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メシアの生涯(20)—イエスが受けた3つの誘惑—

  • 2012.07.23
  • マタイ4章:1〜11
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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イエスが受けた3つの誘惑について学ぶ。

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「イエスが受けた3つの誘惑」
 マタ4:1~11

1.はじめに

  (1)イエスの公生涯の開始

①バプテスマと誘惑は、連続した出来事である。

      ②バプテスマによって、メシアの2つの自己認識が明らかになった。

        *メシアは、神の子である。

        *メシアは、主のしもべである。

      ③今日の箇所で、メシアの自己認識が試される。

      ④3つの誘惑は、メシアが受ける誘惑である。

    (2)イエスが受けた3つの誘惑(A.T.ロバートソンの§25)

        *マコ1:12~13

        〇マタ4:1~11

        *ルカ4:1~13

  2.アウトライン

    (1)第1の誘惑(1~4節)

    (2)第2の誘惑(5~7節)

    (3)第3の誘惑(8~11節)

  3.メッセージのゴール

    (1)人類の先祖との関係

(2)イスラエルの民との関係

(3)私たちとの関係

このメッセージは、イエスが受けた3つの誘惑について学ぼうとするものである。

Ⅰ.第1の誘惑(1~4節)

  
1.1節

  「さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた」

    (1)「悪魔の試みを受けるため」

      ①悪魔は、ギリシア語でディアボロス。

      ②ヘブル語で、サタナス。

      ③ともに、訴える者という意味。

      ④試みは、ギリシア語ペイラゾウ。

        *誘惑(tempt)

        *試す(test)

    (2)「御霊に導かれて」

      
①聖霊は、信者を誘惑に導くが、自らは誘惑しない。

      ②誘惑の目的は、神への従順を学ぶためである。

      ③ヘブ5:8

「キリストは御子であられるのに、お受けになった多くの苦しみによって従順を

学び、」

    (3)「荒野に上って行かれた」

      
①荒野は、ヘブル語で「ミッドバル」。

        *ダバール(言葉)と関係した言葉

        *荒野は、神の声を聴く場所である。

      ②悪魔の誘惑は、荒野で起こった。

        *神と会う場所

        *試練を受ける場所

        *悔い改めを経験する場所

        *伝統的に、誘惑の場所はエリコを見下ろす山であると言われている。

      ③クリスチャンにとって、荒野の体験は必要不可欠である。

    (4)1節は、2つの誤解を解いている。

①誘惑を受けたとき、神を非難するのは的外れである。

②悪魔は単独でなんでもできると考えるのも、的外れである。

  *悪魔は、神の許しの範囲でしか行動できない。

        
*ヨブ記1、2章

  2.2節

  「そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられた」

    (1)ユダヤ人は断食の習慣を持っていた。

      ①深い悲しみと悔い改めの表現

      ②神との親密な関係を持つため

    (2)ルカ4:1b~2の情報

    「そして御霊に導かれて荒野におり、四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も

食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた」

  ①40日間、何も食べなかった。水は飲んだ。

  ②40日間の断食は、可能である。

③悪魔の試みは、最初の40日間のときからすでにあった。

  ④40日後に、さらに激しくなったということであろう。

  3.3節

  「すると、試みる者が近づいて来て言った。『あなたが神の子なら、この石がパンになる

  ように、命じなさい』」

    (1)リビングバイブルの訳

    「どうだい。 ひとつ、ここに転がっている石をパンに変えてみたら? そうすりゃあ、

あんたが神の子だということも一目瞭然だろうが」

  ①「あなたは神の子なら」ではなく、「あなたは神の子なのだから」という意味。

  ②悪魔は、イエスが神の子であることを知っていた(マタ3:17)。

  ③悪魔は、イエスが神のしもべとしての道を歩むかどうかを試している。

(2)この誘惑の内容

  ①イエスには、石をパンに変える力はあった。

  ②その力を、自らを満足させるために用いよという誘惑である。

  ③永遠に価値あるものを優先させるのか、当面の必要を優先させるのか。

  ④父の御心に従うのか、父から独立して行動するのか。

    *父の御心は、荒野で空腹であること。

  4.4節

  「イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一

つのことばによる』と書いてある」

  (1)申8:3からの引用

  「それで主は、あなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの先祖たちも

知らなかったマナを食べさせられた。それは、人はパンだけで生きるのではない、人

は【主】の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるた

めであった」

  ①イスラエルの民は、荒野でマナを食べて生き延びた。

  ②神が教えようとした教訓

    *人間は、自然によって養われているのではない。

    *神が、自然を通して、また自然を用いて、人間を養っているのだ。

(2)聖句の引用による勝利

  ①霊的戦いに勝利する秘訣がここに見られる。

  ②多くの聖句を心の中に蓄えておく必要がある。

Ⅱ.第2の誘惑(5~7節)

  
1.5~6節

  「すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、言った。『あな

たが神の子なら、下に身を投げてみなさい。「神は御使いたちに命じて、その手にあなた

をささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる」と書いてあります

から』」

  (1)ルカではこれが第3の誘惑になっている。

      ①順番は、マタイが正しいと思われる。

      ②ルカは、最後のエルサレムの神殿の場面をもってくる。

        *ルカの特徴は、エルサレムと神殿の強調にある。

    (2)「神殿の頂」

      ①神殿の南東の角。ケデロンの谷を眼下に見る場所。

      ②悪魔は、そこから下に身を投げるように誘惑する。

      ③奇跡を見せれば、人々はあなたをメシアとして受け入れるだろうという誘惑。

    (3)悪魔による引用と実際の聖句の比較。詩91:11~12

    「『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち

    当たることのないようにされる』と書いてありますから」(マタ4:6)

    「まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守

るようにされる。彼らは、その手で、あなたをささえ、あなたの足が石に打ち当たる

ことのないようにする」(詩91:11~12)

  
①悪魔の聖句引用は、巧妙である。

      ②「足が石に打ち当たることのないようにされる」

        *悪魔は、神殿の頂から飛び降りても石に当たらないという適用をしている。

      ③「すべての道で」

        *この言葉が省略されている。

        *詩91は、神の御心の道を歩む人への守りの約束である。

  2.7節

  「イエスは言われた。『「あなたの神である主を試みてはならない」とも書いてある』」

    (1)申6:16の引用

    「あなたがたがマサで試みたように、あなたがたの神、【主】を試みてはならない」

      ①荒野の旅で、水がなくなった時に、民は【主】に向かってつぶやいた。

②出17:1~7の出来事

    (2)ここでも、イエスは聖句の引用によって勝利している。

Ⅲ.第3の誘惑(8~11節)

  1.8~9節

  「今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその

栄華を見せて、言った。『もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上

げましょう』」

(1)「高い山」とは、エリコを見下ろす場所であろう。

      ①オアシスの町の栄華があった。バルサム樹。

  (2) 「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう」

    ①悪魔は、この世の支配者である。

    ②2コリ4:4

    「その場合、この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキ

リストの栄光にかかわる福音の光を輝かせないようにしているのです」

    ③ヨハ12:31

    「今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです」

    ④悪魔を拝むことが、この世の栄華を得るための条件である。

    (例話)ゴールデンタイムを上げるから、十字架は語るな。

⑤この誘惑もまた、十字架を抜きにした救いの道を提案するものである。

  *十字架のない「王の王」になれという誘惑である。

  2.10節

  「イエスは言われた。『引き下がれ、サタン。「あなたの神である主を拝み、主にだ

け仕えよ」と書いてある』」

    (1)悪魔を、サタンと呼んでいる。

    (2)申6:13の引用

    「あなたの神、【主】を恐れなければならない。主に仕えなければならない。御

名によって誓わなければならない」

  3.11節

  「すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた」

    (1)悪魔は、一時的にイエスを離れた。

      ①イエスの公生涯が次の段階に入った時に、再度登場する。

      ②マタ16:21~23

      「しかし、イエスは振り向いて、ペテロに言われた。『下がれ。サタン。あ

なたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のこ

とを思っている』」(マタ16:23)

    (2)御使いたちがイエスに仕えた。

      ①神に従順な者への祝福

      ②仕えるとは、ギリシア語でディアコネオウである。

      ③未完了形。継続した動作。

結論:

  1.イエスの誘惑と人類の先祖の関係

    (1)アダムとエバが失敗した点を、最後のアダムが償っている。

    (2)3つの誘惑

      ①食欲と食べ物に関係した誘惑

      創3:1

      「さて、神である【主】が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であ

った。蛇は女に言った。『あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、

と神は、ほんとうに言われたのですか』」

      ②死ぬことはないという誘惑

      創3:4

      「そこで、蛇は女に言った。『あなたがたは決して死にません』」

      ③力を得よという誘惑

      創3:5

      「あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神の

ようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです」

  2.イエスの誘惑とイスラエルの関係

    (1)誘惑の場は、ともに荒野である。

    (2)期間に関しては、40年と40日の対比がある。

    (3)イエスの聖句引用は、すべて申命記からのものである。

      ①申命記は、神とイスラエルの民の契約の書である。

      ②イスラエルの民の契約違反の失敗を、メシアが償っている。

  3.イエスの誘惑と私たちの関係

    (1)1ヨハ2:16

    「なぜなら、すべて世にあるもの、肉の欲、目の欲、生活のおごりは、御父から

出ないで、世から出るからです」
(新共同訳)

    (2)人間が体験する誘惑の3つのタイプ

      ①肉の欲(食欲、性欲など)

      ②目の欲(目立ちたいという欲)

      ③生活のおごり(自分に栄光を帰したという欲)

    (3)私たちが犯す失敗を、メシアが償っている。

    (4)私たちへの教訓

      ①誘惑のタイミングは、バプテスマの直後である。

      ②神は、誘惑が起こることを許される。

      ③クリスチャンは、感情的高嶺に生きるのではない。

      ④神のことばを食して生きるのである。

      ⑤義認という救いは、瞬間的に起こる。

      ⑥しかし、聖化という過程に近道はない。

      ⑦神は、私たちを完成に導くために、私たちを試みられる。

        *私たちは、神の子である。

        *私たちは、神のしもべである。

      ⑧「私たちは、十字架を目指して低きに上るのである」

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