ヨハネの福音書(6)福音の要約 ―神の愛の啓示-ヨハ3:16~21

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このメッセージでは...

このメッセージは、永遠のいのちを得る方法について学ぼうとするものである。

ヨハネの福音書(6)

福音の要約 ―神の愛の啓示-

ヨハ3:16~21

1.文脈の確認

(1)前書き(1:1~18)

(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)

  ①公生涯への序曲(1:19~51)

  ②初期ガリラヤ伝道(2:1~12)

  ③最初のエルサレム訪問(2:13~3:36)

    *最初の宮きよめ(2:13~22)

    *人の心の中を見抜くイエス(2:23~25)

    *ニコデモとの対話(3:1~21)

    *イエスをあがめるバプテスマのヨハネ(3:22~30)

    *イエスの卓越性(3:31~36)

2.この箇所の注目点

(1)「ニコデモとの対話」が、前回途中で終わった。

(2)3:16~21は誰のことばか。

  ①使徒ヨハネのことばか、主イエスのことばか。

  ②使徒ヨハネのことばと理解して、話を進める。

  ③3:16は、2~4章の中心聖句である。

3.アウトライン

(1)人の心の中を見抜くイエス(2:23~25)

(2)ニコデモとの対話(3:1~15)

(3)ヨハネによる福音の要約(3:16~21)

4.結論

(1)救いに至る信仰

(2)ニコデモの救いは、ユダヤ人伝道のモデルである。

このメッセージは、永遠のいのちを得る方法について学ぼうとするものである。

Ⅰ.人の心の中を見抜くイエス(2:23~25)

(1)多くの人たちが、イエスが行うしるしを見て、その名を信じた。

(2)しかし、イエスご自身は、彼らに自分をお任せにならなかった。

(3)今もイエスは、私たちの心の中を見ておられる。

Ⅱ.ニコデモとの対話(3:1~15)

(1)イエスは、ニコデモが真理の探究者であることを知っておられた。

(2)ニコデモは、紀元1世紀のユダヤ教の代表である。

(3)イエスの福音とラビ的ユダヤ教がぶつかる。

(4)ニコデモは、どちらを取るかの選択を迫られる。

(5)私たちも、福音を信じるか、日本教を信じるかの選択を迫られている。

(6)3:5

Joh 3:5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。

  ①水と御霊によって生まれる=新生体験

  ②神の国に入る=救われる=永遠のいのちを持つ。

Ⅲ.ヨハネによる福音の要約(3:16~21)

1.16節

Joh 3:16

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

    (1)イエスのことばであっても、ヨハネのことばであっても、結論は同じ。

  ①この聖句は、福音の本質を簡潔に、的確に伝えている。

  ②すべての単語が、重要な意味を持っている。

(2)主語は「神」である。

  ①イエスの受肉は、神の愛から出たものである。

Joh 3:13 だれも天に上った者はいません。しかし、天から下って来た者、人の子は別です。

  ②イエスの十字架の死(14節)は、神の愛から出たものである。

Joh 3:14 モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。

  ③神は愛である。

  ④神の愛は、最善を与えるほどに深く、強く、真実なものである。

  ⑤「ひとり子」とは、比類なき子、置き換えがきかない子である。

(3)神の愛の対象は「世」である。

  ①ユダヤ人たちは、神はイスラエルの子たちを愛していると信じていた。

  ②しかし神は、すべての人を愛しておられる。

  ③「世」とは、罪を宿した人間のことである。

(4)神が犠牲を払う目的は「永遠のいのち」を与えるためである。

  ①神は、罪人が救われることを喜ばれる(エゼ18:23)。

Eze 18:23 わたしは悪しき者の死を喜ぶだろうか──【神】である主のことば──。彼がその生き方から立ち返って生きることを喜ばないだろうか。

  ②神は、罪人が滅びを免れるように、救いの道を用意された。

  ③イエス・キリストを信じるかどうかで、道が分かれる。

  ④神の愛を拒否する者は、滅びる。

    *滅びとは、存在しなくなることではない。

    *滅びとは、神との関係が断たれ、神の怒りがとどまる状態である。

  ⑤神の愛を受け入れる者は、永遠のいのちを受ける。

    *神の愛を受け入れた者は、新生した人である(5節)。

Joh 3:5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。

    *新生した人は、救いを失うことがない。

  ⑥永遠のいのちには、2つの側面がある。

    *永遠に生きるという時間的側面

    *神との平和を持つという質的側面

    *ロマ5:1

Rom 5:1 こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。

    *「平和を持っている」ということばに強調点がある。

2.17節

Joh 3:17

神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。

(1)神は、御子を遣わすことなく、世をさばくこともできた。

  ①しかし、そうはしないで、御子を世に遣わされた。

(2)神が御子を世に遣わされた目的

  ①世(罪人)を裁くためではない。

  ②御子によって世が救われるためである。

  ③御子は、究極的には世を裁かれるが、それは受肉の目的ではない。

(3)9:39の内容と矛盾するか。

Joh 9:39
そこで、イエスは言われた。「わたしはさばきのためにこの世に来ました。目の見えない者が見えるようになり、見える者が盲目となるためです。」

  ①この世はすでに滅びの途上にある。

  ②イエスは、その中から信じる者を救おうとされた。

  ③受肉の主目的は救いの提供であって、さばきは二次的なことである。

  ④光が輝けば、陰ができる。

3.18~19節

Joh 3:18

御子を信じる者はさばかれない。信じない者はすでにさばかれている。神のひとり子の名を信じなかったからである。

Joh 3:19

そのさばきとは、光が世に来ているのに、自分の行いが悪いために、人々が光よりも闇を愛したことである。

(1)御子を信じる者はさばかれない。

  ①5:24

Joh 5:24
まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移っています。

  ②ロマ8:1

Rom 8:1 こういうわけで、今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。

(2)信じない者はすでにさばかれている。

  ①ユダヤ人たちは、アブラハムの子孫はさばかれないと信じていた。

  ②さばかれる理由は、御子を信じないことにある。

  ③荒野で青銅の蛇を見上げなかった者は、死を経験した(民21:4~9)。

  ④御子を信じない者は、霊的死の状態にある。

(3)光と闇の戦いというテーマが登場する。

  ①悪人が闇を好むのは、その行いが隠されるからである。

  ②真理を行う者が光を好むのは、その行いが光にさらされるためである。

4.20節

Joh 3:20

悪を行う者はみな、光を憎み、その行いが明るみに出されることを恐れて、光の方に来ない。

(1)悪を行う者は、闇を愛するだけでなく、光を憎む。

  ①光を憎むとは、イエスを憎むことである。

  ②その理由は、光によってその行いが明るみに出されることを恐れるから。

  ③その恐れのゆえに、イエスの方に来ない。

  ④彼らの不信仰の背後には、罪の問題がある。

(2)人々は、福音を信じない理由を上げる。

  ①教会には偽善者がいる。

  ②イエスの奇跡や復活が信じられない。

  ③神がいるなら、この世になぜ苦しみがあるのか。

  ④これらの理由は、神への反抗を隠すための口実である。

  ⑤本当の理由は、「信じたくないから信じない」ということである。

Joh 3:21

しかし、真理を行う者は、その行いが神にあってなされたことが明らかになるように、光の方に来る。

(1)真理を行う者は、光(イエス)の方に来る。

  ①彼らは、自分の罪を隠そうとしない。

  ②1ヨハ1:8~9

1Jn 1:8 もし自分には罪がないと言うなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。

1Jn 1:9 もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。

(2)彼らは、神の子としての生活を始める。

  ①彼らは、自分たちの善行が神によるものであることを告白する。

結論

1.救いに至る信仰

(1)神の御業

  ①ひとり子を、私たちの罪を贖うために犠牲にされた。

(2)私たちの責任

  ①それを神からの贈り物として受け取る(信じる)こと。

  ②多くの人たちが、自分は良くも悪くもないと考えている。

  ③それゆえ、イエスを信じない者が滅びるという教えに反発する。

  ④私たちは、中立ではなく、滅びるしかない罪人である。

2 .ニコデモの救いは、ユダヤ人伝道のモデルである。

(1)ニコデモは、イエスのことばをすぐに理解したわけではない。

  ①次にくるのは、葛藤の段階である。

  ②現代のメシアニック・ジューも、同じところを通過する。

(2)ニコデモは、イエスの逮捕に際して、先ずイエスを尋問するように要求し

た。

  ①7:50~51

  ②この段階では、彼はまだ信者ではない。

(3)アリマタヤのヨセフとともに、イエスを埋葬した。

  ①19:39~40。

  ②この段階では、彼は信者になっている。

(4)ニクディモン・ベン・グリオンという名がタルムードに出て来る。

  ①エルサレム在住の、尊敬されていた裕福なユダヤ人。

  ②エルサレムの3人の義人のひとり。

  ③職業は井戸掘り。

  ④彼の娘は、物乞いをして回った(ラビ文書の記録)。

  ⑤ニコデモは、霊的には豊かになった。

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