30日でわかる聖書 マタイの福音書(8)

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このメッセージでは...

この章の5種類の癒しは、イエスがメシアであることを証明している。

「マタイ8章」

イントロ:

1. 『牧師が読みとく般若心経の謎』 大きな反響。

(1) 仏教の「空」とは、世界に変化しないものはないということ。

(2) 「無」の世界の中に、真理を求める哲学的作業。

2. 聖書は、イエス・キリストは変わらないと教えている。ヘブル13:8

(1) 聖書は、変わらないお方を見上げて生きるという方向を指し示す。

(2) 聖書が真理であるかどうかは、イエスが信頼に足りるかどうかにかかっている。

3. これまでの文脈

(1) メシアの系図

(2) メシアの誕生

(3) メシアの登場(洗礼)

(4) メシアの試験(サタンによる)

(5) メシアの教え(山上の垂訓)

(6) メシアの業(行為)

4. ここまで来て感じるのは、マタイはイエスの素晴らしさしか書いていないということ。

(1) この箇所は、5種類の癒しを通してイエスがメシアであることを証明している。

(2) 底流に光を当てて解説を試みる。

5. このメッセージによって、イエスに対する信頼を深めていただきたい。

イエスはメシアである。

マタイ8章の5種類の癒しは、イエスがメシアであることを証明している。

Ⅰ.レプラ患者の癒し(新改訳聖書ではツァラアトと表記)

1. 当時のレプラ

(1) 今のハンセン氏病ではない。重い皮膚病。

(2) モーセの律法では、死人や死んだ動物に触れた場合は、儀式的に汚れる。

(3) 生きている人間の場合は、レプラ患者だけが、触れると汚れるとされていた。

(4) これは「儀式的な汚れ」である。

(5) レプラに感染しているかどうかを判定し、宣言するのは、祭司の役割。

(6) 宣言を受けた人は隔離され「汚れている。汚れている」と叫びながら歩く。

(7) 幕屋(神殿)に入ることが禁止されたので、霊的祝福を受ける機会も奪われた。

2. ひとりのレプラ患者がイエスの足元にひれ伏した。

(1) レプラが癒されることは、儀式的汚れがきよめられること。

(2) イエスの力を信じたが、憐れみをかけてもらえるかどうか確信がない。

3. イエスの業

(1) 手を伸ばし、彼に触っている。

(2) この人はレプラに感染して以来、誰からも触られたことがなかった。

(3) イエスは、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われた。

(4) 肉体と魂が同時に癒された。

4. 底流:これは、メシア的奇蹟である。

(1) モーセの律法が完成して以降、レプラの癒しはない。

(2) ミリアムはモーセの律法が完成する以前の人。

(3) ナアマン将軍は異邦人。

(4) レビ記13章、14章には、レプラから癒された場合の手続きが記録されている。

(5) 律法学者たちは、これはメシアだけが行う奇蹟だとの認識を持つようになった。

(6) イエスはモーセの律法に従ったきよめの手順を指示している。

Ⅱ.百人隊長のしもべの癒し

1. カペナウムに駐屯する異邦人の軍隊と百人隊長。

(1) 百人隊長の懇願。

(2) ルカ7:1~10:ユダヤ人の長老たちをイエスのもとに送っている。

(3) ユダヤ的な理解では、主人の名によって送られた使者は、主人が来たのと同じ。

(4) 異邦人でありながら、イエスはメシアとしての権威を持っていることを信じた。

(5) その結果、彼のしもべは癒された。

2. 底流:この癒しは、アブラハム契約の祝福の表れである。

(1) イスラエルを祝福する者は、祝福される。彼は神の祝福を受けるに値する人物。

(2) ユダヤ人たちがイエスを疑っていた時に、異邦人の彼が信じた。

(3) 彼は異邦人の救いの先駆けとなった(使徒10章のコルネリオもまた百人隊長)。

(4) ユダヤ人伝道の必要性。

Ⅲ.ペテロの姑の癒し

1. 身内の癒しであるだけに、特別な感情がある。

(1) 弱き者(女性で病者)に対するイエスの憐れみの心。

(2) この癒しは、超自然的なもの。ただちに起きて、イエスをもてなしている。

2. その後の展開

(1) 安息日が明けた。

(2) イエスは、悪霊を追い出し、病気の人々をみな癒された。

(3) イエスの権威と憐れみの心。

3. 底流:一連の癒しは、十字架の恵みの予表である。

(1) イザヤ書53:4の預言は、イエスにあって成就した。メシアの証明。

(2) ここでの病の癒しは、将来の「より素晴らしい癒し」の先駆け。

(3) 「より素晴らしい癒し」とは、魂の癒しのことである。

(4) Iペテロ2:24が語る癒しとは、「罪と死からの解放」のこと。

(5) マタイは、イエスの十字架の死を見ていた。

Ⅳ.自然界の癒し

1. 弟子たちの恐れ

(1) ガリラヤ湖は、海抜下約200メートルに位置する。

(2) これは並の嵐ではない。

① 漁師たちでさえも恐れている。

② イエスに懇願している。

2. イエスの業

(1) イエスは寝ておられた。

(2) イエスは、風と荒波とをしかりつけられた。

① ただちに大暴風雨が収まった。

② 通常の静けさではなく「大なぎ」になった。

③ ことばで宇宙を創造された方が、ことばで自然界を支配された。

3. より大きな恐れ

(1) イエスの実体に触れた恐れ。畏怖の念。

(2) 迫害に耐える強靭な信仰を養う。

4. 底流:ここは、字義通りに読むこと。

(1) 知るとは、体験すること。

(2) ハーベストフォーラム東京が始まって以降、神の導きを体験している。

Ⅴ.悪霊につかれた人の癒し

1. ガダラ人の地

(1) 湖の向こう岸にあるガダラ人の地。

(2) デカポリス(10の町)と呼ばれるギリシア・ローマ風の町の一つ。

(3) 異邦人の地なので、豚が飼われていた。

2. 悪霊につかれた2人の人

(1) 多数の悪霊(レギオンとは約6千人の兵士からなるローマの軍団)を宿していた。

(2) 人格が破壊され、暴力的、かつ、自虐的。墓場を住みかとするほどに絶望。

(3) 2人の内側にいた悪霊どもは、イエスが誰であるかをすぐに認識した。

(4) 悪霊どもは、豚の中に入ることを懇願した。

(5) イエスはそれを許可したが、これはその地方の人たちへの裁きでもある。

3. 底流:悪霊がイエスを認識しているのに、人間は気がついていない。

(1) ユダヤ人

(2) この地方の人たち。イエスを追い出そうとしている。

(例話)最近、米国のホテルではギデオンの聖書を追い出す傾向にある。

結論

1. 5つの癒しを見てきた。

2. イエスはメシアであり、私たちを救うことができる。

3. 弟子の条件

(1) 最初の弟子志願者は、律法学者。

①彼は、イエスが高名なラビであることを認めている。

②弟子となるための犠牲を理解していない。

③救いは信仰により恵みによるが、弟子となるためには犠牲が要求される。

④「人の子」とは人間を表す場合と、メシアを表す場合がある。

⑤イエスは、100パーセント人間であり、100パーセント神である。

⑥これこそ、自己否定の究極的な姿。

⑦イエスは、地上生涯においては、貧困以下の生活をされた。

(2) 第2の弟子志願者は、優柔不断な人。

①「主よ。まず行って、私の父を葬ることを許してください」

②長男は父を最後まで看取り、1年経ってから、その責務から解放される。

③彼の父はまだ死んでいない。

④彼の問題は、決心したけれども、その実行を引き延ばしている点にある。

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