Q.113 イエスは何語を話されたのか。

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イエス時代のイスラエルでは一般的にアラム語、そして宗教家はヘブル語を使っていました。また当時はローマの支配下にあったため、政治家や商人はギリシャ語を使っていたそうです。

 

「イスラエルなら当然ヘブル語でしょ」と思いきや、そういうわけでもないのですね。さて、その中でイエスがお話しになっていた言葉は・・・?

 

さっそく、解説を見てみましょう。

Q. 質問

Q:イエス様の話していた言語は、ヘブル語ですか、アラム語ですか。自分で少し調べていると、「当時、口語ではヘブル語はほとんど話されていなかった」という文を目にし、イエス様はどちらをお話になっていたのかなと疑問に思いました。

A. 回答

A:これは、イエスが歴史上、実在の人物であることを前提とした質問ですね。いつものように3つ申し上げます。

1.イエス時代のイスラエルの地では、主に3つの言語が話されていました。

 (1)アラム語:これは、イスラエルの地での共通語でした。ヘブル語と親戚の言語
  ですが、他の言語から借用した言葉が多く含まれていました。

 (2)ヘブル語:これは、主に律法学者パリサイ人サドカイ人などが使用していた
  言語です。シナゴーグではヘブル語が朗読されていましたので、一般のユダヤ人
  たちもヘブル語をある程度理解できたと思われます。

 (3)ギリシア語:これは、ローマ世界の共通言語です。イスラエルでは、
  政治家や商人たちがギリシア語を使用しました。

2.イエスは、以上の3つの言語をすべて話された可能性が大です。

 (1)当時のユダヤ人たちの中には、3つの言語を話す者が多くいました。

 (2)恐らくイエスは、相手によって話す言語を変えたのでしょう。

 (3)ポンテオ・ピラトとの対話は、ギリシア語で行われた可能性があります。

 (4)もちろん、ピラトがアラム語を話した可能性もあります。

3.イエスは、以上の3つの言語の中で、アラム語を最も話されたと思われます。

 (1)「タリタ、クミ」(少女よ、起きなさい)(マコ5:41)

 (2)「エパタ」(開け)(マコ7:34)

 (3)「アバ」(父よ)(マコ14:36)

 (4)「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」
   (わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか)(マタ27:46)

参考になる聖句

「神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました」(ヘブ1:1~2a)

 イエスが一番用いた言語は、アラム語だと思われます。

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