「不安と試練の中にいる兄弟たちへ‐Ⅰペテロから‐」

Ⅰペテロ１：１～12

イントロ：

１．将来への不安の多い時代

(1) 道徳心の欠如

(2) 国のかたちの崩壊（皇室典範を巡る議論）

(3) 人口減少（政府予想2007年、実際は2005年から減少。国連推定では2050年に9741万人、3000万人の減少）

(4) 年金制度の崩壊

２．いつの時代でも試練や不安はあった。

(1) 著者はペテロ

＊ ヘブル名はシモン（シメオンの変形）

＊ イエスから与えられた名は、ケパ（アラム語）、ペテロ（ギリシア語）

＊ 「キリスト･イエスの使徒」：権威を受け、派遣された者

(2) 受取人は試練の中にあった人たち

＊ 仮住まいをしているメシアニック・ジューたち（ステパノの迫害以降）

＊ 「離散している」メシアニック・ジューたち（ディアスポラ）

＊ 彼らは、三位一体の神によって救われた者たち

３．人生のプログラム、見通しをしっかり立てておく。

（1）将来の希望、生ける望み（救いの将来的側面）

（2）今をどう生きるか（救いの現在的側面）

（3）その確信はどこから来ているか（救いの過去的側面）

TS：　救いの三つの側面

１．救いの将来的側面

(1) 生ける望みを持つようになった。

① 父なる神の「大きなあわれみ」

② 救いの方法は、新生

③ 救いの土台は、イエス・キリストの復活

④ 神の業と人間の責任（信仰）

(2) 生ける望みとは、「天国の希望」

① 朽ちることのない資産

② 汚れることのない資産

③ 消えていくことのない資産

例話：　資産運用、マネーロンダリング、海外銀行口座

例話：　保管庫にあり、満期が来れば私たちのものとなる。マタイ６：20

（3）私たちは神の力に守られている。

①　軍事用語の「護衛」

② その守りを受け取るのが信仰

③ 将来の希望を起点として今を見る。

２．救いの現在的側面

(1) 試練の中でも大いに喜んでいる。

①　宗教的な確信から来る喜び

② 試練には目的がある。

③ 信仰の精錬：再臨の時には称賛と栄光と栄誉に至る。

④ 試練は益をもたらす。また一時的である。これを思い出せ。

(2) イエス・キリストを愛している。

①　第二世代のメシアニック・ジューたち

② イエス・キリストを見たことはないが愛し、喜んでいる。

③ 魂の救いを得ている結果。

例話：　「イエス様を信じられません」という話。

例話：　「これからもお世話になります」

３．救いの過去の側面

（1）預言者たちも調べた。

（2）「苦難」と「栄光」の調和が分からなかった。

（3）福音はそれを調和させた。

①　十字架

②　復活、召天、着座、再臨、千年王国

(4)天使たちも見たいと願っていた。

(5)私たちには福音の全貌が知らされた。

結論： １．心を引き締め（自己管理、訓練）

２．身を慎み（バランスを保つ、新しい教理にもてあそばれることがない）

３．父なる神の聖にならう。