Q311 アモス書8章11節についておしえてください。

  • 2022.08.02
  • スピーカー 中川健一
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311 アモス書8章11節

Q
:アモス書8章11 節についておしえてください。
「【主】のことばを聞くことの飢饉」とは、どういう意味ですか。謎めいていて、よく分かりません。

A
:はじめに

 アモス8:11を確認しましょう。「見よ、その時代が来る。──【神】である主のことば──そのとき、わたしはこの地に飢饉を送る/パンに飢えるのではない。水に渇くのでもない。実に、【主】のことばを聞くことの飢饉である」。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、アモスとは、どういう人物でしょうか。

(1)紀元前8世紀の預言者です。

  ①ホセア、イザヤ、ミカなどもそうです。

(2)専門教育を受けていません。

  ①彼は、羊を飼い、いちじく桑を栽培する農夫でした。

(3)南王国の住民でありながら、北王国に派遣されました。

2番目に、アモスの預言は、どういう内容でしょうか。

 
(1)北王国の商人たちは、不正な方法で富を得ていました。

  ①貧しい人たちは搾取され、苦しんでいました。

(2)商人たちは、神への礼拝を商売の邪魔になるものと見なしていました。

(3)アモスは、邪悪な者に下る神の裁きを預言しました。

(4)裁きの中心は、神のことばを求めても、それが聞けなくなるということです。

(5)この預言は、黙示録に出てくる患難期において最終的に成就します。

3番目に、この預言は、私たちにとってどういう意味があるのでしょうか。

(1)「神のことばを聞くことの飢饉」が部分的に成就しています。

  ①繁栄の神学、自己肯定感(self-esteem)、社会福音などが強調される時代です。

  ②牧師たちは、人は罪人であり、救われる必要があるということを語らなくなっている。

  ③死後の裁きがあるということを語らなくなっている。

  ④イエスの死は、人の罪を赦すためのものであるということを語らなくなっている。

  ⑤人は、めぐみと信仰によって救われるということを語らなくなっている。

参考になる聖句

 「これらは、知性が腐って真理を失い、敬虔を利得の手段と考える者たちの間に生じるのです。 」(1テモ6:5)

 神のことばを聞くことのできない時代が来ています。

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