ルカの福音書(20)最初の弟子たちの招き5:1~11

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最初の弟子たちの招きについて学ぶ。

ルカの福音書 20回

最初の弟子たちの招き

ルカ5:1~11

1.はじめに

(1)文脈の確認

  ①イエスはカペナウムに下り、そこを宣教の拠点とした。

  ②イエスの権威は、悪霊の追い出しと病の癒しによって証明された。

  ③イエスは、ユダヤの諸会堂で宣教を続けられた。

  ④イエスは、最初の弟子たちを招かれる。

    *シモン、ヤコブ、ヨハネ

    *アンデレが省略されているのは、ペテロに焦点を合わせるためである。

  ⑤これまで彼らは、漁師をしながらイエスに従っていたが、転機を迎える。

    *彼らのメシア像は、政治的メシアである。

    *メシアは、政治的解放者であるが、神ではない(当時の一般的認識)。

    *イエスは、正しいメシア像を教えるために公生涯の間、労苦された。

2.アウトライン

(1)召命の舞台設定(1~3節)

(2)大漁の奇跡(4~7節)

(3)奇跡の結果(8~11節)

4.結論

(1)召命へのステップ

最初の弟子たちの招きについて学ぶ。

Ⅰ.召命の舞台設定(1~3節)

1.1~2節

Luk 5:1
さて、群衆が神のことばを聞こうとしてイエスに押し迫って来たとき、イエスはゲネサレ湖の岸辺に立って、

Luk 5:2
岸辺に小舟が二艘あるのをご覧になった。漁師たちは舟から降りて網を洗っていた。

(1)ゲネサレ湖とは、ガリラヤ湖のことである。

  ①ゲネサレは、ガリラヤ湖の北西の地域。カペナウムは真北に当たる。

  ②地域の名称が、湖の名称となった。

  ③イエスは、その辺りの岸辺に立って教えていた(ペテロ召命教会が建っている)。

  ④「神のことば」とは、「神からくることば」、「福音」のことである。

(2)群衆が、イエスの教えを聞こうとして、イエスに押し迫って来た。

  ①群衆は、神のことばに非常な興味を抱いていたことが分かる。

  ②これは、落ち着いて語れない状態、また、危険な状態である。

(3)イエスは、小舟が二艘あるのをご覧になった。

  ①漁師たちはその日の仕事を終え、網を洗っていた。

  ②網は、亜麻糸でできていた。

    *魚に見えるので、この網は夜しか使用しない。

    *魚以外のゴミが網に入るので、洗う必要があった。

  ③二艘あると書かれているのは、後に出てくる大漁物語への布石である。

2.3節

Luk 5:3

イエスはそのうちの一つ、シモンの舟に乗り、陸から少し漕ぎ出すようにお頼みになった。そして腰を下ろし、舟から群衆を教え始められた。

(1)イエスは舟を必要とした(奇跡の経済学)。

  ①イエスはシモンに、舟を陸から少し漕ぎ出すように頼まれた。

  ②シモンは、喜んで応答したことであろう。

  ③彼の舟は、宣教のために用いられた。

(2)陸から少し漕ぎ出した。

  ①群衆との間に適度な距離ができる。

  ②群衆を見渡せる。

  ③音響効果を利用できる。

  ④ラビとして教えることができる(イエスは、すわって教えている)。

(3)イエスの知恵と自由な発想

  ①神殿、会堂が奉仕活動の場であったが、ここでは、舟がその役割を果たした。

  ②イエスは、いかなる環境にあっても、神のことばを語った。

Ⅱ.大漁の奇跡(4~7節)

1.4節

Luk 5:4
話が終わるとシモンに言われた。「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を捕りなさい。」

    
(1)これは、落胆したシモンへの命令のことばである。

  ①イエスは、深みに行けば、魚が大量にいることを知っていた。

  ②このことばは、字義通りに解釈する必要がある。

(2)この命令には、無数の適用がある。

  ①人間の落胆は、神のチャンスである。

  ②人間的判断で行う奉仕は、疲れる。神の導きに頼る必要がある。

  ③ルカの福音書では、「深み」とは異邦人世界の象徴と考えられる。

  ④使10章で、ペテロは敷布に入れられた不浄食物の幻を見ることになる。

2.5節

Luk 5:5

すると、シモンが答えた。「先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。 でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。」

(1)「先生」は、ギリシア語で「エピスタテイス」(エピスタタ)である。

  ①これは、ヘブル語の「ラビ」のギリシア語訳である。

  ②シモンはイエスを、ラビと呼んでいる。

  ③宗教的なテーマなら、ラビの指示に従うのは当然のことである。

(2)イエスの命令は、漁に関するものである。

  ①これは、シモンの専門分野である。

  ②「私たちは夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした」

  ③魚は、夜、岸に近い浅瀬で獲れる。

  ④イエスの命令は、漁師の常識に反するものである。

  ⑤イエスの専門分野は、大工仕事である。

(3)「でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう」

    
  ①相当な信仰がないと語れないことばである。

  ②シモンの従順から教訓を学ぼう。

3.6節

Luk 5:6
そして、そのとおりにすると、おびただしい数の魚が入り、網が破れそうになった。

    
(1)イエスの命令に従順に従った結果、大漁になった。

  ①刺し網は破れそうになった(漁師だから分かる)。

  ②イエスは、自然界を支配しておられる。

  ③大漁は、謙遜な心、教えられやすい心、従順な心に対する報酬である。

4.7節

Luk 5:7

そこで別の舟にいた仲間の者たちに、助けに来てくれるよう合図した。彼らがやって来て、魚を二艘の舟いっぱいに引き上げたところ、両方とも沈みそうになった。

(1)「仲間の者たち」に合図した。

    
  ①漁は、共同作業である。

  ②網や舟を共有し、作業効率を上げた。

  ③シモンの家とゼベダイの家とは、協力関係にあったのであろう。

(2)余りの大漁で、二艘とも沈みそうになった。

  ①実際に沈んだわけではない。

  ②これは、嬉しい悲鳴である。

.奇跡の結果(8~11節)

  1.8~9節

Luk 5:8

これを見たシモン・ペテロは、イエスの足もとにひれ伏して言った。「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」

Luk 5:9
彼も、一緒にいた者たちもみな、自分たちが捕った魚のことで驚いたのであった。

(1)ルカは、シモンに焦点を合わせて描いている。

  ①シモン以外の者たちも、同様の反応を示したはずである。

  ②ここでは、「シモン・ペテロ」というフルネームになっている。

  ③極端から極端に行くのは、シモンの特徴である。

  ④彼は、イエスの足元にひれ伏した。

(2)「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから」

  ①「先生」(ラビ)から「主よ」(キュリオス)への変化が見られる。

  ②イエスは文字通りには、舟から離れられない。

    *「私の罪を赦して下さい」

    *「あなたのようなお方が、私と何の関係があるのですか」

  ③神に出会うと、自らの罪深さを認識するようになる。

  2.10節

Luk 5:10

シモンの仲間の、ゼベダイの子ヤコブやヨハネも同じであった。イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。」

(1)ヤコブとヨハネも、同じ経験をした。

  ①アンデレの名は出て来ないが、彼も同じ経験をした。

(2)彼らの職業は、魚を獲ることから、人間を獲ることに変えられた。

  ①漁師は、生きている魚を殺すために獲る。

  ②人間を獲る漁師は、死んでいる人を生かすために獲る。

  ③大漁の奇跡は、使徒たちの伝道によって多くの魂が救われることの予表である。

  3.11節

Luk 5:11
彼らは舟を陸に着けると、すべてを捨ててイエスに従った。

    
(1)漁業は、ガリラヤ湖周辺では最も人気のある職業で、利益も大きかった。

  ①彼らは、その安定した職業を捨てて、イエスの弟子となった。

結論:召命へのステップ

1.神との出会い

(1)ペテロは、イエスが神であることを体験した。

  ①カナの婚礼、エルサレムでの奇跡、悪霊の追い出し、姑の癒し

  ②大漁の奇跡は、ペテロの専門分野での奇跡である。

  ③また、日常生活における奇跡である。

  ④ペテロは、実存的に神に出会ったのである。

(2)真の宗教体験は、神との出会いから始まる。

  ①聖書の神を求める心が、最も重要である。

(3)神との出会いは、勤勉な生活の中で起こる。

  ①ペテロは、漁師として働いていた。

  ②今与えられている仕事に忠実に歩むことは重要である。

2.罪の認識

(1)神の臨在に触れた時に、人は自らの汚れと罪を認識するようになる。

  ①ペテロの体験は、普遍的なものである。

(2)イザヤの体験

Isa 6:5

私は言った。/「ああ、私は滅んでしまう。/この私は唇の汚れた者で、/唇の汚れた民の間に住んでいる。/しかも、万軍の【主】である王を/この目で見たのだから。」

3.罪の赦し

(1)「恐れることはない」(ルカ5:10)

  ①信仰による救いが提供された。

  ②今の私たちは、福音の三要素を信じて救われる。

(2)イザヤの体験

Isa 6:7

彼は、私の口にそれを触れさせて言った。/「見よ。これがあなたの唇に触れたので、/あなたの咎は取り除かれ、/あなたの罪も赦された。」

4.召命

(1)「今から後、あなたは人間を捕るようになるのです」(ルカ5:10)

(2)イザヤの体験

Isa 6:8

私は主が言われる声を聞いた。「だれを、わたしは遣わそう。だれが、われわれのために行くだろうか。」私は言った。「ここに私がおります。私を遣わしてください。」

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