私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q221 試練の時どうすればいいのですか。
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試練続きの人生に疲れ果て、祈ることも難しくなってしまったという方からのご質問です。質問文を読んだだけで、胸が締め付けられます。
本当に辛くて試練に負けそうになったときには、もう新しい行動を起こす元気も残っていないのかもしれません。
過酷な試練に疲れ、自殺願望を持ったエリヤに対し、神はどんな言葉をかけたのか? その聖書箇所を見てみましょう。
221 試練の時どうすればいいのですか
Q :30 代クリスチャンです。試練続きの人生に疲れ果てました。あまりにもひどい目に遭い続けると、これからもそうなのだろうとしか考えられなくなります。以前は神様のことが好きでしたが、今はとても怖いです。そんな恐怖の存在に、何をどう祈ればよいのでしょうか。私が不信仰なだけなのでしょうか。たとえそうであったとしても、祈れなくなるほどの試練には遭わせてほしくなかったです。祈れない今が、悲しいです。
A:この質問に答えるは、非常に難しいです。なぜなら、与えられている情報が余りにも少ないからです。そこで今回は、列王記第一19章に出て来る預言者エリヤを例にとって、一般的な回答を考えてみました。いつものように3つ申し上げます。
1 番目に、エリヤほどの人でも試練に負けそうになりました。
エリヤはバアルの預言者たちとの戦いに勝利しましたが、その直後にいわば「燃え尽き症候群」に陥りました。彼もまた、私たちと同じような普通の人だったのです。彼は、愚かな祈りを捧げました。 「【主】よ。もう十分です。私のいのちを取ってください」 。エリヤが死を願ったのは、自分一人だけが戦っているという誤解、また、神の性質に関する誤解があったからです。私たちも、霊的に弱っている時には孤独になり、このような愚かな祈りを捧げるものです。
2 番目に、神は食事と睡眠をエリヤに提供されました。
肉体的な疲労は、霊的不調をもたらします。自殺願望を抱いたエリヤに対して神が命じたのは、「もっと祈りなさい」ではなく、 「起きて食べなさい」 でした。ここに神の優しさが表現されています。エリヤは、神が用意された食事を食べ、眠りに就きました。しばらくして、また神からの語りかけがありました。 「起きて食べなさい。旅の道のりはまだ長いのだから」 。疲労から回復したエリヤは、再び神の声を聞き分けることができるようになりました。
3番目に、神は「かすかな細い声」でお語りになりました。
エリヤは、さまざまな自然現象に触れました。大風が吹き、地震が起こり、火が燃えました。しかし神は、それらの中にはおられませんでした。その後でエリヤが聞いた静かな声が、神の声でした。神は、 「かすかな細い声」 で、イスラエルに7千人の真の信仰者が残されていることをお告げになりました。また、エリヤに新しい使命をお与えになりました。
エリヤの体験は、私たち自身の体験でもあります。私たちにとって大切なことは、信仰の仲間と問題を分かち合い、励まし合うことです。そのような仲間がいる人は、幸いです。
参考になる聖句
「【主】の使いがもう一度戻って来て彼に触れ、『起きて食べなさい。旅の道のりはまだ長いのだから』と言った」 (1列19:7)
試練の時は、かすかな細い声を聞き、励まし合える仲間を見つけましょう。
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