私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.44 イライラしたり、怒りをぶつけそうになった時、助けになる聖句はありますか?
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イライラとプンプンは編集Mも悩みの種です。怒りにまかせて行動してしまい、後から嫌な気分になったり、落ち込んだりすることも…。さて、聖書は怒りについて何と書いているでしょうか。今回は、聖書の中でも一般的に広く「金言・名言」と言われる言葉が詰まった「箴言」という書が紹介されます。
Q.44 イライラしたり、怒りをぶつけそうになった時、助けになる聖句はありますか?
Q. 質問
私は、自分の中の瞬間湯沸かし器のような怒りの感情に、いつもつまずいています。些細なことでイライラしたり、怒りをぶつけそうになったりしたときに、助けになる聖句はありますか。
A. 回答
怒りの感情をどのようにコントロールするかは、全ての人に共通した課題です。私の場合もそうです。私がよく苛立ちを感じるのは、高速道路を運転しているときです。特に、私の真後ろに車が付いてプッシュしてくるときですね。道を譲りますが、その横を勢いよく抜き去って行く車を横目で見て、「この野郎!」という感じになっていますね。
さあ、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、怒りやすい人は、「愚かな人」です。
これは私が言っているのではなくて、聖書が言っていることです。箴言29章11節にこのようなことばがあります。
「愚かな者は怒りをぶちまける。しかし知恵のある者はそれを内におさめる」(箴言29:11)
箴言というのは、「安全に生きるためのマニュアル」です。聖書時代の人たちは、隣人と争えば、命がけの戦争に巻き込まれてしまう可能性がありました。ですから、「どのようにすれば平和に生きることができるか」を、箴言から学んでいたわけです。箴言は、人間関係のマニュアルですね。
箴言の別の個所には、こうあります。
「自分の心を制することができない人は、城壁のない、打ちこわされた町のようだ」(箴言25:28)
この聖句は、頭に血が上った時に思い出すべきものです。「ああ、今の私は城壁の壊れた、防御不能の町のようだ」と。
現代人にも、平安な生活のためのマニュアルが必要です。怒りやすい人は、例外なしに人間関係の問題を抱えています。「怒りやすい人は愚かな人だ」ということを、思い出しましょう。
2番目に、怒りやすい人は「越権行為をする人」です。つまり、自分には本来ない権利を行使しているということです。
ローマ人への手紙12章19節にこういうことばがあります。
「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。『復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる』」(ローマ人の手紙12:19)
「復讐するは我にあり」というのは、「俺が復讐してやる」という意味ではありません。復讐は「神様の特権だ」という意味です。ですから、復讐する人は、神の主権を侵害しているのです。
それと同時に、過度に怒ることもまた越権行為です。そんなに怒らなくてもいいのに、つい怒ってしまう。例えば、激辛ラーメンというものがあって、激辛度を示す唐辛子が1本〜5本まで並んでいるとします。誰かが、唐辛子1本をあなたに与えた場合、それを3本にして返すなら、あなたは度を超えて怒っているということになります。怒りの感情が湧いてきたら、「今、自分は唐辛子何本の状態なのか」ということを思い出してください。そして、「そんなに激辛になる話かよ」と自分に問いかけてください。
「イエス様だったらどうされるだろうか。イエス様は、私がどう振る舞うことを願っておられるだろうか」ということを、唐辛子をイメージしながら考え、可能な限り本数を減らしてください。
しかし3番目に、「正しい怒り」というものもあるのです。
怒りが常に罪というわけではありません。むしろ、怒らなくてはいけない場合もあるのです。ただしその場合は、「怒っている動機」、「怒ったときの感情のコントロール」、「怒りがどれぐらいの期間続くのか」、などを考慮する必要があります。怒りの期間が長すぎてはいけません。怒ったままで夜を越してはなりません。
さらに、怒った結果、「建徳的なものが出てくるかどうか」も考えなければなりません。怒りの感情をコントロールできる人は、「霊的に成長した人」です。
参考になる聖句
「自分の心を制することができない人は、城壁のない、打ちこわされた町のようだ」(箴言25:28)
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