Q. 質問

Q：クリスチャンでない方にも良心があり、良心の声に責められたり正されたりすることがあります。良心とは、神様が信者かどうかに関係なく、全ての人間の心にお与えになったものですか。良心の声は聖霊の声と似ている気がしますが、良心と聖霊の内住の違いはなんですか。

A. 回答

A：良心の声と聖霊の声には似ている部分がありますが、違いも大きいです。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、良心はすべての人の内に与えられているものです。

たとえば、両親を敬うとか、悪を行わないとか、嘘はよくないとかいったことは、良心が教えているのです。良心は、創造の秩序のひとつとして、人間の心に与えられたものです。しかし、アダムの堕落以来、良心は不完全なものとなりました。つまり、良心の働きだけでは、神を知ることも、神に喜ばれる生活をすることもできなくなったということです。

2番目に、イエス・キリストを信じた人の心には、聖霊が宿ってくださいます。

このことを「聖霊の内住」といいます。信者の体は神の宮となり、その内に聖霊が住まわれるということです。しかし、信者の内に内住されるのは、聖霊だけでなく、キリストも（コロ1：27）、父なる神も（1ヨハ4：15）、信者の内に住まれます。つまり、「内住」という概念は、三位一体の神の全体が関係した真理なのです。聖霊の内住が始まるのは、その人がイエス・キリストを信じた瞬間です。その人は霊的に新生しますが、これ自体が聖霊の働きです。また、聖霊はその人をキリストのみからだなる教会につなげますが、これは「聖霊によるバプテスマ」と呼ばれるものです。

3番目に、内住の聖霊の働きは、多岐にわたります。

　すべてを網羅するの不可能ですが、代表的なものをいくつか上げてみましょう。①内住の聖霊は、信じた人に、キリストに属しているという確信を与えます。②内住の聖霊は、奉仕に必要な聖霊の賜物を与えます。③内住の聖霊は、御霊の実を付けさせます。④内住の聖霊は、聖書を理解する力とそれを日常生活に適用する力を与えます。⑤内住の聖霊は、信者を祈りの生活へと導き、信者のために執りなしの祈りをされます。⑥内住の聖霊は、信者が罪を犯したときに悲しみ、その人を罪の告白へと導きます。

キリストを信じた人の内には、聖霊による新しいいのちが生き始めています。

参考になる聖句

「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか」（1コリ6：19）

すべての信者の内には、聖霊の内住があります。