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使徒の働き(56)―マケドニア人の幻―

  • 2019.04.15
  • 使徒の働き 16章6~10節
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第二次伝道旅行について学ぶ。

「マケドニア人の幻」
使徒16:6~10

 

1.はじめに
(1)第二次伝道旅行が始まった。
 ①この旅行は、約2年半に及ぶものである。
 ②パウロとバルナバが、マルコを同行させるかどうかで反目し合った。
 ③結果的に、2つの伝道チームが誕生した。
 ④パウロは、ルステラでテモテと出会った。
 ⑤パウロは、テモテに割礼を受けさせた。
 ⑥パウロの伝道チームは、3人態勢になった。

 

(2)ルカは、異邦人世界におけるキリスト教の急速な拡大を描こうとしている。
  (地図表示)
 ①ローマ帝国内の3つの重要な州(マケドニア、アカヤ、アジア)
  *エーゲ海の北-マケドニア-テサロニケ
  *エーゲ海の西-アカヤ-コリント
    *エーゲ海の東-アジア-エペソ
 ②これらの都市はすべて、ヘレニズム文明を特徴としていた。
 ③使16:11~19:20は、パウロのライフワークである。
  *第二次伝道旅行と第三次伝道旅行(およそ5年間)

 

(3)アウトライン
 ①アジアでの伝道の禁止(6節)
 ②ビテニアでの伝道の禁止(7節)
 ③マケドニア人の幻(8~9節)
 ④導きの確信(10節)

 

結論
1.三位一体の神の導き
2.使徒の働きに見られる神の導きの原則

 

マケドニア人の幻について学ぶ。
Ⅰ.アジアでの伝道の禁止(6節)
1.6節
Act 16:6 それから彼らは、アジヤでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。
(1)「それから」
 ①これまでは、すでに知っていた諸教会での弟子訓練が行われていた。
 ②ここから、初めて訪問する場所での伝道が始まる。
 ③小アジア(現在のトルコ西部)での伝道である。

 

(2)「彼らは、アジアでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、」
 ①最初は、アジア州の首都エペソに向おうとした。
  *アジア州は、小アジア西部のことである。
 ②しかし、西方向への移動が聖霊によって禁じられた。
 ③ルカは、聖霊がどのようにして働かれたかは記していない。
 ④一行は、最初の計画を変更せざるを得なくなった。
 ⑤必要があるということと、それをすべきかどうかということは、別問題である。
 ⑥この場合は、まだアジアで伝道するタイミングではなかったということである。
  *エペソでの伝道は約2年後に実現する。
  *使18:19
Act 18:19 彼らがエペソに着くと、パウロはふたりをそこに残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じた。

 

(3)「フルギヤ・ガラテヤの地方を通った」
 ①これは、ガラテヤ州のフルギア地方のことであろう。
 ②一行は、進路を北に取った。
  *黒海南岸沿いを東に移動し、ビテニア地方に行こうとした。

 

Ⅱ.ビテニアでの伝道の禁止(7節)
1.7節
Act 16:7 こうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。
(1)「ムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、」
 ①ビテニアは、黒海の南岸地域である。
 ②ビテニアは、ローマ世界では重要な交通の要衝の地であった。
 ③パウロの計画は、理にかなったものであった。

 

(2)「イエスの御霊がそれをお許しにならなかった」
 ①今度も、パウロの計画が途中で止められた。
 ②ここでは、「イエスの御霊」という言葉が出て来る。
  *これは、珍しい用法である(使徒の働きの中ではここだけに出て来る)。
  *ロマ8:9では、「キリストの御霊」という言葉が出て来る。
  *ピリ1:19では、「イエス・キリストの御霊」という言葉が出て来る。
 ③以上の用例が示す神学的意味
  *イエスは神である。
  *聖霊は、父と子から発する。
  *イエスがパウロの伝道を導く主権者である。
 ④どのようにしてかは記録されていないが、彼らは再び聖霊によって禁じられた。
 ⑤ビテニアでの伝道は、後にペテロが行うようになる。
  *1ペテ1:1
1Pe 1:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散って寄留している、選ばれた人々、すなわち、

 

(3)ここには、人間による綿密な計画と聖霊の導きの絶妙なバランスがある。
 ①第一次伝道旅行では、パウロの計画した通りに伝道が進められた。
 ②第二次伝道旅行では、より厳密な聖霊の導きがあった。

 

Ⅲ.マケドニア人の幻(8~9節)
1.8節
Act 16:8 それでムシヤを通って、トロアスに下った。
(1)先に進むということが、パウロの伝道計画の基本である。
 ①東に戻るわけにはいかない。
 ②西に行くことを禁じられた。
 ③北に行くことも禁じられた。
 ④唯一開いている方向は、北西である。

 

(2)北西に進むと、トロアスに着く。
 ①エーゲ海の向こうにギリシアが見える港町である。
 ②ここは、小アジアとヨーロッパを結ぶ重要な港町である。
 ③また、エーゲ海と黒海を結ぶ港町でもある。
 ④トロアスは、古代都市トロイから約40キロ南にある。
 ⑤パウロは途方に暮れたことであろう。
  *これ以上先に進むためには、船に乗るしかない。

 

2.9節
Act 16:9
ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください」と懇願するのであった。
(1)トロアスに着いて間もなく、パウロは幻を見た。
 ①パウロには自分の計画はなかった。彼は、神の導きを待っていた。
 ②ある夜、幻の中で、ひとりのマケドニア人がパウロの前に立って懇願した。
  *「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください」
  *「私たち」という言葉で、マケドニア人であることが分かった。
  *これはルカだと考える学者もいるが、単なる推測である。
 ③マケドニアは、ギリシアの北部、トロアスから真西に位置する地域である。
 ④マケドニア人は、ヨーロッパ人である。
 ⑤ヨーロッパは、キリストの福音を必要としていた。

 

Ⅳ.導きの確信(10節)
1.10節
Act 16:10
パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。
(1)「私たち」という言葉に注目しよう。
 ①ここから一人称複数形の主語になっている。
 ②ルカが宣教チームに加わっている。
  *その経緯については、ルカは書いていない。
  *ルカの控え目な性格が反映されている。
 ③「私たち章句」は、16:10~17、20:5~15、21:1~18、27:1~28:16。
  *ルカは、目撃者の視点で記録を残している。
 ④幻を見たのはパウロであるが、宣教チーム全員が神の導きを確信した。

 

(2)彼らはただちにマケドニアに向けて出発した。
  ①この決断は、教会史の中でも特筆すべきものである。
  ②福音は、西回りで全世界に伝えられることになった。

 

結論
1.三位一体の神の導き
(1)使16:6
Act 16:6 それから彼らは、アジヤでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。
 ①聖霊が、アジアでみことばを語ることを禁じた。
(2)使16:7
Act 16:7 こうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。
 ①イエスの御霊が、ビテニアのほうに行くことを禁じた。
(3)使16:10
Act 16:10
パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。
 ①神が、私たちを導いておられると確信した。
(4)まとめ
 ①三位一体の神が、パウロの伝道を導かれた。
 ②三位一体の神は、聖霊を通してパウロの伝道を導かれた。

 

2.使徒の働きに見られる神の導きの原則
(1)旧約聖書の聖句による導き
 ①使徒の補充に関して(使1:20)
Act 1:20 実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』
  *詩69:25と詩109:8
(2)幻による導き
 ①アナニヤ(使9:10~16)
 ②コルネリオ(使10:3)
 ③ペテロ(使10:10~11)
 ④パウロ(使16:9~10と18:9)
  *マケドニア人の幻とコリントでの幻
(3)預言者による導き
 ①アガボによる飢饉の預言(使11:27~30)
 ②アガボによるパウロ逮捕の預言(使21:10~12)
(4)状況による導き
 ①迫害による離散
 ②政治権力による追放や拘束
 ③嵐による船の難破とその後の展開
(5)他の信者の助言
 ①バルナバとパウロのエルサレム教会への派遣
 ②ユダとシラスのアンテオケ教会への派遣
 ③テモテの伝道チームへの参加
(6)神からの直接的語りかけ
 ①内的、主観的方法であることが多い。
 ②使16:6~8は、直接的語りかけである可能性が大である。
(7)私たちへの適用
 ①聖書
 ②状況
 ③他の信者の助言
 ④内的確信(平安)
 ⑤特定の導きの方法を求めるべきではない。

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