人生の謎を解く(6)—人はどこへ行こうとしているのか—

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人生の謎を解く(6)

―人はどこへ行こうとしているのか―

イントロダクション

  (1)これまでの復習

    ①「人はどこから来たのか」

      *進化論ではなく、創造論。

    ②「人はなぜ苦難に会うのか」

      *神への反逆(創3章)

      *神の解決策(創3:15)

    ③「イエス・キリストとは誰か」

      *イエスは救い主(メシア、キリスト)である。

    ④「なぜ十字架が重要なのか」

      *罪の代価が支払われた。

      *世(罪人)を神と和解させた。

    ⑤「復活は歴史的事実か」

      *弟子たちの命がけの証言があった。

はじめに

  (1)「人はどこへ行こうとしているのか」

  (例話)ミステリーツアー

  【天王寺・なんばパークス・梅田発】トイレ付バス利用!○○湾をめぐる離島ミステリー

  (2)多くの人にとって、人生そのものがミステリーツアーである。

    ①次に何が起こるのか、常に不安である。

    ②それゆえ、哲学があり、宗教がある。

    ③死んで復活されたイエス・キリストの証言だけが、確実なものである。

    (例話)旧市街のユダヤ人地区とアラブ人地区

  (3)成長セミナーの第9 課「人生のパノラマ」を参照のこと

    ①人間には、7つの段階が用意されている。

    ②今置かれている段階から、次の段階を想像することは、非常に難しい。

1.胎児

  (1)人間は、神の作品である。

「あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私の

ために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに」 (詩139:16)

(2)ヒトの産科医療では妊娠第8週目から胎児という。

①それ以前は胎芽

②聖書的には、受精の瞬間から、それは人間である。

2.人間としての誕生

  (1)人生の諸体験の中で、最も危険、かつ劇的なものが出生体験である。

    ①チャド、ソマリア 10万件中1千件以上(妊産婦の死亡率)

    ②2007年の厚労省のデータ。過去10年間の平均。

*最も低い広島が出生10万件あたり1.84人

*最も高い京都は10.70人

*西日本は低くて東日本で高い東西格差が浮かび上がった。

  (2)胎児の状態とは全く異なった存在形態に移行する。

    ①呼吸を始める。

②乳を飲み始める。

③人格的交流を求め始める。

  (3)胎児は、このような世界があることを理解できない。

3.新生体験

  (1)新生体験を経て、霊的いのちが活動し始める。

①ただし、この段階を経験しない人もいる。

②生まれながらの人間は、霊的いのちがあることを信じることができない。

  (2)イエスとニコデモの対話

「イエスは答えて言われた。『まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生

まれなければ、神の国を見ることはできません』」 (ヨハ3:3)

  ①新生の必要性

②新生の神秘性

(3)肉体の誕生と霊の誕生には相関性がある。

    ①苦痛(イエスの十字架)

    ②呼吸(祈り)

    ③乳(みことば)

    ④交流(交わり)

4.肉体の死

(1)死は消滅ではない。

  ①死とは、関係の断絶である。

  ②肉体は朽ちるが、魂(霊)は生き続ける。

(2)聖書が教える3つの死

①霊的な死(地上生涯において経験する神との断絶)

②肉体の死(肉体と霊の分離)

③永遠の死(罪人の最終的な運命)

  (3)死後の世界

    ①旧約時代は、死者の魂はすべてシオール(ハデス)に行った。

②シオールには、苦しみの場所と慰めの場所があった。

*慰めの場所は、パラダイス、あるいはアブラハムのふところ。

*信者はパラダイスに、不信者はシオールそのものに行った(ルカ16:19 以降)。

*両者の間を行き来することは不可能。

③イエス・キリストの復活と昇天以降、パラダだけが第三の天にまで引き上げられた。

④今の時代、信者が死ぬと、その魂は天にあるパラダイスに行く。

「私は、その二つのものの間に板ばさみとなっています。私の願いは、世を去ってキ

リストとともにいることです。実はそのほうが、はるかにまさっています」 (ピリ1:23)

  (4)罪人の運命

    ①人は、その人に与えられた光の量によって裁かれる。

    ②ハデスにおいて、罪の軽重はある。

    ③第二のチャンスはない。

5.復活

  (1)死んでから、新しい肉体に甦るまでを中間状態と言う。

①この間も、人は意識を持ち続け、祝福の生活を送ることができる。

  (2)携挙の時に、復活の体が与えられる。

  「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として

おいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。キリストは、万物をご自身に従わせるこ

とのできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じ姿に変

えてくださるのです」 (ピリ3:20、21)

①生きている人は、そのまま空中に引き上げられる。

  ②死んだ人は、復活する。

(3)信者の裁きがなされる。

①これは、罪の裁きではなく、報酬の裁きである。

②さまざまな冠がある。

       「朽ちない冠」(1コリ9:25)

       「喜びの冠」(1テサ2:19)

       「義の冠」(2テモ4:8)

       「いのちの冠」(ヤコ1:12)

       「栄光の冠」(1ペテ5:4)

6. 千年王国

  (1)7年間の大患難時代

    ①これは、不信仰と罪の裁きの期間である。

    ②教会はすでに天に上げられている。

  (2)キリストの地上再臨

    ①再臨の条件は、イスラエルの救い。

②王としてのキリストが地上に来られ、メシア的王国を設立される。

③イエス・キリストの再臨に関しては、新約聖書では300回以上の言及がある(25節

に1回の割合)。

  (3)千年王国の特徴(イザ11:6~9)

    ①自然界の秩序が回復される(ローマ8:18~22)。

    ②神の民は、王なるキリストとともに、千年の間、その王国を支配するようになる。

    ③戦争の廃絶

    ④病の消滅

7. 永遠の世界

  (1)千年王国の終わりに、白い御座の裁きが行われる。

①サタンと罪人は、火の池に投げ入れられる(黙20:7~15)。

  (2)黙示録21、22 章に預言されている祝福が実現する。

①神の民にとって、永遠に変わることのない祝福がやって来る。

まとめ

  以下の質問に答えましょう。

  (1)キリストの再臨が確実に起こると考えられる理由は何ですか。

  (2)あなたの考えでは、世の終わりは近いと思いますか。またその理由は何ですか。

  (3)再臨の日時を定めることは正しいですか、間違いですか。その理由は何ですか。

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