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コリント人への手紙第一(07)分裂の原因(4)―この世の知恵―3:18~4:5
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この世の知恵とパウロの奉仕について学ぶ。
コリント人への手紙第一 7回
分裂の原因(4)―この世の知恵―
3 :18~4:5
はじめに
1.文脈の確認
(1)イントロダクション(1:1~9)
(2)教会内の分裂(1:10~4:21)
①分裂という現実(1:10~17)
②分裂の原因(1:18~4:5)
*福音のメッセージの誤解(1:18~3:4)
*奉仕の誤解(3:5~4:5)
・神のしもべの役割(3:5~17)
・この世の知恵(3:18~23)
・パウロの奉仕(4:1~5)
③分裂の問題の解決法(4:6~21)
2.アウトライン
(1)この世の知恵(3:18~23)
(2)パウロの奉仕(4:1~5)
4.結論
(1) 指導者と信者の関係
(2)教会内の秩序
この世の知恵とパウロの奉仕について学ぶ。
Ⅰ.この世の知恵(3:18~23)
1.18節
1Co 3:18
だれも自分を欺いてはいけません。あなたがたの中に、自分はこの世で知恵のある者だと思う者がいたら、知恵のある者となるために愚かになりなさい。
(1)再びパウロは、1:18〜25 で述べられた真理について語る。
①内容は、神の知恵とこの世の知恵の違いである。
②自分はこの世で知恵ある者だと思う者がいたら、その人は自分を欺いている。
(2)知恵のある者となるためには、愚かになる必要がある。
①愚かになるとは、神の御前で自分がいかに愚かであるかを認めること。
②そして、啓示された神の知恵を受け入れること。
③その人は、神の知恵を身につけた真の知者となる。
④その人は、神の視点からものごとを見るようになる。
2.19~20節
1Co 3:19
なぜなら、この世の知恵は神の御前では愚かだからです。「神は知恵のある者を、彼ら自身の悪巧みによって捕らえる」と書かれており、
1Co 3:20
また、「主は、知恵のある者の思い計ることがいかに空しいかを、知っておられる」とも書かれています。
(1)自らの教えに権威を与えるために、旧約聖書から2箇所引用する。
①ヨブ5:13
「神は知恵のある者を、彼ら自身の悪巧みによって捕らえる」
②詩94:11
「主は、知恵のある者の思い計ることがいかに空しいかを、知っておられる」
(2)1:18
1Co 1:18 十字架のことばは、滅びる者たちには愚かであっても、救われる私たちには神の力です。
①知恵ある者は、十字架のことばを愚かだと考える。
②ここではその逆に、主は、知恵ある者の思い計ることはむなしいと判断される。
(3)人間を誇る者は、未だにこの世の知恵に信頼しようとしている。
①そういう人は、自らの知恵によって、その身に裁きをもたらす。
②そういう人は、神の知恵に信頼することを学ぶ必要がある。
3.21節
1Co 3:21
ですから、だれも人間を誇ってはいけません。すべては、あなたがたのものです。
(1) 「ですから」
①ここから、結論に入る。
②すべては、クリスチャン(教会)のものである。
③神が計画されたことは、すべて私たちに祝福を与えるためのものである。
④そういう観点から人生を捉えると、分派がいかに愚かなことかが分かる。
(2) 「人間を誇ってはいけません」
①説教者に関して個人的な好みがあることは、避けられない。
②しかし、それを分派に結び付けてはならない。
③好みでない説教者のメッセージが、最も必要なものである可能性がある。
4.22~23節
1Co 3:22
パウロであれ、アポロであれ、ケファであれ、また世界であれ、いのちであれ、死であれ、また現在のものであれ、未来のものであれ、すべてはあなたがたのもの、
1Co 3:23 あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものです。
(1)すべては、クリスチャンのものである。
①パウロも、アポロも、ペテロ(ケファ)も、すべて教会のために働いている。
*彼らは、教会に祝福をもたらす神のしもべたちである。
*彼らは、教会に与えられた賜物である。
②さらに、世界も、いのちも、死も、現在のものも、未来のものも、すべてクリ
スチャンのためのものである。
*クリスチャンは世界を相続し、キリストとともに統治するようになる。
*ロマ8:38~39
*死は、クリスチャンを次の祝福に導く神の使いである。
(2)すべてがクリスチャンのものである理由
①クリスチャン(教会)は、キリストに属し、キリストのものである。
②キリストは、父なる神によって遣わされた救い主であり、神のものである。
③クリスチャンは、キリストにあって、すべてを持っている。
Ⅱ.パウロの奉仕(4:1~5)
1.1~2節
1Co 4:1 人は私たちをキリストのしもべ、神の奥義の管理者と考えるべきです。
1Co 4:2 その場合、管理者に要求されることは、忠実だと認められることです。
(1)パウロは、自分に関するコリントの信者たちの誤解を解く。
①指導者のモデルを提示し、それに倣うように教える。
(2)使徒たちの特徴
① 「キリストのしもべ」
*自由人でありながら、喜んでキリストに仕える人
② 「神の奥義の管理者」
*啓示された福音の真理に混ぜ物をせず、そのまま他の人に伝える人
(2)「神の奥義の管理者」に要求される最も大切な資質は、忠実さである。
①福音とキリストに対して忠実であるということ
②忠実な管理者のイメージは、創 39:2〜19のヨセフを見ればよく分かる。
2.3~4節
1Co 4:3
しかし私にとって、あなたがたにさばかれたり、あるいは人間の法廷でさばかれたりすることは、非常に小さなことです。それどころか、私は自分で自分をさばくことさえしません。
1Co 4:4
私には、やましいことは少しもありませんが、だからといって、それで義と認められているわけではありません。私をさばく方は主です。
(1)パウロは、キリストに対する忠実さをもって信者たちに語りかけている。
①人に喜ばれることよりも、キリストに喜ばれることを第一に働いている。
②人間による判定は、彼にとっては小さなことである。
③コリントの信者たちが彼をどう評価するかは、大したことではない。
④さらに、自己評価さえも、彼にとってはもはや問題ではない。
⑤自分で考えてやましいことがなくても、人間の理解には限界がある。
⑥正しく裁かれるのは、主のみである。
3.5節
1Co 4:5ですから、主が来られるまでは、何についても先走ってさばいてはいけません。主は、闇に隠れたことも明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。そのときに、神からそれぞれの人に称賛が与えられるのです。
(1)ですから、主の再臨の日まで、先走った裁きをすべきではない。
①コリントの信者たちはパウロを裁いていたが、その姿勢は正しくない。
②2コリ 5:10
2Co 5:10
私たちはみな、善であれ悪であれ、それぞれ肉体においてした行いに応じて報いを受けるために、キリストのさばきの座の前に現れなければならないのです。
③キリストの御座の裁きにおいて、すべてのことが明らかにされる。
結論
1.指導者と信者の関係
(1)指導者は、神のしもべである。
(2)指導者は、信者のしもべではない。
(3)指導者は、信者に終末論的な生き方を教え、その手本を示す。
①この世において称賛を受けることを願うべきではない。
②将来与えられる主からの称賛を待ち望むべきである。
③特に、老年になった指導者には重大な責任がある。
2.教会内の秩序
(1)コリント教会には、無秩序という問題があった。
①キリスト以上に、キリストのしもべたちをあがめていた。
②御霊の賜物の行使に関して、御霊の導きに従っていなかった。
(2)パウロは、聖書的秩序を教えた(役割の違いである)。
①父は御子の上にいる。
②御子は男の上にいる。
③男は女の上にいる。
(3)クリスチャンは、キリストにあってすべてを持っている。
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