ガラテヤ人への手紙(17)御霊に導かれた奉仕

  • 2020.08.16
  • ガラテヤ人への手紙6章1~10節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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御霊に導かれた奉仕について学ぶ。

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ガラテヤ17回
「御霊に導かれた奉仕」
ガラ6:1~10

 

1.はじめに
(1)ガラテヤ人への手紙の位置づけ
①ガラテヤ地方の諸教会は、律法主義者の教えの影響を受けた。
②パウロは、律法主義者の教えに反論する必要を感じ、この書簡を書いた。

 

(2)ガラテヤ人への手紙のアウトライン
①個人的弁明:パウロの使徒職(1:1~2:21)
②教理的教え:信仰義認(3:1~4:31)
③実践的教え:キリスト者の自由(5:1~6:18)

 

(3)文脈の確認
①6章の内容
*奉仕の人生(1~10節)
*最後の警告と祝祷(11~18節)
②今回は、奉仕の人生(1~10節)を取り上げる。
*信者はモーセの律法から解放され、今はキリストの律法の下にある。
*「キリストの律法」(2節)の実行は、御霊の助けによって可能になる。
*4種類の人たちへの奉仕が取り上げられる。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)罪を犯した信者への奉仕(1節)
(2)重荷を負っている信者への奉仕(2~5節)
(3)教師(牧師)への奉仕(6~9節)
(4)すべての人への奉仕(10節)

 

3.結論:御霊の実と奉仕の関係

 

御霊に導かれた奉仕について学ぶ。
Ⅰ.罪を犯した信者への奉仕(1節)
1.1節
Gal 6:1 兄弟たち。もしだれかが何かの過ちに陥っていることが分かったなら、御霊の人であるあなたがたは、柔和な心でその人を正してあげなさい。また、自分自身も誘惑に陥らないように気をつけなさい。
(1)「だれかが何かの過ちに陥っていることが分かったなら、」
①パウロは、仮定のケースを想定し、それにどう対処すべきかを教えている。
②信者は、罪を犯さないように気を付けていても、不注意で罪を犯す。
③そうなった人を正すのは、霊的幼子の役割ではなく、霊的成人の役割である。

 

(2)霊的成人とは、御霊に導かれている人、つまり「御霊の人」である。
①御霊の人は、柔和な心で罪に陥っている人を正す。
②繊細な配慮が必要な奉仕なので、柔和な心が必要とされる。
③律法主義者は、罪に対して厳しく対応する。
④ヨハ8:3~5
Joh 8:3 すると、律法学者とパリサイ人が、姦淫の場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、
Joh 8:4 イエスに言った。「先生、この女は姦淫の現場で捕らえられました。
Joh 8:5 モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするよう私たちに命じています。あなたは何と言われますか。」

 

(3)訳文の比較
「柔和な心でその人を正してあげなさい」(新改訳2017)
「そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい」(新共同訳)
「柔和な心をもって、その人を正しなさい」(口語訳)
「柔和なる心をもて之を正すべし」(文語訳)
①ギリシア語の動詞は、「カタルティゾウ」である。
②用意する、回復する、網を繕う、船団を導く、などの意味がある。

 

(4)「また、自分自身も誘惑に陥らないように気をつけなさい」
①誰にでも罪を犯す危険性があるという前提で奉仕する必要がある。
②自分自身も例外ではない。
③その視点で、罪を犯した兄弟に柔和な心で接する。
(ILL)厳しいメッセージを語るテレビ伝道者。スキャンダルが発覚した。

Ⅱ.重荷を負っている信者への奉仕(2~5節)
1.2節
Gal 6:2 互いの重荷を負い合いなさい。そうすれば、キリストの律法を成就することになります。
(1)「互いの重荷を負い合いなさい」
①この教えは、すべての「重荷」に適用されるものである。
②文脈上、ここでの「重荷」は、罪責感から来るものである。
③罪責感は、人の魂を窒息させる。
④苦しんでいる人をひとりにするのではなく、互いに助け合うべきである。

 

(2)罪を犯した人を回復する奉仕は、御霊の人の役割である。
①それ以外の信者も、祈りと励ましの言葉によって回復の奉仕に参加する。
②これは愛の行為である。

 

(3)「キリストの律法を成就することになります」
①「キリストの律法」とは、愛の律法である。
②ヨハ13:34
Joh 13:34 わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。

 

2.3~4節
Gal 6:3 だれかが、何者でもないのに、自分を何者かであるように思うなら、自分自身を欺いているのです。
Gal 6:4 それぞれ自分の行いを吟味しなさい。そうすれば、自分にだけは誇ることができても、ほかの人には誇ることができなくなるでしょう。
(1)互いに重荷を負い合えない最大の原因は、思い上がりである。
①自分は誘惑に負けるような人間ではないという思い上がりである。
②自分は隣人よりもすぐれていると考える思い上がりである。
③そういう人は、自分自身を欺いている。

 

(2)思い上がりへの対処法は、他者との比較を止めることである。
①自分の行動を吟味する。
②「吟味」は、ギリシア語で「ドキマゾウ」という動詞である。
③他者と比較するのではなく、自分が何を為したかをテストする。
④訳文の比較
「ほんとうに最善を尽くしているかどうか、もう一度、点検しなさい。そうす
れば、よくやれたと自分で満足でき、他人と、とやかく比較することもなくな
るでしょう」(リビングバイブル)
「一人一人、自分のすることをしらべてみよ。するとその時、誇る理由は自分
自身にだけあって、(決して)他人に(比較して誇るべきで)ない(ことに気
づく)であろう」(塚本)
⑤キリストの御座の裁きは、各人の奉仕が対象。他者との比較ではない。
⑥自己吟味を行ったなら、神の恵みによって生かされていることが分かる。

 

4.5節
Gal 6:5 人はそれぞれ、自分自身の重荷を負うことになるのです。
(1)他者との比較が無意味な理由が語られる。
①2節の重荷は、ギリシア語で「バロス」である。
*「バロス」は、ひとりでは負いきれない重荷である。
②5節の重荷は、ギリシア語で「フォルティオン」である。
*「フォルティオン」は、兵士が背中に負う荷物である。

 

(2)各人が負うべき重荷がある。これは他者と分かち合うことができない。
①マタ11:29~30
Mat 11:29 わたしは心が柔和でへりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、たましいに安らぎを得ます。
Mat 11:30 わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」

 

Ⅲ.教師(牧師)への奉仕(6~9節)
1.6節
Gal 6:6 みことばを教えてもらう人は、教えてくれる人と、すべての良いものを分かち合いなさい。
(1)教師と生徒の間にも、重荷を負い合う関係が存在する。
①律法主義者の悪影響で、教師と生徒の間に亀裂が入っていたのであろう。

 

(2)「すべての良いものを分かち合いなさい」
①この中には、物質的援助が含まれている。
②フルタイムの奉仕者は、信徒の献金で支えられる必要がある。
③自発的な献金は、ユダヤ人たちにとっては新しい教えであった。
*ユダヤ人たちは、祭司や神殿を支えるために税金を払っていた。

 

2.7~8節
Gal 6:7 思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、刈り取りもすることになります。
Gal 6:8 自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊に蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取るのです。
(1)文脈から言うと、これは教師を援助することに関する警告と考えられる。
①「神は侮られるような方ではありません」
②「人は種を蒔けば、刈り取りもすることになります」

 

(2)肉の思いを満足させるためにお金を使うなら、滅びを刈り取る。
①肉体的、道徳的腐敗が増して行く。
②死後の世界において、報奨はない。

 

(3)御霊の思いを実行するためにお金を使うなら、永遠のいのちを刈り取る。
①この世の生活において、永遠のいのちの前味を味わうようになる。
②死後の世界において、永遠のいのちを体験するようになる。

 

3.9節
Gal 6:9 失望せずに善を行いましょう。あきらめずに続ければ、時が来て刈り取ることになります。
(1)「失望せずに善を行いましょう」
①結果がすぐに出ないので、御霊に蒔くことに疲れることがある。
②パウロ自身が、失望の意味を一番良く知っていた。
③しかし、あきらめないで続けるべきである。

 

(2)「時が来て刈り取ることになります」
①いつか、収穫の時が来る。
②究極的には、この約束は、キリストの御座の裁きにおいて成就する。

Ⅳ.すべての人への奉仕(10節)
1.10節
Gal 6:10 ですから、私たちは機会があるうちに、すべての人に、特に信仰の家族に善を行いましょう。
(1)クリスチャンは、すべての人に対して奉仕する責務がある。
①ただし、信仰の家族が優先されるべきである。
②家庭生活での優先順位は、家族、そして隣人である。

 

結論:御霊の実と奉仕の関係
1.罪を犯した信者への奉仕(1節)
(1)柔和(プラオテイス)
①神のことばに対して忠実であること
②過ちに陥っている人を、優しく正すこと
(2)平安(エイレイネイ)
①試練の中でも動じることのない心の安定と静寂のことである。
②これは、人知を超えた静寂である。
(3)寛容(マクロスミア)
①これは、挑発に対する忍耐心、辛抱強さである。
②傷つけられても、復讐心を抱かないことである。

 

2.重荷を負っている信者への奉仕(2~5節)
(1)愛(アガペ)
①神は愛である。
②聖霊に支配された人の内に生れる愛は、自己犠牲の愛である。
(2)喜び(カラ)
①これは、心の深い所に継続して存在する喜びである。
②これは、状況に左右されない喜びである。
(3)自制(エンクラテイア)
①肉の願いを制御する力である。
②これは、聖霊の力によってしか得られない資質である。

 

3.教師(牧師)への奉仕(6~9節)
(1)善意(アガソスネイ)
①心がまっすぐな状態のことであり、隣人に対する行為でもある。
②相手が善意を受けるに値しないときでも、手を差し伸ばすことである。
③ましてや、教師は善意を受けるに値する。
(2)誠実(ピスティス)
①他者から信頼されるという資質である。

 

4.すべての人への奉仕(10節)
(1)親切(クレストテイス)
①神が罪人に示される好意的な御業である。
②隣人に対して好意を示すことである。

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