使徒の働き(47)―ピシデヤのアンテオケ(3)―

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ピシデヤのアンテオケ(3)について学ぶ。

「ピシデヤのアンテオケ(3)」
使徒13:42~52

1.はじめに
(1)第一次伝道旅行(13:1~14:28)が始まった。
(2)訪問地(地図で確認)

パンフリヤのペルガ(使13:13)
⑥ピシデヤのアンテオケ(使13:14~52)

2.アウトライン
(6)ピシデヤのアンテオケ(使13:14~52)

①会堂訪問(使13:14~15)
②ユダヤ人の歴史の回顧(使13:16~22)
③福音の提示(使13:23~37)
④決心への招き(使13:38~41)
⑤説教に対する反応(使13:42~52)

結論:イザヤ書49:6の4つの適用
(1)ユダヤ人
(2)イエス
(3)パウロとバルナバ
(4)私たち

ピシデヤのアンテオケでの伝道について学ぶ。
Ⅵ.ピシデヤのアンテオケ(使13:14~52)
Ⅵ-5.説教に対する反応(使13:42~52)
1.42節
Act 13:42 ふたりが会堂を出るとき、人々は、次の安息日にも同じことについて話してくれるように頼んだ。
(1)パウロの説教の要約

①イエスは約束のメシアである。
②神はイエスを死者の中から復活させた。
③イエスによって、あらゆる罪が赦される。
④先祖たちやエルサレムの指導者たちのように、神に反抗してはならない。

(2)パウロの説教は、大きな反響を呼んだ。

①「ふたりが会堂を出るとき」=「パウロとバルナバが会堂を出るとき」
*ふたりは、集会が正式に終わる前に会堂を出たのであろう。
②「人々は」=「出席していた人々は」
③翌週も同じ説教をしてくれるように頼んだ。

(3)使13:42のKJV訳は、誤訳である。

①The Textus Receptusは、「the Gentiles」という言葉を挿入している。
②最初からユダヤ人は福音を拒否し、異邦人は受け入れたという印象を与える。
③「And when the Jews were gone out of the synagogue, the Gentiles besought
that these words might be preached to them the next sabbath.」

2.43節
Act 13:43 会堂の集会が終わってからも、多くのユダヤ人と神を敬う改宗者たちが、パウロとバルナバについて来たので、ふたりは彼らと話し合って、いつまでも神の恵みにとどまっているように勧めた。
(1)集会後も、多くの人たちがパウロとバルナバについて来た。

①ふたりについて来たのは、福音を信じた人たちであろう。
②福音を信じたユダヤ人がいた。
③「神を敬う改宗者たち」がいた(特殊な言葉である)。
*神を敬う異邦人
*改宗した異邦人

(2)パウロとバルナバは、彼らと話し合った。

①「いつまでも神の恵みにとどまっているように勧めた」
②ユダヤ教に親しんだ人たちは、習慣的に律法による義を求める傾向があった。
③彼らは、救いは信仰と恵みによって与えられるということを理解した。
④ユダヤ教や律法ではなく、信仰によって救われるということを理解した。

3.44~45節
Act 13:44 次の安息日には、ほとんど町中の人が、神のことばを聞きに集まって来た。
Act 13:45 しかし、この群衆を見たユダヤ人たちは、ねたみに燃え、パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった。
(1)次の安息日に、パウロの説教の影響の大きさが明らかになった。

①ほとんど町中の人が、パウロの説教を聞きに集まって来た。
*聞いたことのない内容、論争の的になっている内容
*ユダヤ人の指導者たちは、1週間の間、熱心に聖書を調べたに違いない。
②パウロの説教の噂は、町中に広がっていた。

(2)ユダヤ人たちは、反発した。

①これは、福音そのものに対する反発ではない。
②異邦人が大挙して会堂に押し寄せてきたことで、ねたみを覚えた。
*背後にラビたちの影響があったはずである。
③このまま行けば、ユダヤ教の伝統や律法は無視されてしまう。
④そこで彼らは、「パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった」。
⑤パウロとバルナバは、説教を続けることができない。
*彼らは、その会堂の善意によって説教の機会が与えられた講師である。

4.46~47節
Act 13:46 そこでパウロとバルナバは、はっきりとこう宣言した。「神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかったのです。しかし、あなたがたはそれを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めたのです。見なさい。私たちは、これからは異邦人のほうへ向かいます。
Act 13:47 なぜなら、主は私たちに、こう命じておられるからです。/『わたしはあなたを立てて、異邦人の光とした。/あなたが地の果てまでも救いをもたらすためである。』」
(1)パウロとバルナバの宣言

①自分たちは、神のことばを先ずユダヤ人に語るという使命を果たした。
②「神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかった」
③神が定めた伝道の順番は、先ずユダヤ人、次に異邦人である。
④ロマ1:16

Rom 1:16 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。

⑤ピシデヤのアンテオケのユダヤ人共同体は、キリストの福音を拒否した。
*つまり、永遠のいのちの提供を拒否したのである。
⑥パウロとバルナバは、次に異邦人に向う。
⑦このパターンは、使徒の働きの中では、パウロがローマに着くまで続く。

(2)イザ49:6
Isa 49:6 主は仰せられる。/「ただ、あなたがわたしのしもべとなって、/ヤコブの諸部族を立たせ、/イスラエルのとどめられている者たちを/帰らせるだけではない。/わたしはあなたを諸国の民の光とし、/地の果てにまでわたしの救いを/もたらす者とする。」

5.48~49節
Act 13:48 異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみことばを賛美した。そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰に入った。
Act 13:49 こうして、主のみことばは、この地方全体に広まった。
(1)集会に出席していた異邦人たちは、喜んだ。

①パウロに反発するユダヤ人たちとは対照的である。
②信仰だけが要求され、割礼は不要となる。
③彼らは罪の赦しと律法からの解放をもたらしてくれる主のみことばを賛美した。

(2)「永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰に入った」

①神の選びの教理がここに啓示されている。
②ユダヤ人の中に選ばれた人がいる。
③異邦人の中にも、選ばれた人がいる。
④彼らはみな、信仰に入った。
⑤神の主権と人間の自由意思は、ともに信じなければならない。
*人間の理性では矛盾に見えるかもしれないが、神にとっては矛盾ではない。

(3)「こうして、主のみことばは、この地方全体に広まった」

①神に選ばれた人たちによって、福音はこの地方全体に広まった。
②ユダヤ人たちは、それとは正反対の行動を起した。

6.50~51節
Act 13:50 ところが、ユダヤ人たちは、神を敬う貴婦人たちや町の有力者たちを扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、ふたりをその地方から追い出した。
Act 13:51 ふたりは、彼らに対して足のちりを払い落として、イコニオムへ行った。
(1)ユダヤ人たちは、パウロとバルナバをその地方から追い出した。

①当時は、ユダヤ教に関心を示す女性たちが多くいた。
*考える時間が十分ある。
*割礼の心配をする必要がない。
②神を敬う貴婦人たちは、相当な力を持っていた。
*夫たちに働きかけた可能性もある。
③町の有力者たちとは、市の高官たちであろう。
③2テモ3:11

2Ti 3:11 またアンテオケ、イコニオム、ルステラで私にふりかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。何というひどい迫害に私は耐えて来たことでしょう。しかし、主はいっさいのことから私を救い出してくださいました。

(2)ピシデヤのアンテオケを去ってイコニオムへ

①「足のちりを払い落として、」
②マタ10:14

Mat 10:14 もしだれも、あなたがたを受け入れず、あなたがたのことばに耳を傾けないなら、その家またはその町を出て行くときに、あなたがたの足のちりを払い落としなさい。

③片方のサンダルを脱ぎ、ちりを払い落とす。
*この地は、一片のちりに至るまで汚れていることを示す儀式である。
④ふたりは、南東に約135キロ移動して、イコニオムに行く。

7.52節
Act 13:52 弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた。
(1)この町に小さな教会が誕生した。

①喜びに満たされていた。
*喜びは、福音の実である。
②聖霊に満たされていた。

結論:イザヤ書49:6の4つの適用
Isa 49:6 主は仰せられる。/「ただ、あなたがわたしのしもべとなって、/ヤコブの諸部族を立たせ、/イスラエルのとどめられている者たちを/帰らせるだけではない。/わたしはあなたを諸国の民の光とし、/地の果てにまでわたしの救いを/もたらす者とする。」

(1)ユダヤ人

①イザ49:3

Isa 49:3 そして、私に仰せられた。/「あなたはわたしのしもべ、イスラエル。/わたしはあなたのうちに、/わたしの栄光を現す。」

②ユダヤ人は、「諸国民の光」となるという使命を果たすことに失敗した。
③今もその状態が続いている。
④将来、ユダヤ人たちはその使命を果たすようになる。

(2)イエス

①ルカ2:32
Luk 2:32 異邦人を照らす啓示の光、/御民イスラエルの光栄です。」
②これは、シメオンが幼子イエスに関して語ったことばである。
③イエスは、ユダヤ人にとっても、異邦人にとっても光となられた。

(3)パウロとバルナバ

①パウロとバルナバは、この預言を自分たちに適用している。
②自分たちは、イエスと一体である。
③自分たちは、イエスのしもべである。
④それゆえ、ユダヤ人だけでなく異邦人にも福音を伝える。

(4)私たち

①先ずユダヤ人に、次に異邦人に、という原則は生きている。
②ユダヤ人伝道は、現在進行形である。
③異邦人伝道は、携挙をもたらすものである。
④携挙は、ユダヤ人の民族的救いをもたらすものである。

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