私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
30日でわかる聖書 マタイの福音書(17)
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地理的な対比をすることによって、今を生きる力を受けることができる。
「マタイ17章」
イントロ:
1. 文脈を確認する。
(1) イエスの公生涯の最後の年。
(2) きょうの箇所もまた、弟子訓練の頂上である。
(3) イエスは、使徒行伝の時代に備えて弟子たちを訓練している。
2. 「対比」がキーワード
(1) 地理的な対比
* 山頂での祝福(3人)
* 山麓での戦い(9人)
(2) 初臨と再臨の対比(旧約聖書のメシア預言の2つの流れ)
* 初臨の預言では、メシアの受難が語られる。
* 再臨の預言では、メシアの栄光とメシア的王国の確立が語られる。
3. 私たちへの訓練
(1) 現代の課題
* 地球温暖化の問題
* イスラム教の復興とテロリズム
* 核戦争の危機
* 経済格差の問題
* 老後の問題
* 食の安全の問題
(2) それぞれの問題解決のために、努力する必要がある。
(3) しかし、究極的解決法を知っておく必要がある。
(4) きょうも、立ち聞きをしながら、よりよい弟子とならせていただこう。
地理的な対比をすることによって、今を生きる力を受けることができる。
Ⅰ.山頂での祝福
イントロダクション
(1) マタイ16:28の成就。
(2) この山は、タボル山ではなく、ヘルモン山。
(3) 山頂に登ったのは、ペテロとヤコブとヨハネ。
1. イエスの変貌
(1) シャカイナグローリー
(2) 出エジプト32~34章では、モーセがシャカイナグローリーを反映させている。
①一時的で、やがて消えていく。
②月が太陽の光を反射させているのと同じ。
(3) イエスの場合は、内側から輝き出ている。
①肉体という幕屋でさえぎられていたシャカイナグローリーが輝き出た。
(4) イエスがメシア的王国(神の国)で持つ栄光。
①Ⅱペテロ1:16~18
2. モーセとエリヤ
(1) モーセは律法の代表、エリヤは預言者の代表。
(2) 話している内容は、「ご最期」(ルカ9:31)。
①出エジプトのこと。つまり、解放。
* イエス自身が、肉体の制約から解放される。
* 罪人が、罪から解放される。
②イエスが、旧約聖書を成就するメシアであることを示している。
(3) 死後のいのちの保証
①モーセは、死から復活する聖徒の代表。
②エリヤは、死なずして天に挙げられる聖徒の代表(携挙)。
3. ペテロの提案
(1) 3つの幕屋(小さな掘っ立て小屋)
(2) 異邦人による解釈
①気が動転して、何をいっているのか分からなかった。
②モーセとエリヤをイエスのレベルに引き上げている。
③イエスをモーセとエリヤのレベルに引き下げている。
(3) ペテロの提案は彼の聖書理解に基づくもの。
①ゼカリヤ14:16~18 仮庵の祭りはメシア的王国を予表するもの。
②ペテロは、メシア的王国がすでに到来したと思った。
(4) ペテロが理解していなかったこと。
①メシアの来臨には、2つのものがある。
②仮庵の祭りの前に、過越の祭りが来なければならない。
③モーセとエリヤは、まさに過越の祭りについて話し合っていた。
4. 天からの声
(1) イエスの洗礼の時に続いて2度目。
(2) バットコルは合計3度ある。
(3) 「彼の言うことを聞け」
①ヘブル1:1~2
②この終わりの時代には、神は御子を通して語る。
(4) 恐れる弟子たち
(5) イエスは元の姿に戻っている。
①受肉の時の謙遜。
②変貌の後の謙遜。
③イエスのへりくだりの度合いを示している。
Ⅱ.山麓での戦い
1. 山を降りる途中
(1) イエスの方針。イエスがメシアであることを言い広めない。
(2) 「人の子が死人の中からよみがえるとき」の意味が分からない。
(3) エリヤに関する質問
(4) イエスの答え
①マラキ3:1 無名の先駆者 バプテスマのヨハネ
②マラキ4:5~6 エリヤ
③バプテスマのヨハネはエリヤの「型」として来た。
④人々は先駆者を殺したので、メシアも殺される。
⑤再臨の前にはエリヤが登場する。
(5) ユダヤ人は今でもエリヤを待っている。
(6) 私たちは、すでにメシアが到来したことと、再度来られることを知っている。
2. 山麓で待つ9人の弟子たち(マルコ9:14~29)
(1) 悪霊の追い出しで苦闘する弟子たち
(2) 律法学者たちは、イエスのメシア性を否定する材料にする。
(3) 父親の叫び。これは凶暴な悪霊である。
(4) イエスはその子から悪霊を追い出した。
(5) 弟子たちの疑問とイエスの回答
①信仰が薄い。
* 「山」とは「サタンの王国」
* 信仰によって悪霊に打ち勝つ。
②この種のもの
* マルコ9:25 口のきけない悪霊
* メシア的奇蹟のひとつ
* 祈りと断食
3. 2度目の受難の予告
(1) 1度目の予告。マタイ16:21~28
(2) 2度目の予告も、弟子たちには理解されない。
(3) 弟子たちは、何を質問していいのか分からずに、悲しんだ。
(4) 十字架の意味を本当に理解するのは、ペンテコステの日以降になる。
結論
1. 山頂での祝福と、山麓での戦い。
2. クリスチャン生活の二面性を表している。
(1) 天上での祝福と、地上での戦い。
(2) 将来の祝福と、現在の戦い。
(3) 山頂の体験をすると同時に、山麓に下りて戦う必要がある。
3. 2度もシャカイナグローリーを隠して奉仕されたイエスの姿から学ぶ。
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