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使徒の働き(64)―アテネでの伝道(3)―

  • 2019.06.10
  • 使徒の働き 17章22~28節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第二次伝道旅行について学ぶ。

「アテネでの伝道(3)」
使徒17:29~34

 

1.はじめに
(1)パウロの旅程
 ①マケドニア州でのパウロ伝道が終わった。
 ②アテネから、アカヤ州での伝道が始まる。
 ③地図の表示

 

(2)文脈の確認
 ①パウロはアレオパゴスに連れて行かれた。
  *これは、聴聞である。
  *パウロは、相当危ない状態に置かれていた。
 ②ここにあるのは、知的な異邦人に語られたメッセージのサンプルである。
  *彼らは、旧約聖書に関して無知である。
  *彼らは、非常に知的で哲学的である。

 

(3)パウロのメッセージの内容
 ①創造主としての神
  *天地を造った神は、人間の手で作った宮などにはお住みにならない。
  *また、何か不足しているかのように、人間に仕えてもらう必要はない。
 ②被造物としての人間
  *神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出した。
  *従って、ある民族が特に優秀ということはない。
  *神は、それぞれに決められた時代と、その住まいの境界とを定めた。
  *神は、活発に人類の歴史を支配しておられる。
 ③神と人間の関係
  *神が摂理的に働いておられるのは、人間に神を求めさせるためである。
  *神を求める人は、神を見出す。
  *私たち人間は、神の中に生き、動き、存在している。

 

(4)アウトライン
イントロダクション(22~23節)
 ①創造主としての神(24~25節)
 ②被造物としての人間(26節)
 ③神と人間の関係(27~28節)
 ④悔い改めへの招き(29~31節)
 結果(メッセージに対する応答)(32~34節)

 

結論: アテネでの伝道(3)から学ぶ教訓

 

アテネでの伝道(3)について学ぶ。
4.悔い改めへの招き(29~31節)
1.29節
Act 17:29 そのように私たちは神の子孫ですから、神を、人間の技術や工夫で造った金や銀や石などの像と同じものと考えてはいけません。
(1)パウロは、偶像礼拝は非論理的だと述べる。
 ①私たち人間は、神の作品(神から出た者)である。
 ②もしそうなら、神を金や銀や石の像と考えるのは非論理的なことである。
 ③「神である方」とは、「theios」というギリシア語である。
  *これは、「Godhead」(神格)を意味する。
 ④神格を、人間が作った金や銀や石の像と同じようなものと考えてはならない。
 ⑤神は、物質を創造した霊的存在である。
 ⑥ここでパウロが語っているのは、十戒の最初の2戒である。
 *真の神以外の神を礼拝してはならない。
 *偶像を作ってはならない。
 ⑦これは、アテネの人たちには相当ショッキングなメッセージである。

 

(2)訳文の比較
 ①「神を、人間の技術や工夫で造った金や銀や石などの像と同じものと考えては
   いけません」(新改訳)
 ②「神である方を金や銀や石、人間の技術や考えで造ったものと同じであると、
   考えるべきではありません」(新改訳2017)
 ③「神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考
   えてはなりません」(新共同訳)
 ④「神たる者を、人間の技巧や空想で金や銀や石などに彫り付けたものと同じと、
   見なすべきではない」(口語訳)
 ⑤「神を金・銀・石など人の工(わざ)と思考(かんがへ)とにて刻める物と等しく
   思ふべきにあらず」(文語訳)

 

(3)ロマ1:22~23
Rom 1:22 彼らは、自分たちは知者であると主張しながら愚かになり、
Rom 1:23 朽ちない神の栄光を、朽ちる人間や、鳥、獣、這うものに似たかたちと替えてしまいました。

 

2.30節
Act 17:30 神は、そのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今は、どこででもすべての人に悔い改めを命じておられます。
(1)かつての時代
 ①神は、偶像礼拝の愚かさを見過ごしておられた。
 ②「見過ごしておられた」は、許容していたということではない。
  *偶像礼拝を厳しくは裁かなかったということ。
  *忍耐されたということ。
 ③使14:16(ルステラにて)
Act 14:16 神は、過ぎ去った時代には、あらゆる国の人々がそれぞれ自分の道を歩むままにしておられました。

 

(2)今の時代
 ①福音が啓示された結果、神はすべての人に悔い改めを命じておられる。
 ②時代(ディスペンセーション)が変わったのである。
 ③より素晴らしい啓示(光)に応答する時代が来たのである
 ④悔い改めとは、偶像から真の神に方向転換することである。
  *罪から離れること、行動が変化することなどは、悔い改めの実である。
 ⑤もし信じないなら、その罪は、かつての時代の人たちの罪よりも大きい。
 ⑥福音を伝える側にも、より重い責任が与えられるようになった。

 

(3)ロマ3:25
Rom 3:25
神はこの方を、信仰によって受けるべき、血による宥めのささげ物として公に示されました。ご自分の義を明らかにされるためです。神は忍耐をもって、これまで犯されてきた罪を見逃してこられたのです。

 

3.31節
Act 17:31
なぜなら、神は、お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため、日を決めておられるからです。そして、その方を死者の中からよみがえらせることによって、このことの確証をすべての人にお与えになったのです。」
(1)神がこの世界を裁く時が近づいている。
 ①神は、この世界を裁くために、日を決めておられる。
 ②神がこの世界を裁く基準は、神の義である。
 ③裁きの執行者は、お立てになったひとりの人、つまりメシアである。
 ④ヨハ5:22
Joh 5:22 また、父はだれをもさばかず、すべてのさばきを子にゆだねられました。
 ⑤1テサ1:10
1Th 1:10
また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。

 

(2)裁きの時が近いという証拠がある。
 ①メシアは、死なれた。
 ②メシアは、復活された。
 ③メシアの復活は、この方を通した裁きの日が定まったという証拠である。
 ④裁きが行われるのは、メシアの再臨の時である。

 

(3)肉体の復活のメッセージは、ギリシア哲学と調和しない。
 ①ギリシア人たちは、肉体から抜け出したいと願っていた。
  *理想的な状態は、墓の向こう側にあると考えていた。
 ②また、個人的裁きは、受け入れられない教えであった。

 

結果(メッセージに対する応答)(32~34節)
1.32~33節
Act 17:32 死者の復活のことを聞くと、ある者たちはあざ笑い、ほかの者たちは、「このことについては、またいつか聞くことにしよう」と言った。
Act 17:33 こうして、パウロは彼らの中から出て行った。
(1)パウロのメッセージは、途中で遮られた。
 ①アレオパゴス(評議会)は、ここまでメッセージに耳を傾けてきた。
  *創造主としての神(24~25節)
  *被造物としての人間(26節)
  *神と人間の関係(27~28節)
 ②しかし、④悔い改めへの招き(29~31節)に入ると、彼らは聴くことを止めた。
  *将来の裁き
  *死者の復活
  *この2つは、アテネ人たちの許容範囲を超えていた。
 ③あざ笑う者たちがいた。
 ④「このことについては、またいつか聞くことにしよう」という者たちもいた。
  *これは、丁寧な断りの言葉である。

 

(2)聴聞は途中で打ち切られた。
 ①パウロが教えていることは、ローマ人やアテネ人にとって危険なものではない。
 ②全く新しい教えなので、興味深いだけである。

 

(3)こうしてパウロは、アレオパゴスを去った。
 ①これ以上パウロに質問する者は、いなかった。
 ②パウロを拘束する者もいなかった。
 ③パウロはそこを立ち去り、アテネには2度と戻らなかった。

 

3.34節
Act 17:34 しかし、彼につき従って信仰に入った人たちもいた。それは、アレオパゴスの裁判官デオヌシオ、ダマリスという女、その他の人々であった。
(1)パウロのアテネ伝道の評価
 ①多くの収穫を得ることはなかった。
 ②しかし、少数ではあっても、信じる人が起された。

 

(2)彼につき従って信仰に入った人たちがいた。
 ①デオヌシオ(アレオパゴスの30人の議員のひとり)
 ②ダマリスという女(貴婦人であるが、それ以上の情報はない)
 ③その他の人々

 

結論:アテネでの伝道(3)から学ぶ教訓
1.メッセージの準備ではなく、自分自身の準備に力を注ぐ。
(1)パウロのメッセージは、そのほとんどが即興であった。
 ①川岸でのメッセージ、広場でのメッセージ、アレオパゴスでのメッセージ
(2)彼は、福音伝達の機会を特定の場に限定しなかった。
(3)彼には、メッセージを準備する時間的余裕がなかった。
(4)大事なのは、自分自身を整えることである。

 

2.福音の神髄を語る。
(1)融和的イントロダクションから始め、最後は福音の神髄を語る。
(2)ヨハ16:8
Joh 16:8 その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。
 ①偶像礼拝の罪(29節)
 ②義(31節)
 ③裁き(31節)
「神は、お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため、日
を決めておられる」(31節)

 

3.問題は、聴く人の心の中にあることを知る。
(1)応答する人が少なかったのは、メッセージに問題があったからではない。
 ①問題は、聴く人の心の中にある。
 ②アテネ人は、論じるのは好きだが、行動に移すのは嫌という人たちである。
(2)福音の神髄を語るなら、救われる人は必ず起される。

 

4.迫害なしに次の町へ移動できることを、神に感謝する。
(1)アテネは、迫害なしに去ることが出来た最初の町である。
(2)アテネに教会が誕生したかどうかは、ルカは記録していない。
(3)紀元2世紀~4世紀にかけて、アテネ教会は多くの指導者たちを輩出している。
(4)結果は、神に委ねればよい。

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