コリント人への手紙第一(12)結婚に関する教え(1)―既婚者への助言―7:1~16

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既婚者への助言について学ぶ。

コリント人への手紙第一 12回

結婚に関する教え(1)

―既婚者への助言―

7 :1~16 

はじめに

1.文脈の確認

(1)イントロダクション(1:1~9)

(2)教会内の分裂(1:10~4:21)

(3)教会内の無秩序(5~6)

(4)教会からの質問(7~16)

  ①結婚に関する教え(7:1~40)

    *既婚者への助言(1~16節)

    *結婚に関する基本原則(17~24節)

    *未婚の者たちへの助言(25~40節)

2.注目すべき点

(1)パウロは、「前の手紙」で、いくつかの指示を出した。

(2)コリントの信者たちは、それに関する質問を書いてきた。

  ①根底には、パウロの教えに対する反発心がある。

(3)パウロは、「○〇について」(ペリ・デ)という用語を用いて、各質問に答える。

(4)7~16章は、各質問に対する回答である。

3.アウトライン(既婚者への助言)

(1)結婚における肉体関係の重要性(1~7節)

(2)独身でいることの利点(8~9節)

(3)離婚の禁止(10~16節)

4.結論 :8項目の要約

既婚者への助言について学ぶ。

Ⅰ.結婚における肉体関係の重要性(1~7節)

1.1節

1Co 7:1さて、「男が女に触れないのは良いことだ」と、あなたがたが書いてきたことについてですが、

(1)パウロは2つの極端な教えと戦っていた。

  ①6章では、キリスト者の自由の濫用(道徳的罪)と戦った。

  ②7章では、禁欲主義と戦う。

    *既婚の信者は、未婚の者のように生活すべきである。

    *未婚の信者は、そのままの状態にとどまるべきである。

(2)訳文の比較

「さて、あなたがたの手紙に書いてあったことについてですが、男が女に触れないの

は良いことです」(新改訳3)

「さて、『男が女に触れないのは良いことだ』と、あなたがたが書いてきたことにつ

いてですが、」(新改訳2017)

  ①「男が女に触れないのは良いことだ」は、コリントの信者たちのスローガン。

  ②この部分は、送られてきた教会の手紙からの引用であろう。

(3)コリントの信者たちは、ギリシア哲学の霊肉二元論の影響を受けていた。

  ①霊は善で、肉体は悪である。

  ②それゆえ、結婚していても、信者は肉体関係を控えるべきである。

    *「男が女に触れる」とは、性的関係の婉曲語である。

  ③さらに、未婚の者はそのままの状態にとどまるべきである。

2.2節

1Co 7:2

淫らな行いを避けるため、男はそれぞれ自分の妻を持ち、女もそれぞれ自分の夫を持ちなさい。

(1)パウロは、ヘブル的な結婚観を教える。

  ①ギリシア哲学とは異なり、ヘブライズムは物質を評価する。

  ②結婚は、神が定めた制度である。

  ③結婚関係において、男女が性的関係を持つことは、自然なことである。

(2)「自分の妻を持つ」と「自分の夫を持つ」は、性的関係の婉曲語である。

  ①夫婦の性的関係の目的は、「淫らな行いを避けるため」である。

    *それ以外の目的もあるが、コリントの町では、この目的が重要であった。

3.3~5節a

1Co 7:3

夫は自分の妻に対して義務を果たし、同じように妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい。

1Co 7:4

妻は自分のからだについて権利を持ってはおらず、それは夫のものです。同じように、夫も自分のからだについて権利を持ってはおらず、それは妻のものです。

1Co 7:5a 互いに相手を拒んではいけません。

(1)夫婦には、互いの必要を満たし合うという責務が与えられている。

  ①創2:18

Gen 2:18 また、神である【主】は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」

  ②相手の性的必要を満たすことも、責務に含まれている。

(2)パウロは、夫と妻に同等の権利を認めている。

  ①妻のからだについての権利は、夫のものである。

  ②夫のからだについての権利は、妻のものである。

  ③互いに相手を拒んではいけない。

4.5b~6節

1Co 7:5b

 ただし、祈りに専心するために合意の上でしばらく離れていて、再び一緒になるというのならかまいません。これは、あなたがたの自制力の無さに乗じて、サタンがあなたがたを誘惑しないようにするためです。

1Co 7:6 以上は譲歩として言っているのであって、命令ではありません。

(1)例外的に、肉体関係を控えることは許される。

  ①祈りに専心するという目的のために

  ②合意の上で

  ③祈りの期間を決めて

(2)信者には、より重要な霊的務めを優先させる場合がある。

  ①食事を断って、断食をする。

  ②睡眠を断って、徹夜で祈る。

  ③夫婦の交わりを断って、祈りに専念する。

(3)夫婦の肉体関係が重視される理由は、サタンの誘惑を避けるためである。

  ①不自然な禁欲主義は、サタンの誘惑を招く。

  ②結婚という制度は、神から与えられた祝福である。

  ③結婚関係の原則は、自然な肉体関係を維持することである。

  ④肉体関係を控えてもよいというのは、パウロにとっては譲歩である。

5.7節

1Co 7:7

私が願うのは、すべての人が私のように独身であることです。しかし、一人ひとり神から与えられた自分の賜物があるので、人それぞれの生き方があります。

(1)パウロは、独身であった。

  ①独身生活には、主のしもべとしての利点がある。

  ②妻がいれば、困難な生涯を強いることになる。

  ③また、妻のために時間を使うことになる。

(2)パウロは、すべての人が独身であることを願っている。

  ①しかし、その願いは非現実的であることを知っている。

  ②なぜなら、独身は神から与えられた賜物の一つだからである。

  ③それぞれが、自分に与えられた賜物に従って生き方を選べばよい。

Ⅱ.独身でいることの利点(8~9節)

1.8節

1Co 7:8

結婚していない人とやもめに言います。私のようにしていられるなら、それが良いのです。

(1)助言の対象が、信者の既婚者から未婚の者とやもめに移行する。

  ①パウロのように独身でいられるなら、それが良い。

  ②既婚者は、未婚者を見下したり、憐れんだりしてはならない。

  ③また、結婚するように強制してはならない。

  ④独身生活には、結婚生活とは異なった恵みと喜びがある。

2.9節

1Co 7:9

しかし、自制することができないなら、結婚しなさい。欲情に燃えるより、結婚するほうがよいからです。

(1)自制することができないというのは、独身の賜物がないということである。

  ①その場合は、情欲に燃えて罪を犯すよりは、結婚するほうがよい。

  ②伴侶を求める祈りをするなら、神の恵みが働くと信じたい。

Ⅲ.離婚の禁止(10~16節)

1.10~11節

1Co 7:10

すでに結婚した人たちに命じます。命じるのは私ではなく主です。妻は夫と別れてはいけません。

1Co 7:11

もし別れたのなら、再婚せずにいるか、夫と和解するか、どちらかにしなさい。また、夫は妻と離婚してはいけません。

(1)助言の対象が、結婚した信者たちに移行する。

  ①コリントの信者の中には、禁欲を理由に離婚を願う者たちがいたのであろう。

    *現代人は、別の人と結婚するために離婚を願う。

  ②ここでパウロは、主イエスの教えを引用する。

  ③ 「妻は夫と別れてはいけません」

  ④結婚関係の問題が生じた場合は、問題解決に向けて努力をすべきである。

(2)現実問題として、妻が離婚せざるを得ない極端なケースもある。

  ①ギリシア・ローマ文化では、妻が夫を離縁することができた。

  ②もし別れたのなら、2つの選択肢がある。

    *再婚せずにいる。

    *夫と和解する。

(3)夫に対しては、「妻と離婚してはいけません」と命じられる。

  ①この場合は、例外規定はない。

  ②ユダヤ文化では、夫だけが離縁の権利を有していた。

2.12~13節

1Co 7:12

そのほかの人々に言います。これを言うのは主ではなく私です。信者である夫に信者でない妻がいて、その妻が一緒にいることを承知している場合は、離婚してはいけません。

1Co 7:13

また、女の人に信者でない夫がいて、その夫が一緒にいることを承知している場合は、離婚してはいけません。

(1)「そのほかの人々」とは、不信者と結婚している信者である。

  ①このテーマに関するイエスの教えはない(少なくともパウロは知らなかった)。

  ②そこでパウロは、「これを言うのは主ではなく私です」と書いた。

(2)「不信者と結婚した信者は、結婚生活を続けるべきか、離婚すべきか」

  ①不信者の伴侶が一緒にいることを承知している場合は、それでよい。

  ②夫が信者の場合も、妻が信者の場合も、結論は同じである。

3.14節

1Co 7:14

なぜなら、信者でない夫は妻によって聖なるものとされており、また、信者でない妻も信者である夫によって聖なるものとされているからです。そうでなかったら、あなたがたの子どもは汚れていることになりますが、実際には聖なるものです。

(1)夫婦の片方が信者である場合、もう片方は、「聖なるものとされている」

  ②救われているという意味ではない。

  ③特別の祝福のために選び分けられているという意味である。

  ④不信者は、信者の伴侶から良い霊的影響を受けることができる。

  ⑤救いに至る信仰を持つ可能性が高い。

(2) 「そうでなかったら、子どもは汚れていることになりますが、実際には聖なる

ものです」

  ①子どもは、「聖なるものです」

  ②子どもは、良い霊的影響を受けることができる。

  ③救いに至る信仰を持つ可能性が高い。

4.15~16節

1Co 7:15

しかし、信者でないほうの者が離れて行くなら、離れて行かせなさい。そのような場合には、信者である夫あるいは妻は、縛られることはありません。神は、平和を得させようとして、あなたがたを召されたのです。

1Co 7:16

妻よ。あなたが夫を救えるかどうか、どうして分かりますか。また、夫よ。あなたが妻を救えるかどうか、どうして分かりますか。

(1)不信者のほうが離れて行くなら、信者はそれを認めてもよい。

  ①神は、家庭内に争いがあることを願っておられない。

  ②離婚によって平和が得られるなら、それが良い。

(2)結婚生活を続けても、相手が救われるかどうかは、分からない。

  ①それゆえ、牢獄のような結婚生活から逃れることは許される。

結論:8項目の要約

(1)夫と妻の関係は、キリストと教会の関係の型である。

(2)結婚関係において、夫と妻は霊肉ともに一体化するように召されている。

(3)離婚が許されるのは、不信者の側が去って行く場合だけである。

(4)不信者が結婚生活の継続を願っているなら、離婚してはならない。

(5)片方が信者である家庭には、主の特別な守りがある。

(6)独身は、主からの賜物である。

(7)独身の賜物がないなら、結婚すべきである。

(8)信者が不信者の伴侶から被害を受けている場合は、別居を考えるべきである。

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