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使徒の働き(59)―ピリピでの伝道(3)―

  • 2019.05.06
  • 使徒の働き 16章25~40節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第二次伝道旅行について学ぶ。

「ピリピでの伝道(3)」
使徒16:25~40

 

1.はじめに
 (1)パウロは、トロアスでマケドニア人の幻を見た。
  ①一行は、ただちにトロアスから船に乗ってマケドニアに向った。
  ②パウロの旅程
   *トロアス→サモトラケ→ネアポリス→ピリピ
  ③マケドニア州でのパウロの訪問地
   *ピリピ、テサロニケ、ベレア

 

 (2)ルカは、ピリピ伝道に最多のスペースを割いている。
  ①第二次と第三次伝道旅行で訪問したどの町の情報よりも多い。
  ②ピリピは、植民都市であった。
   *その町の住民は、ローマの市民権を持っていた。

 

 (3)これまでの流れ
  ①ルデヤとその家族が福音を信じ、洗礼を受けた。
  ②占いの霊につかれた若い女奴隷が解放された。
  ③使16:24
Act 16:24 この命令を受けた看守は、ふたりを奥の牢に入れ、足に足かせを掛けた。
  ④写真 パウロの牢獄①と②

 

 (4)アウトライン
  ①大地震(25~27節)
  ②看守の救い(28~34節)
  ③牢からの釈放(35~40節)

 

結論:伝道の底流

 

ピリピでの伝道(3)について学ぶ。
Ⅰ.大地震(25~27節)
 1.25節
Act 16:25 真夜中ごろ、パウロとシラスが神に祈りつつ賛美の歌を歌っていると、ほかの囚人たちも聞き入っていた。
 (1)「真夜中ごろ」
  ①パウロとシラスは、真夜中ごろに起きていた。
  ②背中から血が流れ、体全体に激痛が走っていた。
  ③足かせが体の自由を奪っていた。

 

 (2)「神に祈りつつ賛美の歌を歌っていると、」
  ①奥の牢の暗闇の中から、パウロとシラスの声が聞こえてきた。
  ②祈りの声とヘブル語の歌の朗詠
  ③恐らく、痛みを忘れるための祈りと朗詠であろう。
  ④彼らの霊は打ちひしがれていなかったのである。
  ⑤彼らの信仰は、状況に支配されていなかった。
  ⑥この祈りと賛美を聞いていたのは、神だけではなかった。

 

 (3)「ほかの囚人たちも聞き入っていた」
  ①「エパクロアオマイ」という動詞。朗読や音楽を、喜びながら聞くという意味。
  ②ほかの囚人たちは、祈りと賛美の意味は分からなかったが、聞き入っていた。
  ③彼らは、聞いたことのないヘブル語の祈りと賛美を楽しんでいた。

 

 2.26節
Act 16:26 ところが突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動き、たちまちとびらが全部あいて、みなの鎖が解けてしまった。
 (1)パウロとシラスの祈りと賛美の最中に、突然、地震が起こった。
  ①古代、この地方での地震は珍しいことではなかった。
  ②これは、タイミングの奇跡である。
  ③ペテロは獄舎からの解放を2度経験している。
   *使5:18~20、12:3~11

 

 (2)これは、大地震であった。
  ①獄舎の土台が揺れ動いた。
  ②とびら全部があいた。
  ③囚人たち全員の鎖が解けてしまった。
  ④しかし、建物が破壊されることはなかった。

 

 3.27節
Act 16:27 目をさました看守は、見ると、牢のとびらがあいているので、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
 (1)地震で目をさました看守は、仰天した。
  ①牢のとびらがあいているのを見た。
  ②彼は、囚人たちが逃げてしまったと思い込んだ。

 

 (2)看守は、剣を抜いて自殺しようとした。
  ①囚人を逃がした場合は、その囚人が受けるべき刑を受けるのが決まりであった。
  ②いかなる状況であっても、弁解は許されない。
  ③看守は、死刑を覚悟した。
  ④公開処刑の辱めを避けるために、短剣を胸に当てて自殺しようとした。

 

Ⅱ.看守の救い(28~34節)
 1.28節
Act 16:28 そこでパウロは大声で、「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。
 (1)パウロは、暗闇の中で看守の影を見て、大声で叫んだ。
  ①自害してはいけない。
  ②私たちはみなここにいる。

 

 (2)他の囚人たちは、なぜ逃げなかったのか。
  ①ルカは説明していない。
  ②パウロとシラスが伝える神の力を見て、畏怖の念が生まれたのであろう。
  ③この中から、ピリピ教会のメンバーが何名か誕生したと思われる。

 

 2.29~30節
Act 16:29 看守はあかりを取り、駆け込んで来て、パウロとシラスとの前に震えながらひれ伏した。
Act 16:30 そして、ふたりを外に連れ出して「先生がた。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。
 (1)訳文の比較(29節)
  「看守はあかりを取り、駆け込んで来て、」(新改訳)
  「看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、」(新改訳2017)
  「看守は、明かりを持って来させて牢の中に飛び込み、」(新共同訳)
  「獄吏は、あかりを手に入れた上、獄に駆け込んできて、」(口語訳)
  「獄守(ひとやもり)、燈火(ともしび)を求め、駈け入りて」(文語訳)
  ①この看守は、監獄の長である。
  ②燈火を持つ部下を奥の牢に入らせた。
  ③おののきながら、パウロとシラスの前にひれ伏した。
   *これは、礼拝の姿勢である。

 

 (2)看守は、ふたりを奥の牢から外に連れ出すと、最も重要な質問をした。
  ①「先生がた。救われるためには、何をしなければなりませんか」
  ②「先生がた」は、「キュリオス」、英語の「Sirs」である。
  ③「救われる」とは、死刑を免れるという意味ではない。
   *死刑になるようなことは、まだ起こっていない。
  ④彼は、どのようにしたら神を知ることができるとかと問うている。
   *彼は、占いの霊につかれた女奴隷が解放されたことを知っていた。
   *彼は、パウロとシラスが神の使者であることを確信した。
   *彼は、罪を持ったままで神の前に立ってはならないことを感じた。

 

 3.31~32節
Act 16:31 ふたりは、「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と言った。
Act 16:32 そして、彼とその家の者全部に主のことばを語った。
 (1)「主イエスを信じなさい」
  ①これは、福音のすべてではない。
  ②その夜、パウロとシラスは、看守とその家の者全部に福音の全貌を語った。
   *看守が、家の者全員を呼び寄せたのであろう。
  ③福音の内容が1コリ15:1~8に記されている。
   *キリストは私たちの罪のために死なれた。
   *死んで墓に葬られた。
   *三日目に甦られた。

 

 (2)「そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」
  ①あなたは、主イエスを信じる信仰によって救われます。
  ②あなたの家族も、主イエスを信じる信仰によって救われます。
  ③ある人の信仰によって、別の人が救われるという教えはない。

 

 3.33~34節
Act 16:33 看守は、その夜、時を移さず、ふたりを引き取り、その打ち傷を洗った。そして、そのあとですぐ、彼とその家の者全部がバプテスマを受けた。
Act 16:34 それから、ふたりをその家に案内して、食事のもてなしをし、全家族そろって神を信じたことを心から喜んだ。
 (1)看守の応答
  ①ふたりを引き取り、その打ち傷を洗った。
   *ふたりが逃げないことを知っていた。
  ②彼と家の者全部がバプテスマを受けた。
   *獄舎の中庭にある井戸の水を使ったと思われる。

 

 (2)看守とその家の者たちは、全員、兄弟姉妹となった。
  ①その後、パウロとシラスを家に招いた。
  ②傷の治療のため
  ③食事を提供するため
  ④この食事は、救われたことを記念する祝会となった。

 

Ⅲ.牢からの釈放(35~40節)
 1.35~36節
Act 16:35 夜が明けると、長官たちは警吏たちを送って、「あの人たちを釈放せよ」と言わせた。
Act 16:36
そこで看守は、この命令をパウロに伝えて、「長官たちが、あなたがたを釈放するようにと、使いをよこしました。どうぞ、ここを出て、ご無事に行ってください」と言った。
 (1)翌朝、長官たちから派遣された警吏たちがやって来た。
  ①騒ぎを起した者を懲らしめるというのが、長官たちの意図だったのだろう。
  ②彼らが派遣したのは、パウロとシラスをむち打った警吏たちである。
  ③警吏たちは、「あの人たちを釈放せよ」という命令を看守に伝えた。
  ④それを聞いた看守は、大喜びでパウロに、このグッドニュースを伝えた。

 

 2.37節
Act 16:37
ところが、パウロは、警吏たちにこう言った。「彼らは、ローマ人である私たちを、取り調べもせずに公衆の前でむち打ち、牢に入れてしまいました。それなのに今になって、ひそかに私たちを送り出そうとするのですか。とんでもない。彼ら自身で出向いて来て、私たちを連れ出すべきです。」
 (1)パウロは、ローマの市民権に基づく権利を主張した。
  ①長官たちは、大きな間違いを犯した。
  ②ローマ市民を裁判にかけずに公衆の前で辱め、投獄した。
  ③そこでパウロは、長官たちに2つのことを要求した。
   *彼ら自身が出向いてきて、公に謝罪すること
   *彼ら自身が、自分たちを牢から連れ出すこと

 

 (2)これは、個人的な復讐心から出たことではない。
  ①ピリピ教会がローマ市民によって立てられたことを印象づけるためである。

 

 3.38~39節
Act 16:38 警吏たちは、このことばを長官たちに報告した。すると長官たちは、ふたりがローマ人であると聞いて恐れ、
Act 16:39 自分で出向いて来て、わびを言い、ふたりを外に出して、町から立ち去ってくれるように頼んだ。
 (1)長官たちは、恐れた。
  ①ふたりの言う通りにした。
  ②ローマ市民から告訴されたなら、自分たちが罰せられる。

 

 (2)そして、ふたりに町から立ち去ってくれるように頼んだ。
  ①民衆は、依然としてふたりに敵意を抱いている。

 

 4.40節
Act 16:40 牢を出たふたりは、ルデヤの家に行った。そして兄弟たちに会い、彼らを励ましてから出て行った。
 (1)パウロとシラスは、町を去るためにルデヤの家に行った。
  ①そこには、生まれたばかりのピリピ教会が集っていた。
  ②ふたりは、若い信者の集まりを励ましてから、町を去った。

 

 (2)使16:40で、「私たち」から「彼ら」に変わる。
  ①ルカは、ピリピに留まったのであろう。
  ②使20:5~6で、「私たち」に戻る。
   *パウロの一行がピリピを通過する箇所である。

 

結論:伝道の底流
 1.福音は、すべての人に救いをもたらす神の力である。
 (1)ルカは、ピリピで信者となった3人の人たちを描いている。
  ①ルデヤ(上流階級の裕福な婦人)
  ②女奴隷(下層階級の貧しい女)
  ③看守(中流階級の代表)

 

 2.福音を聞く人の心を開くのは、主である。
 (1)使徒の働きは、生けるキリストの働きの記録である。

 

 3.福音を受け入れた人は、天国の市民権を持つようになる。
 (1)ピリピの住民たちの誇りは、ローマの市民権である。

 

 (2)クリスチャンの誇りは、天国の市民権である。

 

 4.福音を伝える人は、光の国と闇の国の戦いに巻き込まれている。
 (1)神は、神の国を完成させようとして働いておられる。

 

 (2)悪魔も、悪魔の国を造ろうとして働いている。

 

 (3)光の国と闇の国の衝突は、聖書全体を貫く一大テーマである。

 

 5.福音を伝える人は、いかなる状況にあっても喜ぶことができる。
 (1)ピリ3:1
Php 3:1
最後に、私の兄弟たち。主にあって喜びなさい。前と同じことを書きますが、これは、私には煩わしいことではなく、あなたがたの安全のためにもなることです。

 

 (2)パウロは、「主にあって喜びなさい」という命令を、自ら実行した。

 

 (3)獄中での祈りと賛美
  ①これは、看守とその家族、さらに他の囚人たちを主に導く力となった。
  ②苦しい時に喜ぶことができるのは、クリスチャンの特徴である。

 

 (4)使16:34
Act 16:34 それから、ふたりをその家に案内して、食事のもてなしをし、全家族そろって神を信じたことを心から喜んだ。

 

 (5)ピリピ人への手紙は、喜びの書簡である。

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