私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.51 クリスチャンでも自殺する人がいます。その場合、救いは取り消されますか?
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自殺についてのシリーズ第2回目。聖書には、クリスチャンでない人・自殺したクリスチャン、それぞれの死後の命はどうなると書かれているでしょうか。一度受け取った救いは、この世での行いによって取り消されたりするものでしょうか。今回は特に、最後の結論の部分までしっかりと再生したい動画です。
Q.51 クリスチャンでも自殺する人がいます。その場合、救いは取り消されますか?
Q. 質問
前回のQ&Aで、自殺は聖書的には罪であることを知りました。ですがクリスチャンであっても、自殺する人がいます。もし自殺をした場合、救いは取り消されるのですか。
A. 回答
この質問もまた、重要なものですね。
いつものように、3つ申し上げます。
1番目に、クリスチャンでない人の自殺の場合です。
その方は、キリストによる救い(福音)を受け入れていない状態にあるわけです。そして聖書は、「人は、一度死ぬことと、死んでから裁きにあうことは定まっている」と教えています。ですから、キリストによる救いを受け入れないままで死んでしまったなら、その人は裁きにあいます。つまり、大変悲しい表現ですが、「地獄に行く」ということです。クリスチャンでない人が自殺した場合は、そこに至るまでの時間を短縮しただけのことです。
けれども、1つ注意しなければならないのは、死ぬ瞬間のことは私たちには分からないということです。ですから、すでに亡くなった方に関して、「あの人は天国に行った」とか、「地獄に行った」とか、断定的なことを言うべきではありません。それは、神様だけがご存知のことです。
2番目に、クリスチャンの自殺の場合を考えてみましょう。
クリスチャンは、キリストによる救いを受け入れていますから、「永遠のいのち」を得ています。そして、聖書によれば、私たちから「永遠のいのち」を奪い去るものは何もありません。つまり、クリスチャンは一度救われたら、その救いを失うことはないということです。
被造世界の中でクリスチャンの救いを奪うものはないのですから、たとえ自殺したとしても、それによって救いを失うことはありません。つまり、クリスチャンは自殺したとしても、「地獄に行くことはない」のです。
ただし、覚えておかなければならないことがあります。天国におけるご褒美、つまり、神様から受ける褒賞は、クリスチャンとしていかに忠実に歩んだかで決まります。自殺したクリスチャンに与えられる褒章は、決して多くはないはずです。
3番目に申し上げたいのは、自殺願望に襲われたとき、どうすればよいかということです。
クリスチャンであるかどうかに関係なしに、自殺願望が襲ってくることがあります。その理由は、人生にはさまざまな「試練」が存在するからです。また、悪魔は聖書で「人殺し」といわれていますが、その悪魔(サタン)が暗躍しているからです。悪魔は私たちに、「自殺したらいいよ」と迫ってきます。特に精神的、肉体的に弱くなり、判断力が鈍ってくると、私たちは大変危険なところに足を踏み入れているわけです。
そういう時に、何が助けになるのでしょうか。私は、クリスチャンであってもなくても、聖書の中の「詩篇」を開いて、試練にあった人の祈りを読めばいいと思います。必ず、ぴったりと来る箇所があるはずです。詩篇の中で繰り返し出て来るフレーズがあります。
「わが魂よ、主を待ち望め」(詩篇43:5)
自殺願望に襲われたとき、それは、クリスチャンでない方にとっては、「キリストを知り、キリストを体験する」チャンスです。また、クリスチャンにとっては、「神様の愛をより深く知る」チャンスです。試練のとき、ぜひ神様を見上げてください。
参考になる聖句
「なぜうなだれるのか、わたしの魂よ。なぜ呻くのか。神を待ち望め。わたしはなお、告白しよう。『御顔こそ、わたしの救い』と。わたしの神よ」(詩43:5、新共同訳)
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