使徒の働き(50)―デルベからアンテオケへの帰還―

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デルベからアンテオケへの帰還について学ぶ。

「デルベからアンテオケへの帰還」
使徒14:20~28

 

 

1.はじめに
(1)第一次伝道旅行(13:1~14:28)が始まった。
(2)訪問地(地図で確認)
⑦イコニオム(使14:1~7)
*石打の刑を避けて、町を出た。
⑧ルステラ(使14:8~19)
*石打の刑でパウロは瀕死の状態になった。
⑨デルベ(使14:20)
⑩ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ(使14:21~23)
⑪パンフリヤのペルガ、アタリヤ(使14:24~25)
⑫アンテオケ(使14:26~28)

 

2.アウトライン
9.デルベ(使14:20)
10.ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ(使14:21~23)
11.パンフリヤのペルガ、アタリヤ(使14:24~25)
12.アンテオケ(使14:26~28)

 

結論:第一次伝道旅行のまとめ
第一次伝道旅行の最後の部分について学ぶ。
Ⅸ.デルベ(使14:20~21a)
1.20節
Act 14:20 しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。その翌日、彼はバルナバとともにデルベに向かった。
(1)ルステラで、パウロは石打の刑に遭った。
①ユダヤ人たちは、パウロが死んだものと思い、町の外に引きずり出した。
②彼らは、その場からいなくなった。

 

(2)信者たちはパウロの周りに集まって来た。
①パウロの宣教の結果、小さな教会が誕生していた。
②信者たちは、パウロが生きているのか死んだのかを確かめに来た。
*生きているなら、癒しを祈る必要がある。
*死んだのなら、埋葬の準備をする必要がある。
③信者の群れの中に、青年テモテ(当時15歳)がいた可能性がある。

 

(3)しかしパウロは、すぐに立ち上がって町に入って行った。
①これは奇跡的な癒しである。
②パウロは、立ち上がって町に戻って行った。
③町の住民たちがどのような態度を示したかについては、ルカは記録していない。

 

(4)翌日、パウロはバルナバとともにデルベに向った。
①ルステラに居続けるのは得策ではない。
②デルベは、ルステラから約95キロ離れた町。
③ローマ帝国の東の境界にある町。

 

2.21節a
Act 14:21a 彼らはその町で福音を宣べ、多くの人を弟子としてから、
(5)デルベでの伝道は、大いに祝された。
①ルカの記述は、簡潔なものである。
*彼らはその町で福音を宣べ伝えた。
*そして、多くの人を弟子とした。
②神は、必要な時に私たちを励ましてくださる。

 

Ⅹ.ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ(使14:21~23)
1.21節b
Act 14:21bルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、
(1)デルベはローマ帝国の東の端にある町である。
①そこから先には行けないので、元来た道を引き返す。
②ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ
③これらの町々で、パウロは迫害に遭ってきた。
(2)それらの町々を再度訪問する理由は、フォローアップのためである。
①パウロとバルナバは、伝道の次に弟子訓練が必要であることを知っていた。
②彼らの信仰、献身、勇気に着目しよう。

 

2.22節
Act 14:22 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と言った。
(1)フォローアップの内容
①新しく信仰に入った者たちの心を強めた。
②イエスを信じる信仰にとどまるように勧めた。
③異教世界の中から救われた者たちは、大いに励ましを必要としていた。
④これは、組織神学的な慰めである。

 

(2)「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」
①神の国に入るための条件は、多くの苦難を経験することだという意味ではない。
*彼らは、すでに信仰によって救われていた人たちである。
②彼らは、なぜ迫害に遭うのかという理由を知る必要があった。
③「神の国」とは、地上に成就するメシア的王国のことである。
④メシア的王国が成就するまでは、多くの苦しみを通過する信者が多く出る。

 

3.23節
Act 14:23 また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食をして祈って後、彼らをその信じていた主にゆだねた。
(1)教会を組織化することによっても、彼らを励ました。
①ユダヤ教の会堂の組織をコピーし、それを教会に適用した。
②これは、実践神学的な慰めである。

 

(2)長老たちを選び、断食をして祈った。
①長老は、信者になったばかりの者であってはならない(1テモ3:6)。
1Ti 3:6 また、信者になったばかりの人であってはいけません。高慢になって、悪魔と同じさばきを受けることにならないためです。
②会堂で長老だった者たちが、教会の長老になったと思われる。

 

(3)祈りの後、彼らを主に委ねた。
①自分にできることをしたなら、後は主に委ねるしかない。
(ILL)対象的な2人の大伝道者

 

Ⅺ.パンフリヤのペルガ、アタリヤ(使14:24~25)
1.24~25節
Act 14:24 ふたりはピシデヤを通ってパンフリヤに着き、
Act 14:25 ペルガでみことばを語ってから、アタリヤに下り、
(1)ピシデヤのアンテオケ経由で、パンフリヤのペルガに行った。
①前回の訪問では、伝道の記録がない。
②マルコの問題が出て来た(使13:13)。
Act 13:13 パウロの一行は、パポスから船出して、パンフリヤのペルガに渡った。ここでヨハネは一行から離れて、エルサレムに帰った。
③今回は、「ペルガでみことばを語った」と書かれている。

 

(2)アタリヤはペルガに隣接する港町である。

 

Ⅻ.アンテオケ(使14:26~28)
1.26節
Act 14:26 そこから船でアンテオケに帰った。そこは、彼らがいま成し遂げた働きのために、以前神の恵みにゆだねられて送り出された所であった。
(1)ペルガから船に乗って、アンテオケに帰った。
①なぜキプロス島に戻らなかったのかは、分からない。
*恐らく、永続性のある教会が誕生しなかったのであろう。
②アンテオケへの帰還は、紀元49年の秋頃であろう。約1年半が経過した。

 

2.27~28節
Act 14:27 そこに着くと、教会の人々を集め、神が彼らとともにいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったこととを報告した。
Act 14:28 そして、彼らはかなり長い期間を弟子たちとともに過ごした。
(1)派遣教会に戻った彼らは、宣教報告会を開催した。
①神が彼らとともにいて行われたすべてのこと
②異邦人に信仰の門を開いてくださったこと

 

(2)大きな変化
①リーダーがバルナバからパウロに変更になった。
②キリスト教の中心が、エルサレム教会からアンテオケ教会に移行し始めた。
*パウロとバルナバは、エルサレム教会には宣教報告を行っていない。
*エルサレム教会は、事態の変化にどのような姿勢を示すだろうか。

 

結論:第一次伝道旅行のまとめ
1.パウロの伝道のパターンが決まった。
(1)大きな町を訪問し、そこにあるユダヤ人の会堂に行く。
(2)ユダヤ人と宗教的な異邦人(改宗者、神を恐れる異邦人)に語りかける。
(3)信じた人たちを宣教の基地として、広く異邦人世界に語りかける。

 

2.神がともにいて御業を行われた。
(1)パウロとバルナバは、神が用いる器である。
(2)伝道の主体は神である。
(3)主イエスの約束(マタ28:20)
Mat 28:20
また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」

 

3.伝道に続く弟子訓練の重要性が認識された。
(1)パウロとバルナバは、危険を承知で、教会が誕生した町々を再度訪問した。
(2)そこで、教理を教え、教会の組織化を実行した。
4.教会の組織化が行われた。
(1)教会は、ユダヤ人の会堂の組織を真似て組織化された。
(2)長老たちが任命された。
①牧師は、長老のひとりである。

 

5.異邦人の救いが普遍的真理として認識された。
(1)異邦人は、恵みと信仰のみによって救われる。
(2)この真理は、すべての町々で実証された。
(3)イエスを主と信じる信仰は、異邦人世界に急速に広がり始めた。
(4)ユダヤ人信者の中の律法主義者との衝突が予想される。

 

6.試練の意味が説き明かされた。
(1)使14:22
Act 14:22 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と言った。
(2)「神の国」とは、地上に成就するメシア的王国のことである。
(3)メシア的王国が成就するまでは、多くの苦しみを通過する信者が多く出る。
(4)この世の支配者は、神と神を信じる者たちに敵対する。
(5)苦難の経験は、信仰者の生活の一部である。
(6)パウロ自身が、そのことを経験している。
(7)主イエスが警告を発しておられる(ヨハ16:33)。
Joh 16:33
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」

 

7.神は、ご自身のしもべたちが絶望しないように祝福を用意しておられる。
(1)ルステラでの迫害とデルベでの祝福
(2)ルステラで救われた者たちの中にテモテがいた。

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