ガラテヤ人への手紙(11)産みの苦しみー感情に基づく議論ー

  • 2020.07.05
  • ガラテヤ人への手紙4章12~20節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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感情に基づく議論について学ぶ。

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ガラテヤ11回
「産みの苦しみ」
-感情に基づく議論-
ガラ4:12~20

 

1.はじめに
(1)ガラテヤ人への手紙の位置づけ
①ガラテヤ地方の諸教会は、律法主義者の教えの影響を受けた。
②パウロは、律法主義者の教えに反論する必要を感じ、この書簡を書いた。

 

(2)ガラテヤ人への手紙のアウトライン
①個人的弁明:パウロの使徒職(1:1~2:21)
②教理的教え:信仰義認(3:1~4:31)
③実践的教え:キリスト者の自由(5:1~6:18)

 

(3)文脈の確認
①3~4章は、ガラテヤ人たちに対する教理的教えである。
*パウロは、旧約聖書から論じる。
*律法主義者たちが誇りとしていた旧約聖書を用いて彼らを論駁する。
②4章の内容
*ディスペンセーションに基づく議論(1~11節)
*感情に基づく議論(12~20節)
*比喩に基づく議論(21~31節)
③今回は、感情に基づく議論(12~20節)を取り上げる。
④ガラ4:11
Gal 4:11 私は、あなたがたのために労したことが無駄になったのではないかと、あなたがたのことを心配しています。

 

2.メッセージのアウトライン
(1)信仰の手本(12節a)
(2)パウロとガラテヤ人たちの関係(12b~16節)
(3)産みの苦しみ(17~20節)

 

3.結論
(1)カルト集団の手法
(2)弱さの中に働く神の力

 

感情に基づく議論について学ぶ。
Ⅰ.信仰の手本(12節a)
1.12節a
Gal 4:12a 兄弟たち、あなたがたに願います。私もあなたがたのようになったのですから、あなたがたも私のようになってください。
(1)パウロは、自分が信仰の手本であるとアピールしている。
①「兄弟たち」と呼びかける。
②彼らが律法主義に傾いても、依然としてキリストにある兄弟たちである。
③パウロから受けた恩義を忘れても、依然として兄弟たちである。

 

(2)「私もあなたがたのようになったのですから」
①自分はキリストを信じたとき、律法から自由になり、異邦人のようになった。
②そして今は、律法の下にはいない。

(3)「あなたがたも私のようになってください」
①ガラテヤ人たちは、回心後に自らを律法の下に置くようになった。
②彼らもまた、パウロのように律法から自由になるべきである。
③パウロが彼らにとっての信仰の手本である。

 

Ⅱ.パウロとガラテヤ人たちの関係(12b~18節)
1.12b~13節
Gal 4:12bあなたがたは私に悪いことを何一つしていません。
Gal 4:13 あなたがたが知っているとおり、私が最初あなたがたに福音を伝えたのは、私の肉体が弱かったためでした。
(1)12節bは、次の13節の一部だと考えるべきである。
①節の区切りを信頼しすぎないこと。
②訳文の比較
「あなたがたは私に悪いことを何一つしていません」(新改訳2017)
「あなたがたは、わたしに何一つ不当な仕打ちをしませんでした」(新共同訳)
「あなたがたは、一度もわたしに対して不都合なことをしたことはない」(口語訳)
「汝ら何事にも我を害(そこな)ひしことなし」(文語訳)

 

(2)パウロは、ガラテヤ人たちに受け入れてもらったことを回顧(使13~14章)。
①13節は、(新共同訳)の訳文が分かりやすい。
「知ってのとおり、この前わたしは、体が弱くなったことがきっかけで、あな
たがたに福音を告げ知らせました」(新共同訳)
②どういう病気であるかは分からないが、パウロは弱さを覚えていた。
③本来なら先を急いでいたが、弱さのゆえにその地に滞在した、ということか。

 

2.14節
Gal 4:14
そして私の肉体には、あなたがたにとって試練となるものがあったのに、あなたがたは軽蔑したり嫌悪したりせず、かえって、私を神の御使いであるかのように、キリスト・イエスであるかのように、受け入れてくれました。
(1)パウロの肉体には、軽蔑の対象となるような弱さがあった。
①眼病か。
②マラリアか。

 

(2)しかしガラテヤ人たちは、パウロに好意を示した。
①彼らは、パウロを軽蔑したり嫌悪したりはしなかった。
②かえって、神の御使いであるかのように、受け入れてくれた。
*神から遣わされた使者(メッセンジャー)
③キリスト・イエスであるかのように、受け入れてくれた。
*キリスト・イエスの代理人
④マタイ10:40
Mat 10:40 あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れるのです。また、わたしを受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのです。
⑤キリストのことばを伝える人を受け入れる者は、キリストご自身を受け入
れるのである。

 

3.15~16節
Gal 4:15
それなのに、あなたがたの幸いは、今どこにあるのですか。私はあなたがたのために証ししますが、あなたがたは、できることなら、自分の目をえぐり出して私に与えようとさえしたのです。
Gal 4:16 それでは、私はあなたがたに真理を語ったために、あなたがたの敵になったのでしょうか。
(1)「それなのに、あなたがたの幸いは、今どこにあるのですか」
①福音を初めて聞いたとき、彼らはそれをこの上もなく幸いだと感じた。
②それなのに、今はその感動から遠く離れてしまった。

 

(2)彼らは感動のあまり、自分の目をえぐり出してパウロに与えようとさえした。
①パウロの「肉のトゲ」とは眼病であると主張する根拠が、ここにある。
②「肉のトゲ」がなんであるかを詮索する必要はない。
③その感動と感謝が、露のように消え去った。
(3)彼らがパウロに対する態度を変えた理由は、なんなのか。
①パウロは依然として、同じ真理を語り続けている。
②それが理由でパウロは彼らの敵になったのか。
③もしそうなら、彼らは非常に危険な状態にある。

 

Ⅲ.産みの苦しみ(17~20節)
1.17~18節
Gal 4:17
あの人たちはあなたがたに対して熱心ですが、それは善意からではありません。彼らはあなたがたを私から引き離して、自分たちに熱心にならせようとしているのです。
Gal 4:18 善意から熱心に慕われるのは、いつでも良いことです。それは、私があなたがたと一緒にいる時だけではありません。
(1)律法主義者たちはガラテヤ人たちに対して熱心である。
①しかしそれは、善意からではない。
②彼らの動機は、自己中心的である。
③ガラテヤ人たちをパウロとその教えから切り離そうとしている。
④そして、自分たちの支配下に人々を集めようとしている。
⑤彼らのゴールは、人々を自分たちに熱心にならせることである。

 

(2)パウロがそばにいてもいなくても、善意の行為によって人々から熱心に慕わ
れるのは良いことである。
①もし律法主義者たちが善意で行動しているなら、自分は構わない。
②しかし、律法主義者たちは、善意で行動しているわけではない。

 

2.19節
Gal 4:19 私の子どもたち。あなたがたのうちにキリストが形造られるまで、私は再びあなたがたのために産みの苦しみをしています。
(1)「私の子どもたち」
①ガラテヤ人たちを霊的に誕生させたのは、パウロである。
②パウロは、彼らの霊的母親である。

 

(2)そのパウロが、再び産みの苦しみをしている。
①今度は、救いのための産みの苦しみではない。
②ガラテヤ人たちを律法主義者たちから解放するための苦しみである。
③さらに、彼らのうちにキリストが形造られるための苦しみである。
④キリストの似姿に変えられることが、キリスト教信仰のゴールである。
⑤エペ4:13
Eph 4:13 私たちはみな、神の御子に対する信仰と知識において一つとなり、一人の成熟した大人となって、キリストの満ち満ちた身丈にまで達するのです。
⑤コロ1:28
Col 1:28
私たちはこのキリストを宣べ伝え、あらゆる知恵をもって、すべての人を諭し、すべての人を教えています。すべての人を、キリストにあって成熟した者として立たせるためです。

 

3.20節
Gal 4:20 私は今、あなたがたと一緒にいて、口調を変えて話せたらと思います。あなたがたのことで私は途方に暮れているのです。
(1)パウロは、ガラテヤ人たちのことで途方に暮れている。
①彼らは、救われた後、霊的に成長していないからである。
②その状況を変えるために、厳しい口調でこの手紙を書いている。
③しかし、この手紙に対してどのような反応があるかは、分からない。
(2)パウロの願いは、彼らと会って話すことである。
①その場合は、口調を変えて話すことができる。
②優しいが、毅然とした口調で彼らを諭すことができる。

 

結論:
1.カルト集団の手法
(1)カルト集団は、人々を集めることに熱心である。
①しかしそれは、善意からではない。
②彼らの動機は、自己中心的である。
③人々を聖書の教えから切り離そうとしている。
④そして、自分たちの支配下に人々を集めようとしている。
⑤彼らのゴールは、人々を自分たちに熱心にならせることである。
(2)キリスト教の異端クオンパ(グッドニュース宣教会)
①韓国系異端のクオンパ(救援派)から、Eメールが届いた。
②地域教会にも電話をかけている。
③クオンパは、韓国の主要教団から異端カルトと認定されている。
④クオンパの教理
*クリスチャンは、救われていない。
*「救いは悟りによって得られる」(グノーシス主義に似ている)
*律法は完全に撤廃されたので、自分で犯す罪は成り立たない。
*悔い改める人は、救われていない地獄の子である。

 

2.弱さの中に働く神の力
(1)神は、往々にして弱い者をご自身の器としてお用いになる。
①それは、弱さの中に働く神の力を示すためである。
②2コリ4:7
2Co 4:7
私たちは、この宝を土の器の中に入れています。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです。

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