えた。

      ①他人のことはいいから、自分の救いのことを心配しなさい。

      ②「2つの道」のイメージは、ユダヤ的文書にはよく出て来るものである。

      ③ここでは、「狭い門と広い門」の対比がある。

      ④広い門とは、パリサイ派の教えである。

        *ユダヤ人として生まれたなら、神の国に入れる。

      ⑤狭い門とは、イエスの教えである。

*イエスをメシアと信じる信仰によって、神の国に入れる。

*「努力して」とは、業による救いのことではない。

      ⑥今は「恵みの時」であるが、それが終わる日が来る。

        *そのことを、宴会を催した主人の例話で教える。

  3.25~27節


Luk 13:25
家の主人が、立ち上がって、戸をしめてしまってからでは、外に立って、『ご主人さま。あけてください』と言って、戸をいくらたたいても、もう主人は、『あなたがたがどこの者か、私は知らない』と答えるでしょう。


Luk 13:26
すると、あなたがたは、こう言い始めるでしょう。『私たちは、ごいっしょに、食べたり飲んだりいたしましたし、私たちの大通りで教えていただきました。』


Luk 13:27 だが、主人はこう言うでしょう。『私はあなたがたがどこの者だか知りません。不正を行う者たち。みな出て行きなさい。』

    (1)神の国は、ユダヤ的には「宴会」にたとえられることが多い。

      ①救われる目的は、神の国に入るためである。

②神の国に入るということが、宴会の席に付くことで表現されている。

    (2)家の主人は、立ち上がって戸を閉める。

      ①恵みの時が終わると、戸は開かない。

      ②外に立って戸をたたく人たちは、イスラエル人たちである。

      ③いくら懇願しても、戸は開かない。

      ④主人は、「あなたがたがどこの者か、私は知らない」と答える。

    (3)そこで彼らは、主人と自分たちは密接な関係にあるとアピールする。

      ①「私たちは、ごいっしょに、食べたり飲んだりいたしましたし、私たちの大通

りで教えていただきました」

②これは、その時代のユダヤ人たちに対するイエスの奉仕への言及である。

    (4)主人は、彼らを家の中に入れない。

      ①「私はあなたがたがどこの者だか知りません」

②「不正を行う者たち」

③「みな出て行きなさい」

④今イエスを信じなければ、手遅れになる日が来る。

⑤その時代のユダヤ人たちにとっては、紀元70年がその日となった。

  
4.28~30節


Luk 13:28
神の国にアブラハムやイサクやヤコブや、すべての預言者たちが入っているのに、あなたがたは外に投げ出されることになったとき、そこで泣き叫んだり、歯ぎしりしたりするのです。

Luk 13:29 人々は、東からも西からも、また南からも北からも来て、神の国で食卓に着きます。

Luk 13:30 いいですか、今しんがりの者があとで先頭になり、いま先頭の者がしんがりになるのです。」

    
(1)イスラエルの中の信仰者たちは、神の国に入っている。

      ①アブラハム、イサク、ヤコブ

      ②すべての預言者たち

      ③彼らは、真の信仰者たち(イスラエルの残れる者たち)である。

    (2)しかし、イエスを信じなかった者たちは、外に投げ出される。

      ①裁きの苦しさが、「泣き叫んだり、歯ぎしりしたり」という言葉で表現される。

    (3)異邦人の救いが預言されている。

      ①「東からも西からも、また南からも北からも来て」とは、異邦人のことである。

      ②神の国で食卓に着くとは、救われていることの描写である。

    (4)異邦人とユダヤ人の立場が逆転する。

      ①「今しんがりの者」とは、異邦人のことである。

②「いま先頭の者」とは、ユダヤ人のことである。

Ⅲ.十字架の死に向けての弟子訓練(ルカ13:31~35)

  
1.31節


Luk 13:31
ちょうどそのとき、何人かのパリサイ人が近寄って来て、イエスに言った。「ここから出てほかの所へ行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうと思っています。」

    
(1)ヘロデとは、ヘロデ・アンティパスのことである。

①彼の領土は、ガリラヤとペレアである。

②彼はバプテスマのヨハネを殺した。

③イエスのことを、バプテスマのヨハネが復活したと考えている。

      ④イエスを殺そうと思っているというのは、正しい情報であろう。

(2)イエスを殺そうとしていたパリサイ人が、なぜイエスを守ろうとしているのか。

      ①イエスをユダヤ、エルサレムに戻そうとしている。

      ②そこは、サンヘドリンの管轄地域である。

      ③そこなら、イエスを逮捕することができる。

    (3)しかしイエスは、ご自分のタイムテーブルに従って行動される。

      ①エルサレムに上るとしたら、ご自分の時と目的に沿ってそうする。

  
2.32~33節


Luk 13:32
イエスは言われた。「行って、あの狐にこう言いなさい。『よく見なさい。わたしは、きょうと、あすとは、悪霊どもを追い出し、病人をいやし、三日目に全うされます。


Luk 13:33
だが、わたしは、きょうもあすも次の日も進んで行かなければなりません。なぜなら、預言者がエルサレム以外の所で死ぬことはありえないからです。』

    
(1)イエスは、パリサイ人とヘロデの関係を見抜いている。

      ①ヘロデに告げよ。

      ②「あの狐」(女狐)(あるいは、ヘロデヤを意味しているのかも知れない)

        *イエスが人間を表現するために用いた最も悲しい言葉である。

    (2)イエスは、いかなる権威にも屈することはない。

      ①「きょうと、あすとは、」は、格言である。短い期間という意味。

        *今しばらくは、なすべき奉仕に励むということ。

      ②「三日目に全うされます」とは、最後には使命をすべて終えるという意味。

        *受難を指した言葉である。

    (3)メシアは、ガリラヤやペレアでは死なない。

      ①神から遣わされた預言者たちは、エルサレムで殺されてきた。

      ②今回も、預言者の中の預言者である方が、エルサレムで死のうとしている。

      ③これは、エルサレムに対する糾弾の言葉である。

      ④ペレアにおいて十字架の影がイエスを覆い、それがエルサレムで成就する。   

  
3.34~35節


Luk 13:34
ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者、わたしは、めんどりがひなを翼の下にかばうように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。


Luk 13:35
見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。わたしはあなたがたに言います。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたの言うときが来るまでは、あなたがたは決してわたしを見ることができません。」

    
(1)ここでルカは、イエスがイスラエルの民を拒否したことを記録している。

      ①エルサレムとは、イスラエルの民を象徴する言葉である。

      ②イスラエルの民がイエスを拒否したので、イエスも彼らを拒否する。

    (2)イエスは、涙なしにエルサレムを拒否したわけではない。

      ①イエスの愛と優しさに溢れた奉仕(めんどりがひなを翼の下にかばうように)

      ②エルサレムがイエスを拒否した(頑固な姿勢)。

    (3)エルサレムの町も神殿も、荒れ果てたままに遺される。

      ①紀元70年以降、そうなった。

    (4)「『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたの言うときが来るま

では、あなたがたは決してわたしを見ることができません」

  ①これは、再臨の預言である。

結論

  1.再臨の条件(ルカ13:35)


Luk 13:35
見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。わたしはあなたがたに言います。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたの言うときが来るまでは、あなたがたは決してわたしを見ることができません。」

    (1)「祝福あれ。主の御名によって来られる方に」(詩118:26)

    (2)イエスがエルサレムに入場する際に、群衆はこの聖句を引用した(マタ21:9)。

    (3)イエスは、公生涯の最後に、再度この聖句を引用した(マタ23:37~39)。

    (4)再臨の条件は、ユダヤ人たちがイエスをメシアと信じ、その到来を歓迎すること

である。

(5)再臨の希望を語りながら、ユダヤ人の救いに無関心なのは、一貫性がない。

  2.後の者が先になり

    (1)ペレアのユダヤ人とエルサレムのユダヤ人の対比

    (2)異邦人とユダヤ人の対比

    (3)ユダヤ人たちは、なぜイエスを信じなかったのか。

      ①数百年にわたるパリサイ的教えの影響

      ②口伝律法を垣根のように巡らせたので、聖書のメッセージが分からなくなった。

      ③イエスをメシアと認識できなくなった。

    (4)イエスの教えは、革命的なものであった。

      ①彼らは、アブラハムの子孫であれば、神の国に入れると思っていた。

      ②さらに、ユダヤ人だけが神の国に入ると思っていた。

      ③イエスが教えた異邦人の救いは、彼らにとっては驚くべき内容であった。

    (5)私たちへの適用(1コリ1:26~31)


    1Co 1:26
兄弟たち、あなたがたの召しのことを考えてごらんなさい。この世の知者は多くはなく、権力者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。


1Co 1:27
しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。


1Co 1:28
また、この世の取るに足りない者や見下されている者を、神は選ばれました。すなわち、有るものをない者のようにするため、無に等しいものを選ばれたのです。

1Co 1:29 これは、神の御前でだれをも誇らせないためです。


1Co 1:30
しかしあなたがたは、神によってキリスト・イエスのうちにあるのです。キリストは、私たちにとって、神の知恵となり、また、義と聖めと、贖いとになられました。

1Co 1:31 まさしく、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

      

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