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使徒の働き(30)―ダマスコ途上での出来事―

  • 2018.09.26
  • 使徒の働き9:1~9
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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ダマスコ途上での出来事について学ぶ。

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「ダマスコ途上での出来事」

使徒9:1~9

1.はじめに

(1)使9章は、ダマスコ途上で起こった出来事の記録である。

①これは、サウロの人生の方向性を変えた出来事である。

②これは、使徒の働きの物語の中で決定的に重要な出来事である(3度出てくる)。

*使9:1~9(最初の記録)

*使21:27~40(暴徒たちに対するパウロの弁明)

*使26:1~23(アグリッパ2世に対するパウロの弁明)

③省略があったり、強調点が異なったりするが(文学形式)、枠組みは同じ。

 

(2)神の計画は、異邦人の救いに向って確実に進展している。

①ステパノの奉仕(彼は、福音の普遍性を説いた)

②ピリポの奉仕(サマリヤ人伝道、エチオピアの宦官への伝道)

③ペテロの奉仕(カイザリヤでの異邦人伝道)

④サウロ(パウロ)は、ペテロが開始した異邦人伝道の継承者である。

 

2.アウトライン

(1)怒りに燃えるサウロ(1~2節)

(2)地に倒れるサウロ(3~7節)

(3)盲目になるサウロ(8~9節)

 

結論:教会の本質

 

ダマスコ途上での出来事について学ぶ。

Ⅰ.怒りに燃えるサウロ(1~2節)

1.サウロという人物(異邦人の使徒となるために用意された器である)

(1)使徒の働きの中では、ペテロとサウロが双璧である。

①ともに強烈な個性を有し、弱点も持っていた。

②ともにイエス・キリストの使徒として任命を受けた。

③ともに聖霊によって建て上げられ、用いられた。

④身体的特徴は分からない。

*伝承では、「背が低く、がにまたで、頭ははげていた」とされている。

 

(2)家族の歴史

①彼が誕生する以前に、祖父か父がタルソに移住した。

*タルソは、ローマの属州キリキヤ州の首都である。

②彼の祖父か父の時代に、ローマの市民権を獲得したと思われる。

*彼の一家は、タルソの町の上流階級に属していたことが分かる。

③当時、市民権を得る方法は、3つあった。

*国か地方の公職に一定期間就く。

*市民権を金で買う(パウロの一家の場合、この可能性が大である)。

*奴隷が、市民権を持つ主人から解放され市民となる。

④サウロは、生まれながらのローマ市民であった。

*この特権は、伝道のために役立った。

 

(3)名前

①ヘブル名はサウロ(Saul)。

*家族の誇り高い様子が読み取れる。

*ベニヤミン族から出た初代のイスラエルの王サウルと同じ名前である。

②ローマ名(ラテン名)はパウロ(Paulus)である。

 

(4)言語

①子どもの頃は、ギリシア語で育ったのであろう。

②家庭では、ヘブル語かアラム語を話したと思われる。

③教育を受ける過程で、ラテン語も学んだであろう。

 

(5)教育

①父親は、パリサイ人か、その派と親密な関係にあったかのいずれかであろう。

②パリサイ人になるための訓練

*5歳で、ヘブル語聖書について正式な教育を受け始める。

*10歳で、ラビ的ユダヤ教や口伝律法について学び始める。

*彼がガマリエルから学ぶためにエルサレムに上ったのは、この頃であろう。

*エルサレムには、サウロの姉妹が住んでいた(使23:16)。

*13歳で、バール・ミツバを迎えた。

*エルサレムでは、職業訓練も受けた(天幕職人)。

 

2.1節

Act9:1 さてサウロは、なおも主の弟子たちに対する脅かしと殺害の意に燃えて、大祭司のところに行き、

(1)「なおも」は、この箇所と使8:3~4を結んでいる。

Act8:3 サウロは教会を荒らし、家々に入って、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れた。

Act8:4 他方、散らされた人たちは、みことばを宣べながら、巡り歩いた。

①サウロは、イエスの弟子たちを脅かし、殺害することに情熱を燃やした。

 

(2)旧約聖書の中にある先例

①民25:1~5

*モーセは、バアル・ペオルを慕った者たちの殺害を命じた。

*モアブの女たちの誘惑に負け、偶像礼拝と性的罪を犯した。

*この神罰で、2万4000人が死んだ。

②1列18:40

*エリヤは、バアルの預言者450人を殺すように命じた。

 

(3)サウロは、迫害の地理的範囲を広げるために、大祭司のところに言った。

①大祭司は、カヤパである。

②地理的範囲は、ユダヤを越えてダマスコまで及ぶ。

 

3.2節

Act9:2 ダマスコの諸会堂あての手紙を書いてくれるよう頼んだ。それは、この道の者であれば男でも女でも、見つけ次第縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。

(1)ダマスコは、人が住み続けている町としては、世界最古の町である。

①旧約時代、ダマスコ(アラム)はイスラエルの敵となったり友となったりした。

②ダマスコには大きなユダヤ人共同体があり(数万人)、会堂も多く存在していた。

③逃亡者たちがその町に根を下ろせば、そこを拠点に悪影響が広がる恐れがある。

④それゆえ、男女を問わず、見つけ次第縛り上げる必要がある。

*エルサレムに連れ戻り、裁判を受けさせる。

 

(2)「この道の者」(theWay)

①当時(教会が誕生して約5年後)は、まだクリスチャンという名称がなかった。

②詩1:6には「正しい者の道」(thewayoftherighteous)という言葉がある。

③イザ40:3とルカ3:4には「主の道」(thewayoftheLord)がある。

④エッセネ派も、自分たちのことを「この道の者」(theWay)と呼んでいた。

 

(3)「諸会堂あての手紙」

①中間時代、ローマとユダヤの間に条約が締結された。

②大祭司は、ローマ帝国内のユダヤ人共同体の上に権威を振うことが認められた。

③その中には、ユダヤから逃亡した者を連れ戻る権威も含まれていた。

④大祭司からダマスコの諸会堂にあてられた手紙の内容

*サウロは大祭司の代理人である。

*彼は、「この道の者」を逮捕し、エルサレムに連れ戻そうとしている。

*各会堂は、サウロのミッションが成功するよう協力して欲しい。

⑤パリサイ派とサドカイ派が協力することは、珍しい。

 

Ⅱ.地に倒れるサウロ(3~7節)

1.3~4節

Act9:3 ところが、道を進んで行って、ダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼を巡り照らした。

Act9:4 彼は地に倒れて、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という声を聞いた。

(1)エルサレムからダマスコまでは、約240キロの道のりである。

①馬に乗れば約6日かかる。

②5日目か6日目に、サウロとその一行はダマスコの近くまで来た。

 

(2)そのとき、超自然的な出来事が起こった。

「突然、天からの光が彼を巡り照らした」

*後にパウロは、「太陽よりも明るい光」と言っている(使26:13)。

*これは、シャカイナグローリーである。

*目が見えなくなるほどの強烈な光である。

*このときサウロは、復活のイエスを見た。

*サウロは、地に倒れた。落馬したのであろう。

「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という声を聞いた。

*これでまでは、ギリシア語の「Saulos」。

*ここは、ヘブル語の「Saoul」。

*それをギリシア語表記すると「Shaul」。ギリシア語には「sh」の音がない。

*2度名前を呼ぶのは、本人の関心を呼び起こすためである。

「なぜわたしを迫害するのか」というのは、神からの叱責である。

*神に熱心に仕えていると考えていたパウロにとっては衝撃である。

*これは、バット・コルと呼ばれるものである。

 

2.5~6節

Act9:5 彼が、「主よ。あなたはどなたですか」と言うと、お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

Act9:6 立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」

(1)「主よ。あなたはどなたですか」

①パウロは、声の主が誰であるかを正確には知らなかった。

②天使か、天的存在か。

 

(2)「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」

①教会を迫害することは、イエスを迫害することである。

②立ち上がって、町に入れば、次にするべきことが告げられる。

 

3.7節

Act9:7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。

(1)同行していた人たちは、光を見たし、声も聞いた。

①しかし、復活のイエスは見なかった。

②また、声が伝えている意味も理解しなかった。

 

Ⅲ.盲目になるサウロ(8~9節)

1.8節

Act9:8 サウロは地面から立ち上がったが、目は開いていても何も見えなかった。そこで人々は彼の手を引いて、ダマスコへ連れて行った。

(1)サウロは地面から立ち上がった。

①馬は逃げていたが、同行者たちはものも言えず立っていた。

②サウロの目は、見えなくなっていた。

 

(2)彼は、人々に手を引かれてダマスコに向った。

①誇り高きパリサイ人が、哀れな姿になった。

②イエスのしもべにとっては、必要な体験であった。

 

2.9節

Act9:9 彼は三日の間、目が見えず、また飲み食いもしなかった。

(1)彼は、自発的に3日間の断食を行った(水も飲まなかった)。

①これは、主を待ち望むための時間である。

②肉の力によって築き上げてきたものが破壊された。

③彼は、何が起こったのかを真剣に考えた。

④神の働きは、砕かれた魂とともに始まる。

⑤彼は改宗したのではなく、回心したのである。

 

結論:教会の本質

(1)「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」(使9:5b)

(2)イエスと教会は有機的に結びついている。

(3)ルカの基本的な教会理解である。

①ルカ10:16

Luk10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾ける者であり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者です。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒む者です。」

②使1:1~2

Act1:1 テオピロよ。私は前の書で、イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き、

Act1:2 お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。

(4)パウロの神学

①ロマ12:4~5

Rom12:4 一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、

Rom12:5 大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。

②1コリ12:12~27

③エペ1:22~23

Eph1:22 また、神は、いっさいのものをキリストの足の下に従わせ、いっさいのものの上に立つかしらであるキリストを、教会にお与えになりました。

Eph1:23 教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。

④エペ1:23(口語訳)

Eph1:23 この教会はキリストのからだであって、すべてのものを、すべてのもののうちに満たしているかたが、満ちみちているものに、ほかならない。

⑤コロ1:18~24

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