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メシアの生涯(70)—種のたとえ、毒麦のたとえ—

  • 2013.07.29
  • マルコ4章:26〜29、マタイ13章:24〜30、マタイ13章:36〜43
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

種のたとえと毒麦のたとえを理解し、適用するために学びます。
(チャート資料「神の国」を添付してあります)

「種のたとえ、毒麦のたとえ」

§064 マコ4:26~29、マタ13:24~30、マタ13:36~43

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①ベルゼブル論争以降、イエスの奉仕の方法が変化した。

    ②イエスの教えは、たとえ話が中心となった。

    ③群衆から真理を隠すため。

    ④弟子たちに真理を教えるため。

  (2)「奥義としての王国」に関する9つのたとえ話

    ①種蒔く人のたとえ(詳細な解説がある)

    ②種のたとえ

    ③毒麦のたとえ(詳細な解説がある)

    ④からし種のたとえ

    ⑤パン種のたとえ

    ⑥畑に隠された宝のたとえ

    ⑦高価な真珠のたとえ

    ⑧網のたとえ

    ⑨一家の主人のたとえ

(3)A.T.ロバートソンの調和表

      「最初の主要なたとえ話群」(§64)

2.アウトライン

  (1)種のたとえ(マコ4:26~29)

  (2)毒麦のたとえ(マタ13:24~30)

  (3)毒麦のたとえの解説(マタ13:36~43)

このメッセージは、種のたとえと毒麦のたとえを理解し、適用するためのものである。

Ⅰ.種のたとえ(マコ4:26~29)

  
はじめに(特徴)

(1)これは、マルコの福音書だけに出て来るたとえ話である。

    (2)「奥義としての王国をあるものにたとえると、次のようになる」という意味。

(3)3つの段階が紹介されている。

  ①種を蒔く段階

  ②その種が成長する段階

  ③実を収穫する段階

(4)3つの段階すべてに「種を蒔く人」が登場している。

(5)第2の段階に強調点が置かれている。

  1.種を蒔く段階(26節)

  「また言われた。『神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、』」(26節)

    (1)人が地に種を蒔く。

      ①「蒔かぬ種は生えぬ」(上方いろはかるた)

      ②「Pluck not where you never planted.(植えなかった場所で摘むな)」

    (2)種とは、みことばのことである。

      ①種にはいのちが宿っている。

      ②奥義としての王国は、みことばの種を蒔く時代である。

    (3)種を蒔く人

      ①誰であるかは明示されていない。

      ②種を蒔く人は、能動的である。

  2.その種が成長する段階(27~28節)

  「夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのように

してか、人は知りません。地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次

に穂の中に実が入ります」
(27~28節)

    (1)種を蒔く人

      ①この段階にも登場するが、受動的である。

      ②種の成長に関しては、無知である。

    (2)訳文の比較

    「地は人手によらず実をならせるもので、」(新改訳)

    「土はひとりでに実を結ばせるのであり、」(新共同訳)

    「地はおのずから実を結ばせるもので、」(口語訳)

      ①ギリシア語で「オートマトス」である。

      ②土地の力ではなく、種のいのちを表現している。

      ③種は、誰が蒔いたかに関係なしに成長する。

    (3)使12:10

    「彼らが、第一、第二の衛所を通り、町に通じる鉄の門まで来ると、門がひとりでに

開いた。そこで、彼らは外に出て、ある通りを進んで行くと、御使いは、たちまち彼

を離れた」

(4)テト3:5~7

    「神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみのゆえに、聖

霊による、新生と更新との洗いをもって私たちを救ってくださいました。神は、この

聖霊を、私たちの救い主なるイエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくだ

さったのです。それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいの

ちの望みによって、相続人となるためです」

      ①神秘的な芽生えと成長は、聖霊による新生と成長を表している。

      ②成長もまた、聖霊の業である。

  3.収穫の段階(29節)

  「実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです」(29節)

    
(1)種を蒔く人は、収穫を目的にそうするのである。

      ①収穫の時とは、世の終わりの時である。

    (2)イエスの終末理解

      ①ユダヤ人たちは、突然登場する神の国への期待感を持っていた。

      ②イエスは、種蒔きから始める方法を提唱された。

      ③個人的救いと成長は、みことばの種を蒔くところから始まる。

      ④地球的レベルでも、同じことが起こる。

      ⑤少数の弟子たちから始まり、最後は「収穫の時」に至る。

  4.適用

    
(1)本物の種を蒔く。

    「しかし、私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福音

に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわれるべきです。私たち

が前に言ったように、今もう一度私は言います。もしだれかが、あなたがたの受けた

福音に反することを、あなたがたに宣べ伝えているなら、その者はのろわれるべきで

す」(ガラ1:8~9)

(2)成長は神に委ねる。

「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。それで、

たいせつなのは、植える者でも水を注ぐ者でもありません。成長させてくださる神な

のです。植える者と水を注ぐ者は、一つですが、それぞれ自分自身の働きに従って自

分自身の報酬を受けるのです」(1コリ3:6~8)

    (例話)ビリー・グラハムの伝道

Ⅱ.毒麦のたとえ(マタ13:24~30)

  
1.奥義としての王国の特徴

    (1)ある人が自分の畑に良い種を蒔いた。

      ①その人は、収穫を期待している。

      ②ところが、敵が夜中にやって来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。

        *毒麦とは、ギリシア語で「ジザニア」。

*いね科のLolium temulentum。

*明治の初め日本にも入って来た。

*これ自体には毒はないが、麦に混入すると苦い味がする。

    (2)麦と毒麦は、ともに成長の段階を通過している。

      ①麦と毒麦の見分けがつかない段階である。

      ②しもべたちは、自分たちで毒麦を抜き集めましょうかと提案する。

    (3)主人の判断

    「いやいや。毒麦を抜き集めるうちに、麦もいっしょに抜き取るかもしれない。だか

ら、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい。収穫の時期になったら、私は刈

る人たちに、まず、毒麦を集め、焼くために束にしなさい。麦のほうは、集めて私の

倉に納めなさい、と言いましょう」
(29~30節)

  ①収穫の時期になると、区別は容易になる。

  ②毒麦が先に集められ、束にして焼かれる。

  ③毒麦がなくなった畑で、麦が収穫され、倉に納められる。

Ⅲ.毒麦のたとえの解説(マタ13:36~43)

  1.イエスが象徴的言葉の意味を解き明かされる。

      ①弟子たちが質問をした。

      ②詳細な説明があるのは、「種蒔く人のたとえ」と「毒麦のたとえ」の2つである。

  2.象徴的言葉

  「良い種を蒔く者は人の子です。畑はこの世界のことで、良い種とは御国の子どもたち、

毒麦とは悪い者の子どもたちのことです。毒麦を蒔いた敵は悪魔であり、収穫とはこの世

の終わりのことです。そして、刈り手とは御使いたちのことです。ですから、毒麦が集め

られて火で焼かれるように、この世の終わりにもそのようになります」
(37~40節)

  (1)良い種を蒔く者は、メシアご自身である。

    ①メシアが地上からいなくなると、弟子たちがその働きを継続する。

    ②弟子たちがいなくなると、それ以降の信者たちがそれを行う。

  (2)畑は、この世界のことである。

①世界宣教が預言されている。

(3)良い種とは新生体験をした信者たち、毒麦とは偽の信者たちである。

  ①ここで、象徴的意味が変化している。

  ②真の信者もそうでない者も、ともに育っていく。

  ③この真理は、旧約聖書には啓示されていない。

    *旧約聖書が預言する神の国は、悪が存在しない信者だけの世界である。

    *良い種と毒麦がともに育つのは、奥義としての王国の特徴である。

(4)毒麦を蒔いた敵とは、悪魔である。

  ①悪魔は、偽の福音の種を蒔く。

  ②悪魔は、偽の信者を育てる。

  ③これらの行為を、隠れて行う。

(5)収穫とは、この世の終わりのことである。

  ①御使いたちが毒麦を集め、それを火で焼く。

  ②これは、終末の裁きを指している。

  ③毒麦とは、罪人一般のことではない。

  ④信者のようであるが、信者ではない人のことである。

  3.適用

  「人の子はその御使いたちを遣わします。彼らは、つまずきを与える者や不法を行う者た

ちをみな、御国から取り集めて、火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎ

しりするのです。そのとき、正しい者たちは、彼らの父の御国で太陽のように輝きます。

耳のある者は聞きなさい」
(41~43節)

    (1)奥義としての王国の理解を深めよう。

      ①ユダヤ人たちがメシアを拒否してから、メシアが再臨されるまでの間のこと。

      ②大雑把に言うと、メシアの初臨と再臨の間のこと。

      ③メシアは地上にいなくても、王国は続く。

      ④教会時代とほぼ同じ意味であるが、教会時代よりも少し長い。

      ⑤真の信者と偽の信者がともに存在する時代である。

      ⑥真の教会と偽の教会がともに存在する時代である。

      ⑦「教会なのにどうして〇〇なのですか」という問い

        *奥義としての王国では、これが当然である。

        *教会の中に偽者がいるのは、悲しいことである。

        *しかし、信仰者を追い出すのは、もっと悲しいことである。

    
(2)終末論の理解を深めよう。

      ①「世の終わり」(40節)とは、奥義としての王国が終了する時である。

      ②ユダヤ人たちがイエスをメシアとして信じ、メシアが再臨される時である。

      ③それまでは、本物と偽物を区別するのが難しい時代である。

      ④この期間は、福音による普遍的勝利が実現しない時代である。

        *無千年王国説は誤りである。

        *キリストが地上で王として統治することはない。

      ⑤メシアの再臨の時、毒麦の人たちは裁きの時を迎える。

        *「泣いて」とは、精神的な悲しみである。

        *「歯ぎしりする」とは、肉体的な苦痛である。

      ⑥信仰による義人は、千年王国で太陽のように輝く。

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