ガラテヤ人への手紙(18)最終回 大事なのは新しい創造

  • 2020.08.23
  • ガラテヤ人への手紙6章11~18節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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最後の警告と祝祷について学ぶ。

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ガラテヤ最終回 18回
「大事なのは新しい創造」
ガラ6:11~18

 

1.はじめに
(1)ガラテヤ人への手紙の位置づけ
①ガラテヤ地方の諸教会は、律法主義者の教えの影響を受けた。
②パウロは、律法主義者の教えに反論する必要を感じ、この書簡を書いた。

 

(2)ガラテヤ人への手紙のアウトライン
①個人的弁明:パウロの使徒職(1:1~2:21)
②教理的教え:信仰義認(3:1~4:31)
③実践的教え:キリスト者の自由(5:1~6:18)

 

(3)文脈の確認
①6章の内容
*奉仕の人生(1~10節)
*最後の警告と祝祷(11~18節)
②今回は、「最後の警告と祝祷」(11~18節)を取り上げる。
*ガラテヤ書の要約が書かれている。
*パウロの個人的な思いが書かれている。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)自筆による署名(11節)
(2)福音の敵(12~13節)
(3)信者の誇り(14~16節)
(4)祝祷(17~18節)

 

3.結論
(1)ガラテヤ6:16
(2)ガラテヤ6:15

 

最後の警告と祝祷について学ぶ。
Ⅰ.自筆による署名(11節)
1.11節
Gal 6:11 ご覧なさい。こんなに大きな字で、私はあなたがたに自分の手で書いています。
(1)最後にパウロ自身がペンを採り、残りの部分を書いている。
①当時は、書記を用いて口述筆記をするのが一般的であった。
②パウロは、手紙の最後の部分だけは、自筆で書く習慣があった。
③1コリ16:21
1Co 16:21 私パウロが、自分の手であいさつを記します。
④コロ4:18
Col 4:18 私パウロが自分の手であいさつを記します。私が牢につながれていることを覚えていてください。どうか、恵みがあなたがたとともにありますように。
⑤2テサ3:17
2Th 3:17 私パウロが自分の手であいさつを記します。これは、私のどの手紙にもあるしるしです。このように私は書くのです。

 

(2)「こんなに大きな字で」
①大文字を使用した可能性がある。
②パウロの視力に問題があった可能性を指摘する人もいる。
③手紙の最後の部分を強調するために大きな字にした可能性もある。
*その場合は、「自分の手で書いています」の部分がポイントになる。

 

Ⅱ.福音の敵(12~13節)
1.12~13節
Gal 6:12 肉において外見を良くしたい者たちが、ただ、キリストの十字架のゆえに自分たちが迫害されないようにと、あなたがたに割礼を強いています。
Gal 6:13 割礼を受けている者たちは、自分自身では律法を守っていないのに、あなたがたの肉を誇るために、あなたがたに割礼を受けさせたいのです。
*福音の敵とは、律法主義者である。
*律法主義者の3つの特徴が上げられる。

 

(1)律法主義者は、外見を良く見せることだけに関心がある。
①彼らは、自分たちに従って来る信者の人数を誇りとしていた。
②儀式的宗教は、自分の生活を変える必要がないので、受け入れ易い。
③パウロの福音は、狭い道であり、ハードルが高い。
④今も、広い道を提示し、ハードルを下げることで、人数を増やす教会がある。
⑤キリストのしもべは、霊的ポピュリストになってはいけない。

 

(2)律法主義者は、迫害を受けることを恐れている。
①彼らは、十字架はユダヤ人にとって「つまずき」であることを知っていた。
②「信仰+割礼」が救いの条件であると教えるなら、迫害の可能性は弱まる。

 

(3)律法主義者は、自分自身では律法を守らない。
①にもかかわらず、割礼を受けさせた信者の人数を誇りたい者たちである。
②彼らにとっては、律法の強制が最も容易に改宗者を作り出す方法である。
③彼らは、律法を守ることに興味はない。
④また、割礼を受けた信者の霊的状態にも興味はない。

 

Ⅲ.信者の誇り(14~16節)
1.14節
Gal 6:14 しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが、決してあってはなりません。この十字架につけられて、世は私に対して死に、私も世に対して死にました。
(1)訳文の比較
「主キリスト・イエスの十字架以外に誇りとするものが、決してあってはなりませ
ん」(新改訳2017)
「God forbid that I should glory, save in the cross of our Lord Jesus Christ,」
(KJV)
「But far be it for me to glory, save in the cross of our Lord Jesus Christ,」(ASV)

 

(2)ここには、律法主義者とパウロの対比がある。
①律法主義者は、律法を誇り、十字架を恥とした。
②パウロは、十字架だけを誇りとした。

 

(3)イエス・キリストを信じた者の体験(パウロの体験)
①信仰によって、イエス・キリストと一体化した。
②その結果、この世から切り離された(死んだ)。
③この世のシステム(悪魔が支配する価値観)に対して別れを告げた。
*イエス・キリストの内に究極的な満足を見出した。
*その結果、この世は何の魅力もないものとなった。
④この世も、信者に別れを告げた。

 

2.15節
Gal 6:15 割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。
(1)割礼は、救いにはなんの関係もない。
①信者は、信仰により、キリストにあって新しい立場を得た。
②それゆえ、外面的な要素は、それがあってもなくても、問題ではなくなった。

 

(2)「大事なのは新しい創造です」
①「新しい創造」とは、「新しく造り替えられる」ことである。
②これは、御霊の働きによる。

 

3.16節
Gal 6:16 この基準にしたがって進む人々の上に、そして神のイスラエルの上に、平安とあわれみがありますように。
(1)パウロは、2種類の信者の上に、平安とあわれみがあるようにと祈った。
①異邦人信者とユダヤ人信者

 

(2)訳文の比較
「どうか、この基準に従って進む人々、すなわち神のイスラエルの上に、平安とあ
われみがありますように」(新改訳第3版)
「この基準にしたがって進む人々の上に、そして神のイスラエルの上に、平安とあ
われみがありますように」(新改訳2017)
①(新改訳2017)は、訳文を改善した。
②「この基準にしたがって進む人々」とは、恵みと信仰による救いを信じる異
邦人信者たちである。
③「神のイスラエル」とは、ユダヤ人信者たちである。

 

Ⅳ.祝祷(17~18節)
1.17節
Gal 6:17 これからは、だれも私を煩わせないようにしてください。私は、この身にイエスの焼き印を帯びているのですから。
(1)パウロの使徒職と彼のメッセージは、律法主義者たちから攻撃を受けてきた。
①パウロは、そういう攻撃はこれで終わりにして欲しいと言う。
②パウロの信頼性を示す最後の証拠が、パウロの肉に残された傷である。

(2)「この身にイエスの焼き印を帯びているのですから」
①「焼き印」とは、所有権を示すために奴隷や家畜に記す印である。
*かつてパウロは、律法の奴隷であった。
*今では、自由意思に基づくイエスの奴隷となった。
②パウロにとっては、迫害によって受けた傷は、「イエスの焼き印」である。
③2コリ11:24~25
2Co 11:24 ユダヤ人から四十に一つ足りないむちを受けたことが五度、
2Co 11:25 ローマ人にむちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度、一昼夜、海上を漂ったこともあります。
④肉体に残された傷は、パウロがキリストの所有物であることを示している。

 

2.18節
Gal 6:18 兄弟たち。私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。アーメン。
(1)「兄弟たち」
①ガラテヤの信徒たちへの愛の表現である。

 

(2)「私たちの主イエス・キリストの恵み」
①パウロがこの書簡で一貫して主張してきたのは、「恵み」である。
②ガラテヤの信徒たちは、「恵み」の重要性を確信したに違いない。

 

結論
1.ガラテヤ6:16
Gal 6:16 この基準にしたがって進む人々の上に、そして神のイスラエルの上に、平安とあわれみがありますように。
(1)信仰義認の真理が、ガラテヤ教会の2つのグループに宣言された。
①「この基準にしたがって進む人々」とは、異邦人信者である。
②「神のイスラエル」とは、ユダヤ人信者である。
(2)「この基準に従って進む人々、すなわち神のイスラエルの上に、」
(新改訳第3版)
①「この基準に従って進む人々」=「神のイスラエル」
②これは、置換神学に基づく解釈である。
③新約聖書には「イスラエル」が65回出て来る。すべてユダヤ人への言及。
④パウロは、信仰のあるユダヤ人と信仰のないユダヤ人を区別している。
(3)パウロのユダヤ人への愛は、決して揺らぐことはない。

 

2.ガラテヤ6:15
Gal 6:15 割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。
*よく考えてみると、これはガラテヤ書の中心聖句である。
(1)割礼は、ユダヤ教の土台である。
①律法主義者たちは、割礼を基に救いを論じた。
(2)パウロの論点
①パウロは、割礼には何の意味もないと切り捨てた。
*割礼だけでなく、律法主義、律法に基づくユダヤ教を切り捨てた。
②さらにパウロは、無割礼を誇りとすることも、切り捨てた。
*今も、一切の形式を否定することを誇りとする愚か者がいる。
③神の御前で大事なのは、「新しい創造」である。
*神は、新しくされた人生を見ることを願っておられる。
*この世には2種類の人しかいない。
*生れながらの人と新生した人である。
*信者の内に育つ人格は、人間の努力によってではなく、聖霊の御業に
よって育つ。
*新生とは、古い生活のヴァージョンアップではなく全面的変更である。
*2コリ5:17
2Co 5:17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。

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