ガラテヤ人への手紙(13)律法主義はなぜ良くないのか

  • 2020.07.19
  • ガラテヤ人への手紙5章1~6節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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律法主義の弊害について学ぶ。

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ガラテヤ13回
「律法主義はなぜ良くないのか」
ガラ5:1~6

 

1.はじめに
(1)ガラテヤ人への手紙の位置づけ
①ガラテヤ地方の諸教会は、律法主義者の教えの影響を受けた。
②パウロは、律法主義者の教えに反論する必要を感じ、この書簡を書いた。

 

(2)ガラテヤ人への手紙のアウトライン
①個人的弁明:パウロの使徒職(1:1~2:21)
②教理的教え:信仰義認(3:1~4:31)
③実践的教え:キリスト者の自由(5:1~6:18)

 

(3)文脈の確認
①5章の内容
*律法主義の弊害(1~6節)
*自由の用い方(7~15節)
*罪に対する勝利(16~21節)
*御霊の実(22~26節)
②今回は、律法主義の弊害(1~6節)を取り上げる。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)律法主義は、恵みを破壊する(1~2節)。
(2)律法主義は、人に重荷を負わせる(3節)。
(3)律法主義は、愛の行為を産み出さない(4~6節)。

 

3.結論
(1)パウロの権威(ガラ5:2)
(2)信者の特徴(ガラ5:5)

 

律法主義の弊害について学ぶ。
Ⅰ.律法主義は、恵みを破壊する(1~2節)。
1.1節
Gal 5:1 キリストは、自由を得させるために私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは堅く立って、再び奴隷のくびきを負わされないようにしなさい。
(1)この節の役割は、2つある。
①ガラテヤ4章全体の要約となっている。
*4章のテーマは、「束縛と自由の対比」であった。
②ガラテヤ5章全体へのイントロダクションとなっている。
*5章のテーマは、「キリスト者の自由の擁護」である。

 

(2)4章の最後の聖句の確認(ガラ4:31)
Gal 4:31 こういうわけで、兄弟たち、私たちは女奴隷の子どもではなく、自由の女の子どもです。
①信者の身分は、女奴隷の子どもではなく、自由の女の子どもである。
②それゆえ、自由の子として生きるべきである(ガラ5:1)。

 

(3)キリストは、私たちにとっては大いなる解放者である。
①律法は、人にはできないことを要求して来る。
②律法は、それを守れない人を罪に定める。
③キリストは、十字架の死によって律法の要求を満たされた。
④キリストを信じる者は、律法の下から解放される。
⑤キリストは聖霊を送り、信者が自由の子として生きることができるように
してくださる。

 

(4)ガラテヤ人たち(異邦人信者)は、かつては偶像の奴隷であった。
①キリストを信じたときに、自由の子とされた。
②ところが彼らは、奴隷のくびきを負わされようとしている。
*奴隷のくびきとは、律法のことである。
③そうならないためには、パウロから学んだ真理に立ち続ける必要がある。
④キリストを信じる信仰によって自由にされたという確信を持ち続ける必要
がある。

 

2.2節
Gal 5:2 よく聞いてください。私パウロがあなたがたに言います。もしあなたがたが割礼を受けるなら、キリストはあなたがたに、何の益ももたらさないことになります。
(1)「よく聞いてください」
①ギリシア語で「イデ」、英語で「Behold」である。
②「見よ」(口語訳)
③重要なことを述べる前の注意を喚起する呼びかけである。

 

(2)パウロは割礼そのものを否定しているのではない。
①パウロは、弟子のテモテに割礼を受けさせている(使16:1~3)。
②その場合の割礼の目的は、テモテの働きの領域を広げるためであった。
③パウロが否定しているのは、救われるために割礼を受けることである。
④パウロにとっては、割礼は業による救いの象徴である。

 

(3)パウロは、割礼を受けようとしているガラテヤ人たちに、警告を発している。
①もし割礼を受けるなら、キリストの死は無意味なものになってしまう。
②業による救いと、恵みによる救いは、相反する概念である。

 

Ⅱ.律法主義は、人に重荷を負わせる(3節)。
1.3節
Gal 5:3 割礼を受けるすべての人に、もう一度はっきり言っておきます。そういう人には律法全体を行う義務があります。
(1)律法主義は、恵みを破壊するだけでなく、別の問題を作り出す。
①割礼を受けるなら、その者には律法全体を行う義務が生じる。
②律法は集合体なので、割礼を受けた者は、律法全体に責任を負うことになる。
③それは、負債を負った状態である。
*ギリシア語の「オフェイレテイス」、英語の「debtor」。
*「かれは律法(おきて)の全體を行ふべき負債(おひめ)あり」(文語訳)
④ガラ3:10の再確認
Gal 3:10 律法の行いによる人々はみな、のろいのもとにあります。「律法の書に書いてあるすべてのことを守り行わない者はみな、のろわれる」と書いてあるからです。
⑤ヤコ2:10
Jas 2:10 律法全体を守っても、一つの点で過ちを犯すなら、その人はすべてについて責任を問われるからです。

 

(2)人は、100%律法の下にいるか、解放されているかのどちらかである。
①中間形は、存在しない。
②これは、過去に割礼を受けた人への言葉ではない。
③これは、救いや聖化のために割礼を受けようとしている人への警告である。

 

Ⅲ.律法主義は、愛の行為を産み出さない(4~6節)。
1.4節
Gal 5:4 律法によって義と認められようとしているなら、あなたがたはキリストから離れ、恵みから落ちてしまったのです。
(1)この聖句を根拠に、救いは失う可能性があると主張する人がいる。
①これを「the falling away doctrine」という。
②真に救われていても、罪に陥る可能性がある。
③その人は、恵みから落ち、永遠に失われる。

 

(2)その説に対する反論
①この聖句は、罪を犯した信者を描写したものではない。
②クリスチャンになってからでも、罪を犯すことがある。
③その説が正しいなら、救われる人は誰もいなくなる。
④新約聖書が教えているのは、信者は永遠に救われているということ。

 

(3)この聖句の正しい解釈
①律法による義を求める人は、キリストから離れてしまった。
②その人は、キリストが与える恵みから落ちてしまった。
③つまり、義認(救い)の方法をなくしてしまったということである。

 

2.5節
Gal 5:5 私たちは、義とされる望みの実現を、信仰により、御霊によって待ち望んでいるのですから。
(1)信仰によって救われた者には、律法主義者と対照的な特徴がある。
①「待ち望んでいる」
②「義とされる望みの実現を」
③「信仰により、御霊によって」
*詳細は、結論で取り上げる。

 

3.6節
Gal 5:6 キリスト・イエスにあって大事なのは、割礼を受ける受けないではなく、愛によって働く信仰なのです。
(1)さらに、信仰によって救われた者の特徴が記される。
①割礼を受けているかどうかは、問題ではない。
②それは、救いとはなんの関係もない。

 

(2)大切なのは、愛によって働く信仰である。
①救いは、行いとは無関係に、信仰のみによって与えられる。
②しかし、真の信仰は、行いとなって外側に表現される。
③愛によって働く信仰が、愛の行いを産み出す。
④エペ2:10
Eph 2:10 実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをあらかじめ備えてくださいました。
⑤ヤコ2:17
Jas 2:17 同じように、信仰も行いが伴わないなら、それだけでは死んだものです。

 

結論:
1.パウロの権威(ガラ5:2)
Gal 5:2 よく聞いてください。私パウロがあなたがたに言います。もしあなたがたが割礼を受けるなら、キリストはあなたがたに、何の益ももたらさないことになります。
(1)「私パウロがあなたがたに言います」
①パウロは、自らの使徒職の弁明を行った(ガラ1~2章)。
②ここでパウロは、使徒の権威をもって語っている。
③彼は、神から委ねられた使命を果たしている。
④2コリ10:1、コロ1:23、エペ3:1参照

 

(2)神のことばを語る説教者には、神の権威が伴う。
①その権威は、説教者自身のものではなく、神から付与された権威である。
②その権威は、神のことばを忠実に語っているという枠内でのみ有効である。

 

2.信者の特徴(ガラ5:5)
Gal 5:5 私たちは、義とされる望みの実現を、信仰により、御霊によって待ち望んでいるのですから。
(1)待ち望むは、ギリシア語で「アペクデコマイ」である。
①新約聖書に7回出て来る。

 

(2)聖句
①ロマ8:19
Rom 8:19 被造物は切実な思いで、神の子どもたちが現れるのを待ち望んでいます。

 

②ロマ8:23
Rom 8:23 それだけでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだが贖われることを待ち望みながら、心の中でうめいています。

 

③ロマ8:25
Rom 8:25 私たちはまだ見ていないものを望んでいるのですから、忍耐して待ち望みます。

 

④1コリ1:7
1Co 1:7 その結果、あなたがたはどんな賜物にも欠けることがなく、熱心に私たちの主イエス・キリストの現れを待ち望むようになっています。

 

⑤ガラ5:5
Gal 5:5 私たちは、義とされる望みの実現を、信仰により、御霊によって待ち望んでいるのですから。

 

⑥ピリ3:20
Php 3:20 しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。

 

⑦ヘブ9:28
Heb 9:28 キリストも、多くの人の罪を負うために一度ご自分を献げ、二度目には、罪を負うためではなく、ご自分を待ち望んでいる人々の救いのために現れてくださいます。

 

(3)信者は、何を待ち望んでいるのか。
①キリストの再臨
②復活
③救いの完成(栄化)

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