30日でわかる聖書 マタイの福音書(4)メシアの戦略

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このメッセージでは...

イエスは信頼に足るメシアであることを再確認する。

「マタイ4章 メシアの戦略」

イントロ:

1. 時代は、「内側に向かう」、つまり、「内面の浄化と可能性」に関心を払う。

(1) ニューエイジ運動、スピリチュアルブーム、自己啓発セミナー

(2) キリスト教はあくまでもイエス・キリストに目を注ぐ。

2. 『牧師が読みとく般若心経の謎』

(1) 仏教は「内側に向かう」。

(2) キリスト教は「天の父の心を仰いで生きよう」とする。

3. イエスは信頼に足るメシアなのか。

(1) 年金着服9自治体。告発は東京都日野市のみ。

(2) 生命保険38社で不払いは計120万件、910億円。

日本生命、第一生命保険、住友生命保険、明治安田生命保険の大手4社の不払い件数は72万5650件、596億円に達した。金融庁は報告内容を精査した上で、行政処分の検討に入る。

4. マタイは、海千山千の男。その彼が、イエスについて証言している。

(1) 1章 メシアの系図

(2) 2章 メシア預言

(3) 3章 先駆者バプテスマのヨハネとメシアの登場

(4) 4章 メシアのテスト、メシアの戦略

イエスは信頼に足るメシアである。

Ⅰ.メシアのテスト

はじめにテストの意味

(1) 「メシア(神の子)であることを証明せよ」との悪魔からの挑戦

①悪魔の計画は、イエスに罪を犯させること。

②十字架を通してではない人類救済計画を提案すること。

(2) イエスを荒野に導いたのは神の計画

①悪魔の誘惑にさらすことで、イエスが罪のない神の子であることを証明。

②無罪でなければ、人類の救い主となることができない。

(3) 荒野は神の声を聞き、神に近づく場所。

①40日間におよぶ断食祈祷の後、イエスの耳に試みる者の声が聞こえてきた。

②これは、あらゆる信仰者が通過する普遍的な出来事。

1. イスラエルの民の代表として

(1) ともに「神の子」(出エジプト4:22~23参照)。

(2) ともに荒野で誘惑に会っている(Ⅰコリント10:1~13参照)。

(3) イスラエルの民の放浪は40年間、イエスの断食は40日。

(4) イエスは、悪魔に対抗するのに、申命記から聖句を引用。

①申命記は、神とイスラエルの民の間に交わされた「契約の書」。

②民は契約に違反したが、イエスはそれを引用することによって勝利した。

(5) 悪魔に勝つ方法は、状況にふさわしいみことばを引用し、それを適用すること。

(6) 日々のデボーションを通してみことばを心に蓄える。

2. 人類一般の代表として

(1) ヘブル4:15 私たちの大祭司

(2) Ⅰヨハネ2:16にヒントがある。3つの分野における試み。

①肉の欲

②目の欲

③生活のおごり

3. メシア(神の子)として

(1) この石がパンになるように。申命記8:3

(2) 身を投げてみれば。申命記6:16

(3) 私を拝むなら。申命記6:13

(4) 以上の誘惑は、すべて十字架を避けて安易な道に導く誘惑。

(5) 悪魔の休戦。イスラム教徒の休戦も、よく似ている。

Ⅱ.メシアの戦略

1. 場所

(1) 12節:先駆者が苦難に会うなら、メシアも苦難に会う。

(2) 13節:ナザレを去ってカペナウムへ。

①ナザレの人々の不信仰。

②戦略的に重要な町。

(3) 14~16節:イザヤ9:1~2の成就。

①「ヨルダンの向こう岸」、「異邦人のガリラヤ」とは、アッシリヤの視点。

②バプテスマのヨハネの奉仕も届かない所。

③「暗闇の中」、「死の地と死の陰」

④「光が上った」。マタイの体験。

2. 人

(1) 前提:4人はバプテスマのヨハネの弟子(ヨハネ1~2章)。

(2) 前提:4人は大漁の奇蹟を経験している(ルカ5:1~11)。

(3) イエスと自分の差を認識。罪の認識。

(4) ラビが弟子を召している。

(5) 4人にとってはパートタイムから、フルタイムへの変換。

(6) 過去の経験が生かされる。

(7) 網を捨てた。イエスに対する全面的な信頼。

3. 方法

(1) ユダヤ人の会堂で教えた。アブラハムの子孫であるユダヤ人たちに対して。

(2) メッセージの内容:「御国の福音」(神の国の福音)。

①自分はユダヤ人の王として到来したというメッセージ

②自分が全人類の罪を負って十字架に付くというメッセージではない。

(3) 権威の証明:イエスの権威が「しるし」をもって証明された。

(4) 魂(教えること)、霊(福音を宣べ伝えること)、肉体(癒すこと)の必要。

(5) イエスの噂は、ガリラヤ地方だけでなく広範囲に広がった。

①ガリラヤ

②デカポリス(10のギリシア風の都市)

③エルサレム(ラビ的ユダヤ教の中心地)

④ユダヤ(南部の地域)

⑤ヨルダンの向こう岸(ヨルダン川の東側)

(6) イエスは、もはやガリラヤ出身の無名のラビではない。

(7) 神の国運動は、短時間のうちに強力な運動へと変貌を遂げた。

結論 メシアは信頼できる。

1. 荒野の誘惑に勝利した主

(1) 十字架への道以外には見ていない主。

(2) 私たちにとっての最善しか考えていない主。

2. その戦略において知恵と権威を発揮した主

(1) 人を用いる。権限委譲。

(2) 本質を語るなら、小さな始まりが大きな影響を及ぼす。

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