私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q378クリスチャンはトーラーを守るべきですか。
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378 クリスチャンはトーラーを守るべきか。
Q:日本における某メシアニック集会の働きに危惧を覚えております。彼らは、クリスチャンにトーラーを守ることを勧めます。この教えは、聖書的でしょうか。
A:はじめに
クリスチャンに旧約聖書の律法を守るように勧めるのは、「Hebrew Roots
movement」と呼ばれるグループの教えです。この運動は、キリスト教がユダヤ的ルーツを持っていることを広く知らしめたという点では、評価されます。しかし、それ以上に大きな問題を宿しています。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、この教えは、健全な聖書観を破壊する危険性を有しています。
(1)多くの人たちが、ヘブル語の新約聖書が存在していたと信じています。
(2)さらに、ギリシア語の新約聖書の価値を低く評価しています。
(3)つまり、教会は霊感を受けて書かれた新約聖書を持っていないということです。
(4)もしそうなら、私たちの信仰は、揺れ動く基礎の上に立っていることになります。
(5)その結果、三位一体の教理を疑問視する人も現れています。
2番目に、この教えは、私たちを旧約の律法の奴隷にする危険性を有しています。
(1)「旧約の律法」とは、シナイ契約の条項であるモーセの律法です。
(2)この教えは、祭儀法以外のすべての律法に従うように勧めます。
(3)この教えは、1~4世紀にかけて存在したエビオニズムと呼ばれる異端の再来。
(4)この教えは、ユダヤ主義者の教えの再来です。
①パウロは、ガラテヤ書で、ユダヤ主義者の教えを論破しました。
②使徒の働き15章のエルサレム会議で、ユダヤ主義者の教えは否定されました。
3番目に、この教えは、信者が新しい律法のもとに置かれていることを見逃しています。
(1)私たちは、モーセの律法から解放され、キリストの律法のもとに置かれました。
(2)キリストの律法とは、聖霊によって心に書かれた愛の律法です。
(3)モーセの律法に関心を向ける人は、聖霊に導かれた信仰生活を体験していません。
(4)ユダヤ人信者と異邦人信者は、モーセの律法によってではなく、キリストにあっ
て一つとされます。
(5)ユダヤ人はユダヤ人として、異邦人は異邦人として生きるように召されています。
クリスチャンは、トーラーの束縛から解放されています。
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