悲しみを乗り越えて生きる

詩篇119：65～72

イントロ：

１．昨年12月の神戸

（1）表面的には町は回復した。

（2）12年の歳月によっても癒されない心の傷はどうか。

（ILL）森さんのお母さんの言葉。

　２．勝利主義への警戒

（1）聖書の教えを実行すれば、成功する。現実からかけ離れた教えである。

（2）新約聖書の教えは、信仰ゆえに迫害に会うというもの。

（3）いかなる人をも襲う「試練」を受容し、その意味を追求するのがキリスト教。

　３．「すばらしい悲しみ」という本との出合い。

（1）著者は、グレンジャー・ウェストバーグ牧師（1999年に85歳で逝去）

（2）この本は、1962年に出版され、世界で２百万部以上も売れている。

（3）訳者の水澤都加佐氏を訪問して、インタビューし、番組化した。

４．悲しみへの対処法について理解が深まった。

（1）喪失体験の中にいる人への慰め。

（2）将来への備え。

（3）悲しんでいる人を慰める方法を学ぶ。

３つのステップで、悲しみに対処する。

Ⅰ．誤解を解く

　１．喪失体験とは

（1）大切なものや愛する人を亡くすこと。

（2）仕事や機会を失うこと。

（3）健康を害すること。

（4）あって当然のものを得られなかったこと。幼児体験。

２．癒されていない場合の問題

（1）辛さを麻痺させようとして、不健康な、機能不全な行動を取ってしまう。

（2）過度の飲酒、薬物依存、ギャンブル、消費癖

（3）強がって生きている。

（4）恐怖心を持っている。

（5）罪責感を持っている。

（6）体、心、思考力、行動、そして周囲とのつながりに悪影響を与える。

３．誤解の種類

（1）時がすべてを解決する。

（2）別のことに集中すれば忘れられる。

（3）いつまでも悲しんでいるのは、大人気ない。

（4）男は泣くものではない。

（5）信仰心があれば癒される。

（6）世の中にはもっと大変な人たちがいる。

Ⅱ．プロセスを理解する

１．この本には、10の段階が記されている。

２．基本的な段階

（1）ショック

（2）否認

（3）怒り

（4）後悔や罪責感

（5）取り引きや駆け引き

（6）孤独と落ち込み

（7）喪失を受け入れ新たな人生を生きる。

　３．このプロセスを知ることの利点

（1）自分が今どの段階にいるかが分かる。

（2）悲しみの中にいる人を慰められる。

（ILL）象から学ぶ。

Ⅲ．信仰による飛躍を遂げる

１．頭に語りかける情報と心に語りかける情報

２．詩篇119：71

　　　　（1）信仰者でも苦しみに会う。

（2）苦しみには意味がある。

①失ったものの大切さ。神から与えられているものの価値。

②一時的なものと、永遠に続くものとの区別。

③より神に近づく。

３．ローマ人への手紙８：35～39

　（1）十字架によって示された神の愛。

　（2）復活によって示された神の力。

結論

１． 誤解を解く。

２． プロセスを理解する。

３． 信仰による飛躍を遂げる。