私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.160 信じることは救いの条件ですか。
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神様は無条件で愛を注いでくださる方だと信じてきました。そのことと、「イエス・キリストの十字架の死、埋葬、復活」を信じることが救いの「条件」であることは、矛盾しないでしょうか。
というご質問です。これは、多くの方が疑問に感じることかもしれません。さて、本当に信じないと救われないのでしょうか?
160 信じることは救いの条件か
Q:神様は無条件で愛を注いでくださる方だと信じてきました。そのことと、「イエス・キリストの十字架の死、埋葬、復活」を信じることが救いの「条件」であることは、矛盾しないでしょうか。聖書の神様は、信じなければ救われない方なのでしょうか。
A:これは、多くの方が疑問に感じる重要な質問です。この質問の中にある3つのキーワードを取り上げながら、お答えしたいと思います。
1番目に、「無条件」という言葉の意味を考えてみましょう。
この方は、「神様は無条件で愛を注いでくださる方だと信じてきました」と書いておられますが、その意味をよく考えてみる必要があります。もちろん神様は絶対的に愛ですが、同時に、絶対的に聖であり、義でもあります。それゆえ、神は罪を裁かれます。「無条件」というのは、救いに関しては、人間の努力で何かを付け加えることはできないという意味です。イエス・キリストは完璧な生涯を送り、その命を私たちの罪を贖うためのいけにえとして捧げてくださいました。それゆえ、キリストが用意してくださった救いは、完璧なものです。
2番目に、「救い」という言葉の意味を考えてみましょう。
基本的には、聖書が教える「救い」とは、「神の怒りからの解放」です。つまり、「神との和解」、「神との平和」こそが、救いの本質だということです。私たちの上に注がれるはずであった神の怒りは、御子イエスの上に注がれました。その結果、罪に対する神の怒りは静まりました。また神は、御子イエスを死者の中から甦らせることによって、御子の贖罪の死を受け入れたことを明らかにされました。
3番目に、「信じる」という言葉の意味を考えてみましょう。
「信じる」ということは、救いの条件ではなく、救いを受ける方法です。それでもあえて「信仰は救いの条件だ」と言い張る方もおられるでしょうが、それは言葉使いに関する論争であって、なんの益にもならないと思います。福音を聞いた人には、ふたつの選択肢があります。拒否する道と、受け入れる道です。人間には、どちらを選ぶかの自由意志があります。神様は、人間の自由意志を尊重されます。なぜなら、愛の関係は自発的なものでなければならないからです。罪の始まりは、アダムとエバが神のことばを疑ったことにありました。救いは、神のことばを信頼するところから始まります。それゆえ神様は、福音のメッセージを聞いた人に、信じることを要求されるのです。
参考になる聖句
「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです」(エペ2:8~9)
救いとは、「神との和解」であり「神との平和」です。
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