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使徒の働き(51)―エルサレム会議(1)―

  • 2019.03.11
  • 使徒の働き 15:1~5
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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エルサレム会議について学ぶ。

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「エルサレム会議(1)」
使徒15:1~5

1.はじめに
(1)第一次伝道旅行(13:1~14:28)が終わった。
(2)教会史の中で、極めて重要な出来事が起こり始めていた。

①異邦人信者とユダヤ人信者の関係は、どのようなものなのか。
②異邦人信者の教会における位置は、どのようなものなのか。

(3)重要な出来事とは、福音の本質と教会の本質を巡る神学的議論である。

①教会は、奥義である。
②教会は、突如現れた。

(4)エルサレム会議について、数回に分けて学ぶ。

2.アウトライン
(1)ユダヤ主義者の来訪(1節)
(2)激しい論争(2節)
(3)エルサレムへの旅(3節)
(4)エルサレムに到着(4~5節)

結論:
1.福音とは何か。
2.教会とは何か。

エルサレム会議について学ぶ。
Ⅰ.ユダヤ主義者の来訪(1節)
1.1節
Act 15:1 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていた。
(1)ある人々とは、いわゆるユダヤ主義者である。

①ガラ2:13にある「ヤコブのところから来た人々」と同じ種類の人々である。
②彼らは、エルサレム教会から認定を受けて派遣されて来たわけではない。
③彼らは、「正統派ユダヤ教」の守護者を自認していた人々である。

(2)彼らが教えた教理は、間違っていた。

①救いの条件として、割礼を受けることを命じた。
②使11:18の出来事を忘れていたか、無視していたかのいずれかである。

Act 11:18 人々はこれを聞いて沈黙し、「それでは、神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。

*コルネリオの救いは、エルサレム教会によって正式に承認された。
③彼らは、アンテオケ教会が2年にわたって行った異邦人伝道の成果を無視した。

(3)「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」

①割礼の儀式の細部は、トーラーではなく口伝律法によって定義されていた。
②「モーセの慣習に従って」とは、ユダヤ教の律法に従うという意味である。
*割礼は、ユダヤ教の律法に従うことの手始めである。
*救いも聖化も、ユダヤ教の律法を実践することによって可能となる。
③パリサイ人たちは、口伝律法にはトーラーと同じ権威があると教えていた。
④このような教えが、異邦人信者たちに向けられたのである。
*門の異邦人
*神を恐れる異邦人
*ユダヤ教とは無関係であった異邦人
⑤これは、異邦人は先ずユダヤ教に改宗しないと救われないという教えである。
⑥これは、パウロが伝えた神の恵みの福音とは異質なものである(使13:38~39)。

Act 13:38 ですから、兄弟たち。あなたがたに罪の赦しが宣べられているのはこの方によるということを、よく知っておいてください。
Act 13:39 モーセの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、信じる者はみな、この方によって、解放されるのです。

Ⅱ.激しい論争(2節)
1.2節
Act 15:2 そしてパウロやバルナバと彼らとの間に激しい対立と論争が生じたので、パウロとバルナバと、その仲間のうちの幾人かが、この問題について使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに上ることになった。
(1)パウロとバルナバは、彼らの誤った教えに挑戦した。

①彼らの教えは、アンテオケ教会の内部に激しい亀裂をもたらすものである。
②彼らの教えは、将来の異邦人伝道を妨害するものである。

2.ユダヤ主義者たちが誤った救済論を主張した原因は、何か。
(1)彼らは、ヘブル語聖書(旧約聖書)しか持っていなかった。

①ガラテヤ人への手紙は、書かれたばかりであった(新約聖書の最初の書)。
*この手紙は、クリスチャンの自由(キリストにある自由)を教えたもの。
②創17:12、14

Gen 17:12 あなたがたの中の男子はみな、代々にわたり、生まれて八日目に、割礼を受けなければならない。家で生まれたしもべも、外国人から金で買い取られたあなたの子孫ではない者も。
Gen 17:14 包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、その民から断ち切られなければならない。わたしの契約を破ったのである。」

③出12:48~49

Exo 12:48 もし、あなたのところに異国人が在留していて、【主】に過越のいけにえをささげようとするなら、彼の家の男子はみな割礼を受けなければならない。そうしてから、その者は、近づいてささげることができる。彼はこの国に生まれた者と同じになる。しかし無割礼の者は、だれもそれを食べてはならない。
Exo 12:49 このおしえは、この国に生まれた者にも、あなたがたの中にいる在留異国人にも同じである。」

④主イエスも使徒たちも、全員割礼を受けていた。
⑤そう考えると、異邦人に割礼を施さないのは差別的とさえ言えるのである。

(2)旧約聖書の預言者たちは、異邦人がエルサレムに流れてくると預言していた。

①イザ2:2~3

Isa 2:2 終わりの日に、/【主】の家の山は、山々の頂に堅く立ち、/丘々よりもそびえ立ち、/すべての国々がそこに流れて来る。
Isa 2:3 多くの民が来て言う。/「さあ、【主】の山、ヤコブの神の家に上ろう。/主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。/私たちはその小道を歩もう。」/それは、シオンからみおしえが出、/エルサレムから【主】のことばが出るからだ。

②ゼカ8:23

Zec 8:23 万軍の【主】はこう仰せられる。「その日には、外国語を話すあらゆる民のうちの十人が、ひとりのユダヤ人のすそを堅くつかみ、『私たちもあなたがたといっしょに行きたい。神があなたがたとともにおられる、と聞いたからだ』と言う。」

③これらの預言が、異邦人が大量にユダヤ教に改宗したときに成就すると考えて
も非論理的とは言えない。
④しかし、これらの預言は、終末的な神の国の成就を預言したものである。
⑤神の計画を体系的に理解するのは、容易なことではなかった。

(3)異邦人信者が急速に増加するのは、ユダヤ人信者にとっては脅威と見なされた。

①異邦人信者の教会への加入は、教会の純粋性を破壊する可能性がある。
*異邦人信者は、トーラーに無知であり、偶像礼拝の背景を持っている。
②異邦人信者が増えると、ユダヤ人伝道が難しくなる。
③異邦人信者は、口伝律法を守るという条件で、教会に受け入れるべきである。

3.アンテオケ教会は、エルサレムに代表団を派遣した。
(1)この重要な神学的テーマに関して、正式かつ最終的に結論を出そうとした。

①パウロ、バルナバ、その他数人が、代表団としてエルサレムに派遣された。
②話す相手は、エルサレムの使徒たちと長老たちである。

Ⅲ.エルサレムへの旅(3節)
3.3節
Act 15:3 彼らは教会の人々に見送られ、フェニキヤとサマリヤを通る道々で、異邦人の改宗のことを詳しく話したので、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらした。
(1)エルサレムへの途上、彼らはフェニキアとサマリヤを通過した。

①フェニキアは、異邦人の地域である。
②サマリヤは、サマリヤ人の地域である。
③それらの地区にあった教会を訪問し、第一次伝道旅行の証しをした。
④その証しは、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらした。
⑤異邦人信者とサマリヤ人信者は、救われる異邦人の増加をすなおに喜んだ。

(2)訳語の比較
「道々で、邦人の改宗のことを詳しく話したので、すべての兄弟たちに大きな喜びを
もたらした」(新改訳)
「道々、異邦人の回心について詳しく伝えたので、すべての兄弟たちに大きな喜びを
もたらした」(新改訳2017)
「道すがら、兄弟たちに異邦人が改宗した次第を詳しく伝え、皆を大いに喜ばせた」
(新共同訳)
「道すがら、異邦人たちの改宗の模様をくわしく説明し、すべての兄弟たちを大いに
喜ばせた」(口語訳)

①証しの内容は「異邦人の回心」(the conversion of the Gentiles)である。

Ⅳ.エルサレムに到着(4~5節)
1.4節
Act 15:4 エルサレムに着くと、彼らは教会と使徒たちと長老たちに迎えられ、神が彼らとともにいて行われたことを、みなに報告した。
(1)代表団は、エルサレム教会から歓迎された。

①使徒たち
②長老たち
③教会全体

(2)代表団は、みなに報告した。

①「神が彼らとともにいて行われたこと」
②これは、第一次伝道旅行の報告である。
③異邦人は、恵みと信仰のみによって救われるという報告である。

2.5節
Act 15:5 しかし、パリサイ派の者で信者になった人々が立ち上がり、「異邦人にも割礼を受けさせ、また、モーセの律法を守ることを命じるべきである」と言った。
(1)教会全体に開かれた集会が開催されていたのであろう。

①ユダヤ主義者たちが、サウロとバルナバの報告に反論した。
*彼らは、「パリサイ派の者で信者になった人々」である。
*つまり、イエスを信じたパリサイ人たちである。
②かつてのパウロもまた、パリサイ派であったので、彼らの気持ちはよく分かる。

(2)彼らの主張

①救いのために割礼を受けさせるべきである。
②聖化のためにモーセの律法を守るべきである。

結論:2つの重要な真理が攻撃を受けている。
1.福音とは何か。
(1)福音は、「神の恵みの福音」である。

①神は御子イエスを犠牲にし、救いの道を開いてくださった。
②人間は、主イエスを救い主として受け入れるだけで救われる。
③救いに関して、人間にできることはない。

(2)福音に何かを付け足したなら、それは「神の恵みの福音」ではなくなる。

①福音に少し異質なものが加わったということではない。
②それは、「別の福音」である。つまり、福音ではないということである。
③悪魔が神の働きを妨害するために用いる常套手段は、「嘘」である。

2.教会とは何か。
(1)教会は、ユダヤ人信者からなる組織なのか。

①ユダヤ人信者は、レムナント(残れる者)と呼ばれる。

(2)あるいは、教会は新しく造られた組織なのか。

①ユダヤ人の中から呼び出されたユダヤ人の聖徒たち
②異邦人の中から呼び出された異邦人の聖徒たち
③両者がキリストにあって「新しいひとりの人」を形成する。
④エペ2:14~16

Eph 2:14 キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、
Eph 2:15 ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、
Eph 2:16 また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。

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