Q399 神学編 比ゆ的解釈とは。

  • 2024.06.06
  • スピーカー 中川健一
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399 神学編 比ゆ的解釈とは

Q:比ゆ的解釈とは、どういうものですか。

A:はじめに

ハーベスト・タイムは、聖書の字義どおりの解釈を強く主張し、その解釈法に基づいた講解メッセージをネット上で配信しています。396回では、字義どおりの解釈について語りました。今回は、比ゆ的解釈について3つ申し上げます。

1番目に、どのような場合に、比ゆ的解釈が採用されるか。

(1)字義どおりの解釈が受け入れられないときに、この方法が採用される。

(2)ことばの意味を、象徴的、比ゆ的に解釈する。

(3)その結果、著者の意図とは異なった結論を導き出すことになる。

(4)この解釈法は、主観的で安易な方法である。

2番目に、比ゆ的解釈の源流は誰か。

(1)アレキサンドリヤの教父であったオリゲネス(185年頃~254年頃)が源流である。

(2)彼は、新プラトン主義とキリスト教を結合して、比ゆ的解釈法を確立した。

(3)これは、字義通りの解釈を否定する「合理主義的解釈」である。

(4)彼は、千年王国の存在と、「迷信的な解釈」(字義通りの解釈)を否定した。

(5)字義どおりの千年王国の成就は、ユダヤ的希望である。

3番目に、比ゆ的解釈の具体例はあるか。

(1)パンと魚の奇跡

  ①四福音書のすべてに出ている奇跡である。

  ②これを、道徳的に解釈するのは間違いである。

(2)ルカ10章の 「良きサマリヤ人」のたとえ話

  ①エルサレムとは、実在の都である(字義的)。

  ②エルサレムとは、人の心である(道徳的)。

  ③エルサレムとは、教会である(比ゆ的)

  ④エルサレムとは、天国である(類比的)

(3)字義的解釈は、「意味は一つである」という原則にこだわる。

比ゆ的解釈は、著者の意図を誤解する解釈法です。

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