ルカの福音書(30)弟子の行い6:27~38

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弟子の行いについて学ぶ。

ルカの福音書 30回

弟子の行い

ルカ6:27~38

1.はじめに

(1)文脈の確認

  ①イエスは、山に行き、神に祈りながら夜を明かされた(6:12)。

  ②朝になると弟子たちを呼び寄せ、その中から12人を選ばれた(6:13)。

  ③それから山を下り、平地に立たれた(6:17)。

  ④そこに大群衆が押し寄せてきたので、彼らに奉仕をされた(6:17)。

  ⑤弟子たちに向けて「平地での説教」を語られた(6:20)。

  ⑥山上の垂訓(マタ5~7章)との違いは、律法に関する教えがないことである。

(2)この箇所では、「弟子の行い」についての教えが語られる。

  ①山上の垂訓の中心テーマは、「真の義とは何か」である。

    *それは、パリサイ人の義にまさる「信仰による義」である。

    *それは、内面の義である。

  ②平地での説教の中心テーマは、「隣人愛」である。

    *愛の行いは、その人が義とされていることの証拠である。

    *愛の行いは、聖霊の力によって可能となる。

2.アウトライン

  (1)7つの愛の行為(27~36節)

(2)4つの人生訓(37~38節)

3.結論

(1)7つの愛の行為(27~36節)

(2)4つの人生訓(37~38節)

(3)まとめ

弟子の行いについて学ぶ。

Ⅰ.7つの愛の行為(27~36節)

  
1.27節

Luk 6:27

しかし、これを聞いているあなたがたに、わたしは言います。あなたがたの敵を愛しなさい。あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。

(1)あなたがたの敵を愛しなさい。

  ①愛(アガペ)は、隣人に対して真実な配慮を示すことである。

  ②隣人の状態がどうであるかは(お返しができなくても)、問題ではない。

  ③イエスの弟子が示す愛は、敵さえも愛する愛である。

(2)あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。

  ①「敵」とは、イエスに対する信仰のゆえに、弟子たちを憎む者である。

  ②その人たちに善を行うのは、聖霊の助けがなければ不可能である。

2.28節

Luk 6:28
あなたがたを呪う者たちを祝福しなさい。あなたがたを侮辱する者たちのために祈りなさい。

(3)あなたがたを呪う者たちを祝福しなさい。

  ①祝福するとは、相手の最善を願うことである。

  ②呪うこととは、その対極にある行為である。

(4)あなたがたを侮辱する者たちのために祈りなさい。

  ①ここでの祈りは、侮辱する者の上に神の祝福が下るように求めることである。

3.29~30節

Luk 6:29
あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬も向けなさい。あなたの上着を奪い取る者には、下着も拒んではいけません。

Luk 6:30
求める者には、だれにでも与えなさい。あなたのものを奪い取る者から、取り戻してはいけません。

(5)復讐してはならない。

  ①侮辱されても仕返しをしない。

  ②弟子に対する人格攻撃がここでのテーマである。

  ③家族が攻撃された場合は、守る必要がある。

  ④その場合でも、過剰防衛に注意する必要がある。

(6)気前良く与えなさい。

  ①異邦人世界でよくあった路上での強盗事件が取り上げられている。

  ②上着を奪い取る者がいたなら、下着まで与えればよい。

  ③イエスの弟子は、物質に囚われてはいけない。

  ④ルカ23:34

Luk 23:34
そのとき、イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」彼らはイエスの衣を分けるために、くじを引いた。

4.31節

Luk 6:31
人からしてもらいたいと望むとおりに、人にしなさい。

(7)自分にして欲しいことを、人にしなさい。

  ①これは、7つの愛の行為のまとめである。

  ②イエスは、レビ19:18の教えを具体化し、補強した。

Lev 19:18
あなたは復讐してはならない。あなたの民の人々に恨みを抱いてはならない。あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。わたしは【主】である。

5.32~34節

Luk 6:32

自分を愛してくれる者たちを愛したとしても、あなたがたにどんな恵みがあるでしょうか。罪人たちでも、自分を愛してくれる者たちを愛しています。

Luk 6:33

自分に良いことをしてくれる者たちに良いことをしたとしても、あなたがたにどんな恵みがあるでしょうか。罪人たちでも同じことをしています。

Luk 6:34

返してもらうつもりで人に貸したとしても、あなたがたにどんな恵みがあるでしょうか。罪人たちでも、同じだけ返してもらうつもりで、罪人たちに貸しています。

  
(1)一般人とイエスの弟子の対比

  ①一般人でも、自分を愛してくれる者に愛を示す。

  ②一般人でも、自分に良いことをしてくれる者たちに良いことをする。

  ③一般人でも、返してもらうつもりで人に貸す。

  ④イエスの弟子の行いは、それとは次元が異なる。

  
6.35~36節

Luk 6:35

しかし、あなたがたは自分の敵を愛しなさい。彼らに良くしてやり、返してもらうことを考えずに貸しなさい。そうすれば、あなたがたの受ける報いは多く、あなたがたは、いと高き方の子どもになります。
いと高き方は、恩知らずな者にも悪人にもあわれみ深いからです。

(1)イエスの弟子の行い

  ①自分の敵を愛する。

  ②返してもらうことを考えずに貸す。

(2)イエスの弟子が受ける報い

  ①いと高き方の子どもとなる。

  ②いと高き方は、恩知らずな者にも悪人にもあわれみ深い。

  ③イエスの弟子は、父なる神の性質に似た性質を持つようになる。

Ⅱ.4つの人生訓(37~38節)

1.さばきは、さばきをもたらす。

Luk 6:37a
さばいてはいけません。そうすれば、あなたがたもさばかれません。

    
(1)これは、真理かどうか判断することを禁じているわけではない。

  ①真の信者かどうかを見分ける必要がある。

  ②罪かどうかを判断する必要がある。

(2)これは、批判的な態度を戒めたものである。

  ①私たちは、他人の動機をさばくことはできない。

  ②他のクリスチャンの奉仕をさばいてはいけない(1コリ4:1~5)。

  ③霊的な警察官になってはいけない。

  ④最終的なさばきは、神が行われる。

2.人を罪人だと決めると、自分も罪人だと決められる。

Luk 6:37b
 人を不義に定めてはいけません。そうすれば、あなたがたも不義に定められません。

(1)「さばきに関する教え」と同じことが言える。

3.赦しは、赦しをもたらす。

Luk 6:37c
 赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦されます。

(1)罪の赦しは、恵みと信仰によって与えられる。

  ①これは、裁判官である父なる神から与えられる無罪宣言である。

  ②その赦しは、信じる者には無条件で与えられる。

(2)ここでの罪の赦しは、父なる神との親子関係における赦しである。

  ①クリスチャンが罪を犯しているなら、父なる神との関係は断絶している。

  ②罪の告白によって、関係が回復される。

4.気前良く与えると、気前良く与えられる。

Luk 6:38

与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます。詰め込んだり、揺すって入れたり、盛り上げたりして、気前良く量って懐に入れてもらえます。あなたがたが量るその秤で、あなたがたも量り返してもらえるからです。」

(1)種を蒔く人のたとえである。

  ①前掛けにたくさんの種を入れ、それを蒔いている。

  ②多く蒔く人は、多くのものを刈り取ることになる。

  ③気前良く与える人は、気前良く与えられる。

結論

1.7つの愛の行為(27~36節)

(1)あなたがたの敵を愛しなさい。

(2)あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。

(3)あなたがたを呪う者たちを祝福しなさい。

(4)あなたがたを侮辱する者たちのために祈りなさい。

(5)復讐してはならない。

(6)気前良く与えなさい。

(7)自分にして欲しいことを、人にしなさい。

2.4つの人生訓(37~38節)

(1)さばきは、さばきをもたらす。

(2)人を罪人だと決めると、自分も罪人だと決められる。

(3)赦しは、赦しをもたらす。

(4)気前良く与えると、気前良く与えられる。

3.まとめ

(1)新生体験の重要性

  ①内面が変化する。

  ②新しい動機が与えられる。

(2)聖霊の働きの重要性

  ①弟子の行いは、聖霊の助けによって可能となる。

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