申命記(24)歴史からの教訓 8:1〜20

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歴史からの教訓について学ぶ

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申命記24回

「歴史からの教訓」

申8:1~20(朗読箇所:1~10節)

 

1.はじめに
(1)申命記の構造(宗主権契約に基づく4つの説教)
①第1の説教:歴史の回顧(1:5~4:43)
②第2の説教:契約に基づく義務(4:44~26:19)

 

(2)第2の説教:契約に基づく義務
①総論:臣下の義務(4:44~5:33)
②全的従順の呼びかけ(6~11章)
③律法の解説と日常生活への適用(12:1~26:15)
④【主】に対する誓約(26:16~19)

 

(3)モーセは、自分が聞いた律法の内容を民に説明している。
①申6章は、「聞け、イスラエルよ」がテーマであった。
②申7章は、「【主】の戦い」がテーマである。
③申8章は、「歴史からの教訓」がテーマである。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)荒野の40年を覚えよ(8:1~6)
(2)【主】をたたえよ(8:7~10)
(3)【主】を忘れるな(8:11~20)

 

3.結論
(1)イエスが受けた誘惑
(2)神のことばによって生きる方法

 

歴史からの教訓について学ぶ。
Ⅰ.荒野の40年を覚えよ(8:1~6)
1.1節
私が今日あなたに命じるすべての命令を、あなたがたは守り行わなければならない。そうすれば、あなたがたは生きて数を増やし、【主】があなたがたの父祖たちに誓われた地に入って、それを所有することができる。
(1)再度、約束の地で祝された生活を送るための秘訣が語られる。
①モーセを通して与えられたすべての命令を守り行えば、祝福が与えられる。
*長寿と人口の増加
*【主】が先祖たちに誓われた約束の地の所有
②神の約束は揺るがない。
③それを手に入れる秘訣は、従順な生活を送ることである。

2.2~3節
あなたの神、【主】がこの四十年の間、荒野であなたを歩ませられたすべての道を覚えていなければならない。それは、あなたを苦しめて、あなたを試し、あなたがその命令を守るかどうか、あなたの心のうちにあるものを知るためであった。
それで主はあなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの父祖たちも知らなかったマナを食べさせてくださった。それは、人はパンだけで生きるのではなく、人は【主】の御口から出るすべてのことばで生きるということを、あなたに分からせるためであった。
(1)歴史を回顧することが、従順な生活を送るための秘訣である。
①荒野の40年の旅を常に覚えていなければならない。
②その期間、【主】はイスラエルの民を試した。
③「あなたの心のうちにあるものを知るためであった」(擬人法)
⑤【主】は、私たちのうちにあるものをすべてご存じである。
⑥ヨハ2:24~25
しかし、イエスご自身は、彼らに自分をお任せにならなかった。すべての人を知っていたので、人についてだれの証言も必要とされなかったからである。イエスは、人のうちに何があるかを知っておられたのである。
⑦【主】が民を試したのは、従順か不従順かを歴史の中で証明するためである。

 

(2)【主】は彼らを荒野に導かれた。
①荒野は信仰を訓練する場であり、そこでは2つの選択肢しかない。
*【主】に信頼するか、【主】につぶやくか。
②荒野では、自分で食糧を手に入れることができない。
*自分の命を神に委ねるか、不平の言葉を口にするか。

 

(3)「人はパンだけで生きるのではなく、人は【主】の御口から出るすべてのこ
とばで生きるということを、あなたに分からせるためであった」
①神は彼らに、先祖たちも知らなかったマナを食べさせてくださった。
*マナは、超自然的なパンである。「これはなんだ」という意味。
②神のことばから切り離されたパンは、彼らを養うことができなかった。
③しかしマナは、神のことばによって天から降って来た。
④究極的には、彼らの命を支えたのは、神のことばであった。

 

3.4~6節
この四十年の間、あなたの衣服はすり切れず、あなたの足は腫れなかった。
あなたは、人がその子を訓練するように、あなたの神、【主】があなたを訓練されることを知らなければならない。
あなたの神、【主】の命令を守って主の道に歩み、主を恐れなさい。
(1)40年間、イスラエルの民を支えたのは、【主】であった。
①【主】は、食物と水を提供された。
②衣服は超自然的に守られ、すり切れることはなかった。
*自分たちでも衣服を作ることもあったであろう。
*しかし、超自然的な守りがあったので、衣服はすり切れなかった。
③「足は腫れなかった」とは、ビタミン不足から守られたということであろう。

 

(2)荒野の40年間、人がその子を訓練するように、【主】は民を訓練された。
①訓練のゴールは、【主】を恐れ、【主】の命令に従うことである。
②イスラエルの民は、【主】の守りを当然のことと考え、感謝しなかった。
③私たちに関しては、どこに神の守りがあるか思い出し、神に感謝しよう。

 

Ⅱ.【主】をたたえよ(8:7~10)
1.7~9節
あなたの神、【主】があなたを良い地に導き入れようとしておられるからである。そこは、谷間と山に湧き出る水の流れや、泉と深い淵のある地、
小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろのある地、オリーブ油と蜜のある地である。
そこは、あなたが不自由なくパンを食べ、何一つ足りないものがない地であり、そこの石は鉄で、その山々からは銅を掘り出すことのできる地である。
(1)荒野の荒涼たる風景と約束の地の祝福が対比されている。
①そこは良い地である。
②「谷間と山に湧き出る水の流れや、泉と深い淵のある地」
(ILL)ユダの荒野の泉で水遊び
③7つの産物が列挙されている。
*小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろ、オリーブ油、蜜
*食物に関しては、何不自由なく生活ができる。
④地下資源に関しては、鉄と銅がある。
*死海の南(ネゲブ)では、鉄と銅が発見されている。

 

2.10節
あなたが食べて満ち足りたとき、主がお与えくださった良い地について、あなたの神、【主】をほめたたえなければならない。
(1)約束の地では、欠けたものは何もない。
①良い地が与えられたことは、【主】をほめたたえる理由となる。
②この箇所から、ユダヤ教の食前の祈りが派生している。
「神、我らの主、世界の王、地からパンを取り出す貴方の御名をほめたたえます」
「神、我らの主、世界の王、ぶどうの液を作り出す貴方の御名をほめたたえます」

 

Ⅲ.【主】を忘れるな(8:11~20)
1.11~14節a
気をつけなさい。私が今日あなたに命じる、主の命令と主の定めと主の掟を守らず、あなたの神、【主】を忘れることがないように。
あなたが食べて満ち足り、立派な家を建てて住み、あなたの牛や羊の群れが増え、銀や金が増し、あなたの所有物がみな豊かになって、あなたの心が高ぶり、あなたの神、【主】を忘れることがないように。
(1)繁栄がもたらす危険性がある。
①荒野では、神に依存するしか生きるすべがなかった。
②豊かな生活が与えられると、神への依存度が低くなる。
③それは、神の命令に背く第一歩となる。
④危険を避ける方法は、歴史の回顧、【主】をたたえる、【主】を忘れない。

 

(2)繁栄の内容
①食べて満ち足り(食べるものに不安がない生活)
②立派な家を建てて住み(豪邸に住む生活)
③牛や羊の群れが増え(商売が繁盛する生活)
④銀や金が増し、所有物がみな豊かになって(貯蓄が増える生活)

 

(3)繁栄の結果
①心が高ぶる。
②【主】を忘れる。

 

3.14b~16節
主はあなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出し、燃える蛇やサソリのいるあの大きな恐ろしい荒野、水のない乾ききった地を通らせ、硬い岩からあなたのために水を流れ出させ、あなたの父祖たちが知らなかったマナを、荒野であなたに食べさせてくださった。それは、あなたを苦しめ、あなたを試し、ついにはあなたを幸せにするためだったのである。
(1)再び歴史の回顧が語られる。
①【主】は、イスラエルの民をエジプトの地、奴隷の家から導き出した。
②毒蛇やサソリのいる恐ろしい荒野を通らせた。
③硬い岩から水を流れ出させた。マナを用意し、それでの民を養った。
⑤荒野の旅は、民を苦しめ、試し、【主】への信頼を教えるためであった。

 

4.17~18節
あなたは心のうちで、「私の力、私の手の力がこの富を築き上げたのだ」と言わないように気をつけなさい。あなたの神、【主】を心に据えなさい。主があなたに富を築き上げる力を与えるのは、あなたの父祖たちに誓った契約を今日のように果たされるためである。
(1)歴史を回顧する者は、謙遜を学ぶ。
①「私の力、私の手の力がこの富を築き上げたのだ」と言わなくなる。
②自分の命も含めて、いっさいのものは、神からの贈り物である。
③知恵ある者は、成功を通して謙遜を学ぶことができる。

 

(2)【主】は、富を築き上げる力を与えてくださる。
①先祖たちに誓った契約のゆえに、それが成就する。
②そのためには、イスラエルの民は、心に【主】を据える必要がある。

 

5.19~20節
もしもあなたが、あなたの神、【主】を忘れ、ほかの神々に従って行き、それらに仕え、それらを拝むようなことがあれば、今日、私はあなたがたにこう警告する。あなたがたは必ず滅びる。【主】があなたがたの前から滅ぼされる国々のように、あなたがたも滅びる。あなたがたが自分たちの神、【主】の御声に聞き従わないからである。

 

(1)堕落へのサイクル
①自分でやったと思い上がる。
②【主】に信頼する必要がないので、【主】を忘れる。
③ほかの神々を拝むようになる。
④最後は、滅びる。

 

(2)滅びた国々の例(申2:26~3:11)
①ヘシュボンの王シホン
②バシャンの王オグ

結論
1.イエスが受けた誘惑
(1)マタ4:3~4
すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」
イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」
①悪魔は、メシアとして登場したイエスを誘惑した。
②空腹を満たすために、神の御心ではないパンを食べよという誘惑であった。
③イエスは、申8:3を引用された。
(2)マナは、神のことばによってイスラエルの民に与えられたパンである。
①イスラエルの民は、神の御心に叶ったパンを食べて生きた。
②申命記は、契約の書である。イエスは、神との契約に忠実に従われた。
③神のことばを食することが、イエスにとっては生きる方法となった。

 

2.神のことばによって生きる方法
(1)幸せな人生を定義しよう。
①欲望を満たすことが、幸せになる道だと考えている人は多くいる。
②しかし、富や成功では心の渇きを癒やすことはできない。
③神から離れた人生は、飽くなき欲望の追求であり、最後は失望に終わる。
④幸せな人生とは、神の御心に従った人生である。
(2)自分には神が必要であることを告白しよう。
①今試練の中にいる人は幸いである。
②繁栄の中にいる人は、すべてが神からの贈り物であることを認めよう。
(3)神の臨在を求めて祈ろう。
①みことばを読みながら、神の臨在、知恵、導きを求めよう。
(4)イエス・キリストを通して、神との関係を深めよう。
①神のことばに従順に従うことは、神を愛することである。

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