パートⅣ.新約時代21章 神の国の提示 -神の国の成就は延期された-

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このメッセージでは...

イエスによる神の国の提示について学ぶ。

パートⅣ.新約時代

21 章 神の国の提示

-神の国の成就は延期された-

イントロダクション

1.「神の国と悪魔の国の葛藤」というテーマに沿って聖書を読み解いている。

(1)この葛藤は、創世記3章以来続いているものである。

(2)この葛藤は、黙示録20~21章で終わる。

2.文脈の確認

(1)パートⅠ.葛藤の舞台設定(1~3章)

(2)パートⅡ.旧約時代(4~17章)

(3)パートⅢ.中間時代(18~19章)

(4)パートⅣ.新約時代(20~23章)

3.新約時代

(1)20章 メシアの到来-十字架への道を妨害する悪魔-

(2)21章 神の国の提示―神の国の成就は延期された―

(3)22章 教会の誕生―宣教の広がり―

(4)23章 教会に対する迫害―抵抗する悪魔―

4.アウトライン

(1)神の国の提示

(2)王として来られたイエス

(3)イスラエルの民の不信仰

(4)神の計画の成就

イエスによる神の国の提示について学ぶ。

Ⅰ.神の国の提示

1.神の国とは何か。

(1)旧約時代の預言者たちは、神の国の到来を預言していた。

  ①ユダヤ人たちは「メシア的王国」と呼び、異邦人たちは「千年王国」と呼ぶ。

  ②これは、メシアを王とする神政政治の国(Kingdom)である。

2.神の国が地上で成就するための条件は何か。

(1)イスラエルの民がイエスをメシアとして受け入れることである。

  ①もし神の国が成就したなら、悪魔の王国は完全に破壊されてしまう。

  ②悪魔は、イスラエルの民がイエスを信じないように暗躍する。

  ③これが、神の国を巡る光の王国と闇の王国の戦いの実相である。

3.バプテスマのヨハネが語ったメッセージはどういうものか。

(1)「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」(マタ3:2)。

  ①「天の御国」は、「神の国」と同じ意味である。

  ②マタイは、ユダヤ人読者のために、「神」ということばを意図的に避けた。

4.イエスが語ったメッセージはどういうものか。

(1)マタ4:17

Mat 4:17 この時からイエスは宣教を開始し、「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」と言われた。

  ①イエスは、バプテスマのヨハネと同じメッセージを語った。

  ②バプテスマのヨハネは、イエスの先駆者である。

(2)弟子たちは、「神の国の福音」をイスラエルの民に伝えるように命じられた。

  ①マタ10:5~7

  ②イスラエルの民がその福音を受け入れていたなら、「神の国」は、その時代

に成就していたのである。

Ⅱ.王として来られたイエス

1.公生涯において、イエスはなぜ奇跡を行ったのか。

(1)イエスが「神の国」を来たらせる権威ある王であることを証明するため。

2.公生涯において、イエスはどのような奇跡を行ったのか。

(1)イエスは、「神の国」の特徴を反映させる奇跡を行った。

  ①悪霊の追い出し

  ②自然界の支配

  ③病の癒やし

  ④大漁の奇跡

  ⑤パンと魚の増加

  ⑥死者の蘇生

3.弟子たちを派遣する際、イエスは彼らに何を命じたのか。

(1)「神の国」を宣べ伝えるように命じると同時に、奇跡を行う権威も付与した。

  ①この権威は、一時的に付与されたものである。

  ②マタ10:7~8

Mat 10:7 行って、『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。

Mat 10:8
病人を癒やし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊どもを追い出しなさい。あなたがたはただで受けたのですから、ただで与えなさい。

4.イエスと弟子たちが行った奇跡は、イスラエルの民に何を教えたのか。

(1)2つのことを教えた。

  ①イエスは、地上に「神の国」を設立する権威を持ったお方である。

  ②民がイエスを受け入れるなら、「神の国」はただちに地上に成就する。

Ⅲ.イスラエルの民の不信仰

1.悪魔は、どのような霊的戦いを仕かけてきたのか。

(1)イエスのメシア性を拒否するために、ベルゼブル論争を用いた。

  ①マタ12:22~32

(2)悪霊の追い出しに関して、パリサイ人たちは次のような理解を持っていた。

  ①悪霊の追い出しは、先ず悪霊の名を聞き出し、次にその名を呼んで行う。

  ②しかし、口のきけない人の場合は、この方法は役に立たない。

  ③口の聞けない人から悪霊を追い出せるのは、メシアだけである。

(3)ある時イエスは、メシアにしかできないはずの悪霊の追い出しを行った。

  ①それを見た群集は、「この人は、ダビデの子なのだろうか」と反応した。

    *「ダビデの子」とは、メシアの称号である。

  ②群集は、判断を霊的指導者であるパリサイ人たちに委ねた。

(4)パリサイ人たちには、2つの選択肢しかなかった。

  ①イエスをメシアと宣言する。

  ②イエスのメシア性を否定する。

(5)彼らは②を選択した。

  ①「悪霊どものかしらベルゼブルによって悪霊どもを追い出している」

  ②これが、ユダヤ人たちがイエスのメシア性を否定する公式の理由となった。

  ③ユダヤ人の霊的指導者たちは、重大な過ちを犯した。

  ④と同時に、そのような指導者たちに盲目的に従った民衆にも責任はある。

2.イエスを拒否した結果、何が起こったのか。

(1)イスラエルに提供されていた神の国は彼らから取り去られた。

  ①将来の信仰的なイスラエルのために取っておかれることになった。

(2)神の国が再度提供されるのは、患難時代に入ってからのことである。

  ①マタ24~25章参照

  ②患難時代に、民はイエスがメシアであることを受け入れるようになる。

(3)メシア拒否の罪のゆえに、その世代のイスラエルの民に神の裁きが下った。

  ①それが、40年後(紀元70年)に起こるエルサレムと神殿の破壊である。

Ⅳ.神の計画の成就

1.神が悪魔に勝利したとどうして言えるのか。

(1)悪魔は、自分が勝利したと思ったことである。

(2)しかし神は、民の不信仰をご自身の計画の成就のために用いられた。

  ①イエスを拒否した民は、イエスを十字架に付けることを要求した。

  ②この死は「世の罪を取り除く神の子羊」(ヨハ1:29)としての死であった。

(3)ヨハ19:30

Joh 19:30 イエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言われた。そして、頭を垂れて霊をお渡しになった。

  ①イエスの死によって神の義が成就した。

  ②イエスを信じる者は、信仰によって罪の赦しと永遠のいのちを得る。

(4)イエスの死は、神の計画の成就をもたらした。

  ①人を罪と死の束縛から解放する。

  ②サタンと闇の王国を打ち砕く。

  ③神政政治の国を設立する。

2.イエスの復活にはどういう意味があるのか。

(1)父なる神は、イエスの贖罪の死が有効なものであることを認めた。

  ①もしイエスの死が有効でないなら、イエスが復活することはなかった。

(2)イエスは、死とサタンに対して勝利された。

  ①1コリ15:22~24参照

(3)復活によって、「神の国」のプログラムは今も有効であることが証明された。

  ①イエスが死んだとき、弟子たちは「神の国」に対する希望をなくした。

  ②しかし、復活のイエスの教えに触れ、その希望を回復した。

  ③イエスは40日間にわたって彼らの前に現れ、神の国について教えた。

  ④彼らは、「主よ。イスラエルのために国を再興してくださるのは、この時な

  のですか」(使1:6)と尋ねた。

  ⑤使1:7

Act 1:7
イエスは彼らに言われた。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません。それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです。

  ⑥40日後に、イエスは天に昇られた。

  ⑦イエスは、イスラエルの民が悔い改めてイエスを信じるときまで、そこにとどまっておられる。

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