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メシアの生涯(23)—最初の奇跡—

  • 2012.08.13
  • ヨハネ2章:1〜11
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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メシアの最初の奇跡について学ぶ

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「最初の奇跡」
 ヨハ2:1~11

1.はじめに

  (1)イエスの弟子たちが集められた。

①彼らは、バプテスマのヨハネの弟子たちであった。

②ナタナエルへの約束

「イエスは答えて言われた。『あなたがいちじくの木の下にいるのを見た、

とわたしが言ったので、あなたは信じるのですか。あなたは、それよりもさ

らに大きなことを見ることになります』」(ヨハ1:50)

③聖書の章や節の区分は、人工的なものである。

④ナタナエルへの約束が早速成就するのが、この出来事である。

    (2)この奇跡は、ヨハネの福音書にのみ出て来るものである。

      ①マタイはまだ召命を受けていない。

②この体験をしたのは、ヨハネだけである。

    (3)最初の奇跡(A.T.ロバートソンの§29)

  2.アウトライン

      *一枚の絵画を見るように、視点が移動し、最後は画家の意図に着地する。

    (1)イエスの母(1~5節)

    (2)イエス(6~10節)

    (3)弟子たち(11節)

  3.メッセージのゴール

    (1)「時」という言葉の意味

(2)「しるし」という言葉の意味

(3)最初の奇跡の象徴的意味

このメッセージは、最初の奇跡について学ぼうとするものである。

Ⅰ.イエスの母(1~5節)

  1.1~2節

  「それから三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、そこにイエスの母がいた。イエス

も、また弟子たちも、その婚礼に招かれた」

    (1)場所はガリラヤのカナである。

      ①現在、ナザレとテベリヤの間に、クファル・カナというアラブ人の村がある。

      ②聖書時代のカナは、現在のカナよりも北にあったと思われる。

    (2)主役は、新郎新婦ではなく、イエスの母である。

      ①ヨハネは、マリアという名を記さずに、「イエスの母」としている。

      ②彼女は、単なる客ではなく、婚礼を開催する側の人間になっている。

      ③恐らく、新郎新婦との親戚関係か、友人関係のゆえであろう。

      ④花婿が花嫁を迎えに行き、自分の家に連れて来る。

⑤それから、婚礼が始まる。通常1週間続いた。それ以上の場合もあった。

    (3)イエスもまた、その婚礼に招かれた。

      ①マリアの息子だから。

      ②イエスは、ごく普通のユダヤ人男性として、この社会的行事に参加している。

      ③弟子たちは、ラビとタルミディムの関係のゆえに、招かれた。

  2.3節

  「ぶどう酒がなくなったとき、母がイエスに向かって『ぶどう酒がありません』と言った」

    (1)「ぶどう酒がなくなったとき」

      ①準備していた量のぶどう酒では、不足する場合がある。

        *その場合、新郎とその父は、大いに面目を失う。

        (例話)中東での食事の形式。有り余るほど出す。

      ②招待客は、贈り物を持ってきている。

        *途中で食事やぶどう酒がなくなった場合、訴訟沙汰になることもあった。

    (2)母がイエスに助けを求めた。

      ①ユダヤ人の母が、息子に圧力を加えることはよくある。

      ②夫ヨセフが死んでいたので、息子に相談するのが習慣になっていたのであろう。

      ③イエスが奇跡を行ってくれることを期待していたわけではないだろう。

      ④イエスはまだ一度も、奇跡を行っていない。

  (例話)集会中に息子の名を呼ぶ母親

  3.4節

  「すると、イエスは母に言われた。『あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の

方。わたしの時はまだ来ていません』」

    (1)「女の方」

     
 ①「婦人よ」(新共同訳、口語訳)

      ②「をんなよ」(文語訳)

      ③これは、ギリシア語で「グネイ」(グナイという呼びかけ)という言葉である。

      ④決して見下した言い方ではない。

      ⑤ヨハ19:26

「イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子とを見て、母に『女の方。

そこに、あなたの息子がいます』と言われた」

(2)「あなたはわたしと何の関係があるのでしょう」

      ①ヘブル的表現。この言葉には、2つの使用法がある。

        *叱責する場合

        *優しく拒否する場合(ラビが弟子にすることを断る場合)

      ②イエスは母に、次元が異なることを教えようとしている。

        *マリアは、家庭内におけるルール(親子関係)を持ち出している。

        *婚礼の場は、私的空間ではなく、公の空間である。

        *イエスは、公生涯に入っている。

    (3)「わたしの時はまだ来ていません」

      
「わたしの時」とは、十字架と復活のこと。

      ②イエスは、2つのことを言っている。

        *自分が行動を起こす時は、まだ来ていない。

        *自分は、父なる神の御心だけを行う。

  4.5節

  「母は手伝いの人たちに言った。『あの方が言われることを、何でもしてあげてください』」

    
(1)母の従順

      ①イエスのことばをすべて理解したわけではない。

      ②しかし、イエスに従おうという姿勢が見える。

      ③母は、手伝いの人(ディアコノス)に指示を出すような役に就いていた。

    (2)私たちへの教訓

①母としてイエスに近づいたが、拒否された。

②信者としてイエスに委ねると、願いは聞かれた。

    (3)ここから、母は後ろにさがり、イエスが中心に立つ。

Ⅱ.イエス(6~10節)

  1.6節

  「さて、そこには、ユダヤ人のきよめのしきたりによって、それぞれ八十リットルから百

二十リットル入りの石の水がめが六つ置いてあった」

  (1)「ユダヤ人のきよめのしきたり」

    ①モーセの律法の要求ではなく、ユダヤ教の口伝律法である。

    ②宗教熱心なユダヤ人たちは、食前と食後に手を洗った。きよめのために。

  (2)6つの石の水がめ

    ①恐らく、家の外に置かれていたのであろう。

    ②婚礼の客のために、大量の水が必要であった。

      *「2、3メトレテス」。1メトレテスは約40リットル。

      *80リットルから120リットル。

    ③石の水がめは永続的に使用できる。

      *土器と違って、きよめることができる。

    ④レビ11:33

    「また、それらのうちの一つが、どのような土の器の中に落ちても、その中にあ

るものはすべて汚れる。その器は砕かなければならない」

⑤この奇跡は、ユダヤ教の口伝律法が支配している状況下で行われた。

  2.7~8節

  「イエスは彼らに『かめに水をいっぱい入れなさい』と言われたので、彼らは口のところ

までいっぱいに入れた。そこで彼らに言われた、『さあ、くんで、料理がしらのところに

持って行きなさい』。すると、彼らは持って行った」

  (1)石の水がめの水を飲むのは、ユダヤ人にとっては、考えられないことである。

    ①しかし、マリアの指示を受けていた手伝いの者たちは、イエスに従った。

    ②口のところまでいっぱい入れたのは、ワインを入れたという疑惑をなくすため。

  (2)水をくんで、料理長のところに運んだのは、使いの者たち。

    ①イエスは、石の水がめに触れてもいない。

    ②イエスが願ったなら、瞬時にそのようになった。

    ③いかなる疑惑の余地もない。

3.9~10節

「料理がしらは、ぶどう酒になった水をなめてみたが、それがどこからきたのか知らなか

ったので、(水をくんだ僕たちは知っていた)花婿を呼んで言った、『どんな人でも、初め

によいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あ

なたはよいぶどう酒を今までとっておかれました』」

  (1)料理長の驚き

    ①花婿が用意したぶどう酒だと思った。

      *このぶどう酒は、イエスから花婿への贈り物である。

    ②花婿の人格をほめた。

      *俗人のやり方とは、正反対である。

      *奥ゆかしく、さりげない。

Ⅲ.弟子たち(11節)

  1.11節

  「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟

子たちはイエスを信じた」

  
(1)「最初のしるし」

    ①ギリシア語で「セイメイオン」である。

    ②イエスのメシア性を示す「しるし」である。

  (2)「その栄光を現された」

 
   ①ここでは、神の力の啓示である。

    (3)「そして弟子たちはイエスを信じた」

      ①彼らが、イエスの死と復活まで理解したということではない。

      ②彼らの信仰は、漸進的啓示によって、試され、発展させられていく。

結論:

  1.「時」という言葉の意味


  「すると、イエスは母に言われた。『あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の方。わたしの時はまだ来ていません』」(4節)

  (1)「時」とは、十字架と復活の時である。

    ①イエスの自己認識。神の子であり、主のしもべである。

    ②これは、父なる神の御心を全うする時である。

    ③また、父の栄光と子の栄光が現れる時である。

  (2)ギリシア語で「ホウラ」か「カイロス」である。

    ①「時はまだきていない」 5箇所

      *ヨハ2:4、7:6、8、30、8:20

    ②「時がきた」 3箇所

      *12:23、13:1、17:1

    ③ヨハ13:1

    「過越の祭の前に、イエスは、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が

きたことを知り、世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通された」

    (3)母の要求と、イエスの行動原理の間に大きな隔たりがある。

①「メシアの生涯」の学びは、「イエスの時」に向かって前進する作業である。

  2.「しるし」という言葉の意味

    (1)この奇跡は、すべての奇跡の原型である。

      ①福音書に記されたイエスの奇跡は、35ある。

      ②最初の奇跡が理解できると、他の奇跡はすべて理解できる。

    (2)これは、私的な奇跡である。

      ①目撃したのは、弟子たち(タルミディム)、召使たち、イエスの母。

      ②すべての人が、「神の栄光」を見たわけではない。

      ③そのように、「しるし」を見ても、すべての人が信じるわけではない。

    (3)「しるし」は、イエスのメシア性の証明

      ①7日間という枠組み

        *その翌日 1:29、35、43

        *それから3日目 2:1

        *バプテスマのヨハネがイエスを神の小羊と認識した日から1週間。

      ②ヨハネは象徴的な言葉や数字を用いる。

        *神は7日間で天地を創造された。

        *イエスは、受肉した神のことばであり、この世に再創造をもたらされる。

       ③毎年、農業と発酵の過程を通して、神は水をぶどう酒に変えておられる。

        *ここでは、イエスは短時間の内にそれを行われた。

        *イエスは、創造主である。

  3.最初の奇跡の象徴的意味

    (1)モーセとイエスの対比

      ①モーセは、裁きのしるしとして、水を血に変えた(出7:14~24)。

      ②イエスは、祝福のしるしとして、水をぶどう酒に変えた。

    (2)ユダヤ教の口伝律法とイエスの教えの対比

      ①きよめの洗いは、人間が考え出したしきたりである。

*人を束縛する。

*人を変える力はない。

*6は恐らく象徴的数字であろう。完全数の7にひとつ不足している。

      ②イエスは、喜びをもたらされた。

        *イエスには人を作り変える力がある。

      ③2コリ5:17

      「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いもの

は過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである」

    (3)このしるしの意味を理解した者は、それ以外のすべてのしるしを理解する。

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