私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
30日でわかる聖書 マタイの福音書(26後半)
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イエスの苦しみの内容を、部分ごとに分けて確認する。
「マタイ26章後半」
イントロ:
1. 文脈を確認する。
(1) 時代(ディスペンセーション)が移行しようとしている。
①律法の時代から恵みの時代への移行。
②各ディスペンセーションには、土台となる契約がある。
③律法の時代の土台は、モーセ契約。
④恵みの時代の土台は、新しい契約。
⑤イエスの十字架の死によって新しい契約が結ばれる。
(2) イエスの死が有効になるための2つの条件。
①過越の祭りの間に死ぬ。
②十字架にかかって死ぬ。
(3) イエスの逮捕は、予定よりも早くやって来た。
①ユダを促すイエス(ヨハネ13:26~31)。
②イエスの裁判は、大混乱の中で行われた。
2. 26章後半の中心は、ゲツセマネの園の祈り。
(1) ルカ22:44の記述に注目。血の汗を流すイエス。
(2) イエスの苦しみの内容を確認する。
3. きょうの箇所は、私たちにとってどういう意味があるのか。
(1) イエスの苦しみが私たちに何をもたらしたのかを知る。
(2) イエスの祈りから模範を学ぶ。
イエスの苦しみの内容を、部分ごとに分けて確認する。
Ⅰ.弟子たちのつまずきの預言 31~35節
1. ゼカリヤ13:7の預言。この預言は、その夜に文字通り成就する。
2. 甦りの預言。
(1) 甦って、先にガリラヤに行く。
(2) この約束は、弟子たちに無視された。
3. ペテロの自信満々の告白。
(1) 無理解に基づく熱心さ。
(2) 彼をめぐって霊的戦いが繰り広げられることを知らなかった。
4. イエスの預言。
(1) マルコ14:30 「鶏が2度鳴く前に、わたしを知らないと3度言います」
(2) 1度鳴きは夜中の12時、2度鳴きは午前3時。
5. ペテロだけでなく、弟子たち全員が忠誠を誓った。
(1) イエスの心を理解しない弟子集団。
(2) 唯一の例外は、ベタニヤのマリヤ。
Ⅱ.ゲツセマネの園 36~45節
1. ゲツセマネの園
(1) ケデロンの谷にあるオリーブ園
(2) 「油絞りの場」
(3) イエスがいつも弟子たちと退いていた私的空間。
2. 出来事の進展
(1) 8人は見張り役に残される。
(2) 3人(ペテロ、ヤコブ、ヨハネ)はイエスに付き添う。
(3) イエスはその3人に命令を与える(38節)。
(4) イエスは、3人から離れた所で祈る。
(5) 祈りの模範。
①わが父よ。
②できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。
③しかし、…あなたのみこころのように、なさってください。
(6) 1時間後、3人のところに戻ると、彼らは眠っていた。
①霊的無防備。
②それゆえに、サタンの試みに屈する。
(7) 2度目の祈り。内容は同じ。彼らはまたもや眠っていた。
(8) 3度目の祈り。内容は同じ。彼らは最後まで眠っていた。
(9) イエスの逮捕。「時が来た」。
3. イエスの苦しみの内容
(1) イザヤ書49:1~13 メシア預言
(2) 3つの重要な預言
①ユダヤ人たちはイエスをメシアとして信じなかった。
神からの慰めが与えられる(ルカ22:43)。
②異邦に救いが提供される。「諸国の民の光」。
③ユダヤ人も最終的には救われる。
(3) この構造は、ローマ9~11章の内容と合致する。
4. 「杯」の意味
(1) 肉体の死のことか。
①天地創造の前から、神の御子が十字架に付くことは定まっていた。
②イエスは自らの受難を知り、それを何度も預言していた。
③そのために誕生したのに、過ぎ去らせてくださいと祈るのはおかしい。
(2) 怒りの杯のことである。
①旧約聖書では、「杯」は祝福と怒りを表す比ゆ的言葉。
②この文脈では、「怒りの杯」のこと。
③罪の贖いのためには、血を流すだけでよい。
④ここに至って、「怒りの杯」を飲むことが分かる。霊的死を経験すること。
⑤私たちは霊的死を経験していたが、イエスはそうではない。
⑥永遠の昔から父なる神と子なる神とはひとつである。そこに、亀裂が入る。
(3) Ⅱコリント5:20~21 「罪を知らない方を、罪とされた」
Ⅲ.イエスの逮捕 47~56節
1. 群集の目に付かない所での逮捕。
2. ユダが案内役。
3. 祭司長、民の長老たちから送られた役人と、ローマ兵(400~600人)。
4. ユダはイエスに何度も口づけした。
5. ペテロは大祭司のしもべの耳を切り落とす。
(1) 大祭司は、過越の祭りの期間は動けない。
(2) ペテロは忠誠を示そうとした。
(3) 数百人の兵士を前に、剣1本で戦うのは不可能。しかも、ペテロは兵士ではない。
(4) 信仰を守る戦いでは、剣は役に立たない。
6. イエスは、自発的に逮捕された。
7. 弟子たちは、みな逃げてしまった。祈りの準備ができていなかった。
Ⅳ.イエスの裁判 57~68節
1. ユダヤ人による宗教裁判とローマ人による政治的裁判
(1) ユダヤ人には死刑を執行する権利が認められていない。
(2) 宗教裁判では冒とく罪を立証し、政治的裁判では反逆罪を立証する必要がある。
2. 出来事の進展。
(1) カヤパの官邸にサンヘドリン(ユダヤ議会)が招集される。律法違反。
(2) 71人の議員がいたが、議会は最低23人で成立する。
(3) 急な召集だったので、少数の出席。ニコデモとアリマタヤのヨセフは欠席。
(4) 偽証を求めたが、うまくいかない。
(5) 最後の2人が、証言する。神殿の破壊は、ローマの法廷でも死刑に値する。
(6) カヤパは神の御名によって、イエスが証言するように命じた。黙秘権を行使できない。
(7) イエスの答え
* イエスは神であり、人である。
* 復活と昇天の預言。
* 再臨の預言。
(8) カヤパによる有罪宣言
* 神への冒涜だ。
* まだ証人が必要でしょうか(証人はもういないのに、こう豪語している)。
(9) 全会一致の決定
* 本来は無効。
* 事前工作があったと考えるから。
(10) 議員たちは、イエスを侮辱した。
Ⅴ.イエスを否むペテロ 69~75節
1. ペテロはイエスの後を付いていった。
2. ヨハネは大祭司の知り合い。ペテロを中に入れてもらう。
3. ペテロは3度イエスを否む。
(1) 調子は徐々に強くなる。
(2) 「のろいをかけて誓う」。「のろい」は動詞。目的語はイエス。
4. 鶏が2度目に鳴く。
(1) 午前3時ごろ。
5. ルカ22:61にあるイエスの眼差し。
6. ペテロの悔い改め。
結論
1. イエスの苦しみを理解する。
2. イエスの赦しを受け取る。
(1) 私たちが罪びとであった時に、神は私たちを愛してくださった。
(2) 反省ではなく、悔い改めが必要。
3. 赦しを実践する生活を始める。
(1) 和解は、被害者が加害者を赦すところから始まる。
(2) 「我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく」
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