創造から新天新地へ(21)―24章でたどる神の救済史 20章 「復活―新創造の始まり」ヨハネの福音書20章

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イエスの復活は歴史的事実である。目撃者の証言がそれを証明している。

創造から新天新地へ―24章でたどる神の救済史

20章 「 復活―新創造の始まり」

ヨハネの福音書20章

はじめに

(1)これまでの流れ

  ①創造 ― 神は良い世界を造られた。

  ②堕落 ― 罪によって死が世界に入った。

  ③契約の歴史 ― 神は救済計画を進められた。

  ④メシア到来 ― 約束の救い主が来られた。

  ⑤御国の提示 ― イエスは御国を宣言された。

  ⑥イスラエルの拒絶 ― 宗教指導者たちはメシアを退けた。

  ⑦新しい契約―過越の成就である。

  ⑧十字架―救済計画の中心である。

(2)ヨハ20章の意味

  ①十字架によって贖いは完了した。

  ②ヨハ20章は、その結果としての「新しいいのち」の開始を描く。

  ③テーマは「復活=新創造の始まり」である。

  ④ヨハネは創世記1章との対応を意識している。

  ⑤「週の初めの日」=新しい創造の第一日

命題:イエスの復活は歴史的事実である。

目撃者の証言がそれを証明している。

Ⅰ.墓が空になっていたという証言(1~10 節)

1.マグダラのマリアの訪問(1節)

Joh 20:1

さて、週の初めの日、朝早くまだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓にやって来て、墓から石が取りのけられているのを見た。

  ①まだ暗いうちに墓にやって来た。

  ②石が取り除かれているのを見た。

2.ペテロと「もう一人の弟子」(2~9節)

Joh 20:6

彼に続いてシモン・ペテロも来て、墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。

Joh 20:7

イエスの頭を包んでいた布は亜麻布と一緒にはなく、離れたところに丸めてあった。

  ①ヨハネの方が先に到着。

  ②しかしペテロが先に墓に入る。

  ③亜麻布と頭布の配置が重要。

  ④復活は「盗難」ではない。

  ⑤秩序ある状況が復活の事実性を示す。

3.信仰の萌芽(8~10節)

  ①ヨハネは「見て信じた」。

  ②しかしまだ完全な理解には至っていない。

Ⅱ.マグダラのマリアの証言(11~18 節)

1.悲しみの中の探求(11~13節)

Joh 20:13

彼らはマリアに言った。「女の方、なぜ泣いているのですか。」彼女は言った。「だれかが私の主を取って行きました。どこに主を置いたのか、私には分かりません。」

  ①墓の外で泣いている。

  ②天使との対話。

2.復活の主との出会い(14~16節)

Joh 20:16

イエスは彼女に言われた。「マリア。」彼女は振り向いて、ヘブル語で「ラボニ」、すなわち「先生」とイエスに言った。

  ①最初は気づかない。

  ②「マリア」と呼ばれて認識する。

  ③羊は牧者の声を知る(ヨハ10章との対応)。

3.新しい関係の宣言(17節)

Joh 20:17

イエスは彼女に言われた。「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていないのです。わたしの兄弟たちのところに行って、『わたしは、わたしの父であり、あなたがたの父である方、わたしの神であり、あなたがたの神である方のもとに上る』と伝えなさい。」

  ①「わたしにすがりついていてはいけない」

  ②「わたしの父はあなたがたの父」

4.証人としての派遣(18節)

Joh 20:18

マグダラのマリアは行って、弟子たちに「私は主を見ました」と言い、主が自分にこれらのことを話されたと伝えた。

  ①最初の復活の証人は女性。

  ②創作なら、女性を証人にはしない。

Ⅲ.弟子たちの証言(19~23 節)

Joh 20:19

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちがいたところでは、ユダヤ人を恐れて戸に鍵がかけられていた。すると、イエスが来て彼らの真ん中に立ち、こう言われた。「平安があなたがたにあるように。」

Joh 20:20

こう言って、イエスは手と脇腹を彼らに示された。弟子たちは主を見て喜んだ。

Joh 20:21

イエスは再び彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」

1.恐れの中の弟子たち(19節)

  ①戸を閉めて隠れている。

2.平安の宣言(19~21節)

  ①「平安があなたがたにあるように」

  ②十字架の結果としての平安

3.派遣の使命(21節)

  ①「父がわたしを遣わしたように」

  ②教会の宣教の原型

4.聖霊の付与(22節)

Joh 20:22

こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。

  ①息を吹きかける。

  ②創世記2章との対応

  ③これは「新創造の象徴的行為」である。

  ④また、ペンテコステの予告的行為である。

5.罪の赦しの権威(23節)

Joh 20:23

あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦されます。赦さずに残すなら、そのまま残ります。」

  ①福音宣教に伴う宣言的権威が与えられる。

Ⅳ.トマスの証言(24~29 節)

1.疑うトマス(24~25節)

Joh 20:24

十二弟子の一人で、デドモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。

Joh 20:25

そこで、ほかの弟子たちは彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見て、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決して信じません」と言った。

  ①経験主義的信仰

2.トマスへの顕現(26~27節)

Joh 20:26

八日後、弟子たちは再び家の中におり、トマスも彼らと一緒にいた。戸には鍵がかけられていたが、イエスがやって来て、彼らの真ん中に立ち、「平安があなたがたにあるように」と言われた。

Joh 20:27

それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしの脇腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」

  ①8日後に再び現れる

  ②個人的対応

3.最高の信仰告白(28節)

  ①「私の主、私の神よ」

  ②ヨハネ福音書のクライマックス的宣言

4.見ずに信じる信仰(29節)

Joh 20:29

イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。」

  ①教会時代の信仰の本質

今日の信者への適用

(1 )私たちの信仰は空の墓に基づく歴史的信仰である。

(2 )復活は単なる奇跡ではなく「新しいいのちの開始」である。

(3 )恐れの中にいる者に主は「平安」を与えられる。

(4)見ずに信じる信仰が祝福される

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